KALADESH

- カラデシュ -

カラデシュ世界は生きた芸術品であり、有形の霊気という素晴らしい存在によって動いています。霊気とは、多元宇宙の次元と次元の間に存在する純粋な魔法的エネルギーです。多くの次元で存在はしていますが、カラデシュでは生態系の重要な一部を担っています。そのエネルギーは自然界へと吹き込まれて生命力を与え、大地や水の流れを変え、木々や植物を優雅な曲線系に伸ばし、まるで磁力のように野生生物を引きつけます。

独創的な発明家アヴァーティ・ヴィヤが揮発性の霊気の精製法を確立して以来、それはまた情熱的な創造性というこの世界の文化に深く織り込まれています。カラデシュの政府である領事府は霊気の力を燃料と認識し、誰もが入手できるように流通方法を定めました。彼らの奮闘によって次元の至る所で発明家のルネッサンスが起こり、希望と楽観主義と果てしない創造性の時代が訪れています。今や、ぜんまい仕掛けの自動人形が街路を闊歩し、うなりを上げる飛行機械が市場を飛び交い、歯車仕掛けの優雅な機構が都市の道路や建物自体を上下させています。

カラデシュはあでやかで驚異に満ちていますが、それでも争いは存在します。改革派と呼ばれる組織は、領事府が彼らの自由を抑圧していると思い込んでいるのです。彼らは安全規制や霊気規定の順守を拒否し、社会構造と法を提供するという領事府の活動を妨害しています。改革派の活動はさておき、今は祝祭の時です。領事府は近頃、発明博覧会の開催を宣言しました。霊気ブーム最盛期の無数の発明を祝す、一か月に及ぶ華やかな催しです。飛行船が競争し、自動人形は戦い、天才的な頭脳が対峙し、優美な設計が優勝を争う予定です。

博覧会の審判長は几帳面かつ勤勉なヴィダルケンのドビン・バーンを主席検査官に任命し、ドビンは博覧会が滞りなく開催されることを約束しています。彼は近頃、改革派の脅威を抑えるためにゲートウォッチの助力を求めました。非凡な創造に浴するカラデシュの人々を止められるものなど、何もないことでしょう。

LEGENDARY CREATURES

- 伝説のクリーチャー -
  • 競烏会の操縦士、デパラ
    競烏会の操縦士、デパラ

    その腕前で名高い若きドワーフ、デパラは操縦士として限界に挑んでいます。彼女は操縦士連合である競烏会に所属し、発明家たちと共に常に自身の船を改造しては競争にて先頭を争っています。

  • 発明の領事、パディーム
    発明の領事、パディーム

    若かりし頃、パディームは大胆な工匠にして決闘者でした。ですが彼女は自己修復性の鎧を発明したことで喝采を浴び、鎧鍛冶へと職を移します。五十歳を過ぎ、このヴィダルケンは発明の領事として駆け出しの発明家を育てながら、領事府がどういった新製品へと投資し、研究するかを選択しています。

  • 無限の学徒、ラシュミ
    無限の学徒、ラシュミ

    無類の才能を持つ霊気予見者、ラシュミは大導路の相互作用への深い理解から、どこか神秘的な人物として知られています。彼女は巨大な調査球の中で霊気学的調査を指揮しながら、同時にカラデシュを取り囲む久遠の闇の秘密を解き明かそうとしています。

  • 豪華の王、ゴンティ
    豪華の王、ゴンティ

    霊基体のゴンティは最も悪名高い犯罪王です。彼らは都市唯一の夜市を支配しており、そこでは改革派が群れをなして違法な物品や収集された霊気を求めています。ゴンティは最先端の飛行船、自動人形の動物園、型にとらわれない発明品の膨大なコレクションで訪問者や重要な客人をもてなしています。

  • オビア・パースリー
    オビア・パースリー

    オビアは美こそがあらゆる発明品の心臓だと信じています。称賛を得た造命士として、彼女は長年に渡って若年の工匠を育ててきました。ですが妻を失ったことで、彼女は自身の作品を秘密裏に製作するようになります。そしてナラー一家のような密輸人を雇い、その独創的な発明に必要な霊気を入手しています。

  • 配分の領事、カンバール
    配分の領事、カンバール

    配分の領事としてカンバールは霊気の流通を監督していますが、その地位に腐敗を招いてもいます。彼は闇市場の人々と関係を持ち、霊気収集者との取引に顔を出し、霊基体の犯罪王ゴンティとの契約すら交わしたことがあります。縄張りと財産を守るためならば、カンバールはあらゆる力を用いる気でいます。

  • ピア・ナラーとキラン・ナラー
    ピア・ナラーとキラン・ナラー

    ピア・ナラーとキラン・ナラーはプレインズウォーカーのチャンドラ・ナラーの両親です。チャンドラがまだ子供だった頃、彼らは改革派の信条に感銘を受けた目覚ましくも情熱的な発明家であり、創造力とは抑制されてはならないものだと信じていました。ですがバラル隊長が彼らを戒めます。霊気を密輸した罪で彼はナラー一家が潜んでいた村を焼き払い、灰へと帰しました。チャンドラの「プレインズウォーカーの灯」が点火した時、両親は領事府に殺されたと思いながら彼女はカラデシュを離れました。

  • ピア・ナラー
    ピア・ナラー

    ピアは悪名高い改革派にしてチャンドラ・ナラーの母親です。ですが母も娘も、遠い昔にそれぞれ領事府の手によって殺されたと信じていました。夫と娘を失った後、楽観的な若き発明家だったピアは熱烈な革命家となり、領事府への反逆とその圧政と抑圧の排除を誓っています。

