MAGIC STORY

神河:輝ける世界

EPISODE 07

神河史譚:戦乱時代

Grace Fong
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2022年1月18日

 

 神河の職人たちは、その作品に物語を吹き込む力を誇っている。傑作の刀の柄こそ、荒廃の戦乱時代の歴史に形を与える最高の場所であると彼らは感じた。

戦乱時代》 アート:David Gaillet

 今田魅知子(こんだ みちこ)の順調な統治の後、彼女の子孫たちは偉大な神である香醍(きょうだい)とともに、魅知子の遺産を保ち秩序と正義を神河に確立しようと精力的に尽くした。しかしながら世代を経るにつれ、その高貴なる従事は王家の内紛にとって代わられた。

 やがて、ある皇が後継者のないまま若くして死すと、後継者争いが勃発した。ある者は皇の弟を、またある者は皇の夫を支持した。永岩城(えいがんじょう)は全面戦争に陥り、それが国全体へと広がると、各地の有力者たちは個々の実権を握る好機と判断した。貴族も平民も関係なく、多くの命が奪われた。

 山崎一族は何十年にも渡って今田家の軍を支え、民への揺るぎない忠誠で名高かった。敵対し合うふたりの後継者たちは神河の民を裏切り、危険にさらしている――そのような思いを抱いた山崎一族の兵士がいた。皇国の危険な勅令に反抗した先祖の物語に感銘を受け、彼は皇位争いを終わらせるべく自ら名乗りを上げた。彼は前皇の夫の暗殺に成功したが、次にその弟のもとへと向かうと、標的は武装して玉座の間にて待ち構えていた。

 香醍は自身の居室にてそのような対立を目にし、我慢の限界に達した。彼女は統治者としての今田家の特権を剥奪した。以来、皇は一般市民から選ばれており、血筋で選ばれることは決してない。現在では、香醍は気高い資質と国への献身から統治者を選んでいる。

 この刀は現在の執政者たちから、自戒として発注されたものである。神河が自滅の危機にあった時代、山崎一族の兵士が玉座の間に押し入り、皇の弟に対峙する瞬間を描いている。現在の皇は謎めいた失踪のさなかであるが、この作品は過去の罪を忘れてはならないと思い出させてくれる。

(Tr. Mayuko Wakatsuki / TSV Yohei Mori)

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