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FIORA
- フィオーラ -永遠なる復興の次元、フィオーラ。絶麗な建築物や設計家の独創による美しい街並みは、多元宇宙全域でよく知られています。その素晴らしい景観とは裏腹に、フィオーラはプレインズウォーカーが訪れる次元の中でも最も危険な部類にあたります。すべての袖には刃が潜み、笑顔の裏には嘘があるものです。フィオーラの首都、高層都市パリアノでは、謀殺と詭弁が日常となっています。ここでは、騙し合いが当たり前。見せかけの礼節の影で、政治的派閥や無慈悲な結社がパリアノの覇権をめぐって争っています。高層都市の立法府にいる人々は民意を支配し、パリアノの名で公布される法が見えない力で民衆を縛ります。フィオーラに立ち寄ったプレインズウォーカーは、ここでは殺人や暴力が不法行為とみなされていないことに気づくでしょう。実際、それはみな為政者のありふれた日常作業でしかありません。
パリアノの外では、地方政府が統治する小規模な町々に人が暮らしています。町の人々はパリアノの企みの下にはありませんが、それでも堕落と破滅的な裏取引が溢れています。ドレイクの街での虐殺が、残忍にそれを示しています。高層都市から遠く離れ、荒れ地に囲まれているこの地で、数年前に全住民が惨たらしく殺され、彼らの生命は正体不明の陰謀のうちに消えたのです。広がる荒地は、今でも人跡未踏です。探検者セルヴァラはかつて、宮廷人たちの放蕩と無縁の世界を求め、この辺境を初めて旅した者のひとりです。高層都市の魔法が住民の行動に干渉しているとはいえ、古の森の奥には、フィオーラ人の政治的裏切り、あるいは正面切っての対立、そんなものとは無縁な平和の予兆があります。
LEGENDARY CREATURES
- 伝説のクリーチャー --
トレストの使者、レオヴォルド
最近パリアノに着任したレオヴォルドは、マルチェッサ女王の即位を受けて、都市トレストの利益を守るべく派遣された使者です。誰に向けても笑みを絶やさぬ一方、誰も信用しないレオヴォルドは、パリアノ継承戦争の危機的状況下で全ての陣営に取り入ることを目論んでいます。
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護衛隊長、アドリアナ
護衛隊長アドリアナはマルチェッサにとって玉座を巡る第一の競争相手です。彼女は護衛として、君主ではなく都市に仕えています。そして彼女はその権威の象徴としてブレイゴの剣を保持しています。アドリアナは街の至る所で人気の存在です。都市の堕落を一掃する彼女の勢力を、市民自警団が支えています。自身のために玉座を奪うのではなく、相応しい後継者が見つかるまでの臨時政府を確立する。アドリアナはブレイゴの剣へと、そう誓っています。
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マルチェッサ女王
パリアノの玉座を手中にするというマルチェッサの計画は数年を費やし、ケイヤの手による幽霊王ブレイゴの暗殺を仕組んだことで遂に結実します。買収、恐喝、暗殺、偽造、その他秘密の手段を駆使し、彼女は玉座を手に入れました。そして今や女王として高層都市パリアノを支配し、敵対者に無慈悲な粛清を行っています。彼女の象徴である黒薔薇は、その影響力の証として都市のそこかしこに掲げられています。
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永遠の王、ブレイゴ
ブレイゴはかつて、都市パリアノの統治者でした。ブレイゴの早すぎる、そして謎の多い死の後、カストーディと呼ばれる司祭たちは王位継承によって自分たちの権力が失われてしまうことに気づきました。そこで、支配権を維持するために、ブレイゴの霊魂を傀儡として生かし続けることにしたのです。
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先見的設計家、ムッツィオ
機械仕掛けの社会。完璧な設計家の命令を優秀な学者と魔道士のみの市民が遂行し、機械戦士の軍勢が街を防衛する。それがムッツィオが夢見る究極の作品であり、それを実現するための権力を彼は望み続けています。
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騒乱の発端、グレンゾ
かつてグレンゾは都市の下水道の牢番としてパリアノを人知れず操作していました。ですが厚顔なマルチェッサが権力の座に就いて以来、彼はずっとあけすけな戦略を好むようになり、都市を混乱に陥れる一連の暴動を起こしています。彼の真意が何であろうと、マルチェッサ女王も護衛隊も収めることのできない混乱と略奪が都市に沸き起こっています。
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野生の心、セルヴァラ
昔からの友人として、セルヴァラはブレイゴを肉体的苦痛から解放しようとしました。ですがその結果、彼は幽霊となってカストーディの助言者達の政治的傀儡と化してしまいました。その罪により投獄されるも、彼女は牢番グレンゾによって工匠ムッツィオの殺害と引き換えに解放されます。ですが彼女はそこからも逃れて独り放浪を始めました。近頃セルヴァラはパリアノへと帰還しました。自身が連れて来た野生動物がムッツィオの歯車式機械の労働力の代替として酷使されていると知り、怒りを燃やしながら。