MAGIC STORY

神河:輝ける世界

EPISODE 04

神河史譚:魅知子の真理の支配

Emily Teng
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2022年1月13日

 

 神の乱からの復興は簡単ではなかった。長年にわたって続いた戦と争いは大地とその住人に大きな被害をもたらしていた。神河の住人たちにとって、神の乱をもたらした原因は未だ大半が謎であり、不信と敵意は根深かった。父親がもたらした傷を癒すため、今田魅知子(こんだ みちこ)は平和と調和を回復させる責務を引き受けると、そのために偉大な神の香醍(きょうだい)と手をとり合った。

魅知子の真理の支配》 アート:Volkan Baga

 この協力体制は恐れと疑念で迎えられた。神河のほとんどの住人にとって、君主 今田(こんだ)こそが怒れる神からの庇護者だったのだ。今田の娘と大口縄(おおかがち)の子がそのように密接に協力するというのは衝撃的かつ不自然であり、魅知子の奮闘はあらゆる方面からの抵抗に遭った。神河を真に癒すには、人々に真実を知ってもらうしかないと魅知子は悟った。香醍の祝福を受け、彼女は神の乱の起源を明かした。

 後世の歴史家は、魅知子の行動は真の復興へと繋がり、定命と神との調和的協力への道を開いたと述べている。だが当時、魅知子の行動はこの次元を復興するという彼女の試みに更なる困難をもたらした。多くの者が、今田の娘である魅知子はその役割に相応しくないとして彼女の復興活動を拒んだ。真実を受け入れられず、抵抗を続けた者もいた。だが魅知子の決意は決して揺らぐことはなかった。真実と行動だけが過去の罪を正す、彼女はそう信じていたのだ。

 この精巧な扇子は、真実の運び手としての、癒し手としての、神河を統一した人物としての魅知子を描いている。生前の魅知子は皇の座を受け入れなかったが、死後にその称号が与えられ、彼女は新たな神河の初代皇とみなされている。この扇子にて、彼女は今田の家紋が描かれた衣服をまとっている。自分は父の遺産から目を背けていない、影の内に隠していないと示すため、人生を通して魅知子はそれを身に着けていたのである。

(Tr. Mayuko Wakatsuki / TSV Yohei Mori)

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