  • ピーマの改革派、リシュカー
    ピーマの改革派、リシュカー

    ピーマの森林地帯に生まれたエルフの耕作者であるリシュカーは、驚異の発明博覧会を体験すべくギラプールを訪れました。領事府の強制執行を目撃したことで、彼は新たな目的を得ます。誰もが自由に霊気を手に入れられるように、そのために戦うのだと。彼は改革派の目的を力強く代言する存在となっています。

  • 航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ
    航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ

    両親からは工匠になるよう期待されながらも、カーリはその先に憧れました。見習い期間中に除名させられた後、彼女は行方をくらまします。十五歳となった彼女は悪名高い空賊となって帰還しました。ペットの猿ラガバンと共に、航空船「ドラゴンの微笑み」号を駆りながら。カーリは冒険を愛し、領事府からの略奪を何よりも好んでいます。

  • 不死の援護者、ヤヘンニ
    不死の援護者、ヤヘンニ

    ギラプールの住人でヤヘンニが知らぬ者はいません。もしくはそうだと言われています。領事府も改革派も情報を求めてヤヘンニを訪れ、彼の方ではその絶妙な均衡を容易く保っています。ヤヘンニは魅力に溢れた、大袈裟な言動を好む人物です。そして最も興味深い催しが何処で起こるのかを常に把握しています。

  • 遵法長、バラル
    遵法長、バラル

    カラデシュでは珍しいことに、バラルは魔道士です。魔導士は危険かつ不安定な存在と領事府はみなしており、そのためバラルは他の魔道士を狩りながらも、自身の力を隠し続けています。十年以上前、彼は紅蓮術師チャンドラ・ナラーの処刑に携わりました。そして彼女が業火の中へと姿を消した際に深刻な火傷を負ってしまいました。

  • 驚異の都市、ギラプール
    驚異の都市、ギラプール

    カラデシュ最大の都市、ギラプールは霊気の力で生命を得た巨大な歯車式機械と言えるものです。この都市はカラデシュの三大河川の合流点に位置し、港湾地区ボーマットからざわめく11基の橋の商業地域、無秩序街の鳥園、速接会の金属細工地帯、都会の緑地帯クジャール、そして巨人通路として知られる芸術家街など、多彩かつ特徴的な多くの近隣地域まで伸びています。ギラプールは発明家精神に則って建設され、今日では楽観主義、自由な創造性、希望といった創設者達の原理原則を支え続ける領事府が置かれています。

  • 頂上都市、ラスヌー
    頂上都市、ラスヌー

    ラスヌーはデブラ崖の高地に位置する人里離れた居住地です。そこへと至るには垂直に聳える軌道を辿るか、とても長く困難な登攀に挑むしかありません。ラスヌーの経済は鉱業と山で採れる金属の精錬で成り立っているため、カラデシュ中の発明家がその驚異の装置を製作するためにこの町へと依存しています。

  • 霊気触れの森、ピーマ
    霊気触れの森、ピーマ

    何万エーカーにも渡って広がる野生の森ピーマは、霊気の流れと深く繋がるエルフたちの故郷です。日々、霊気圏から霊気が滴っては植生を流れ、動物へと吹き込まれています。ピーマの植物や木々はカラデシュ他地域の同類よりも活気があり、生物は強く、素早く、生命力に満ちています。

  • 黄金草原、バード
    黄金草原、バード

    かつては農業のみが行われていた広大な地域、バードは大霊気ブーム時代に新たな個性を得て、今や空大工業界の中心地となっています。パンカ、キャンビ、マランジャプールといった村々を取り囲む麦畑は切り開かれて滑走路や格納庫や工房となり、多くの農業従事者が空大工や試験操縦士となる訓練を受けています。

クリーチャー種族

  • 人間
    人間

    カラデシュの人間は発明に不可能はないと信じ奮闘する、情熱的な空想家です。カラデシュにおいて霊気に影響されていない生理機構を持つ唯一の種族でありながら、その好奇心と野心をもって発明に駆られ、多くのアイデアを統合することに優れています。

  • エルフ
    エルフ

    エルフは霊気の流れや、それが自然界へと影響し形作る微妙な様相と深く同調した種族です。彼らの発明品は自然界から発想を得たものです。また彼らは他者を鼓舞し、優雅で能率的かつ大導路の霊気パターンに調和した進歩の視点を提供しています。

  • ヴィダルケン
    ヴィダルケン

    青色の皮膚に十二本の指を持つヴィダルケンはその発明品の理論的性質へと深く入り込むことで知られています。彼らは完璧な設計を追い求めながらも、それを達し得るものなど存在しないことを当たり前に受け入れ、それどころか喜んでいます。代わりに、彼らは反復と改良を称えています。彼らこそカラデシュの革新者なのです。

  • ドワーフ
    ドワーフ

    発明品の美はその機能と同様に重要であり、機能的に完璧な装置は更に美しい。ドワーフたちはそう信じています。この几帳面な職人たちは無比の行動倫理を持っています。彼らは既に信頼されている道具や方式を重んじ、建造の物理的過程に趣きを見出します。

  • グレムリン
    グレムリン

    文化的な人型種族とは認められていないながらも、グレムリンはカラデシュの発明社会において重要な役割を担っています。飽くことのない霊気への飢えに駆られ、彼らは旧式や不完全な(機能的に完全なものも時折)発明品を食してその内に捕われた霊気を摂取しています。そのようにして彼らは霊気を環境へと返還し、再利用を可能としてくれているのです。

  • 霊基体
    霊基体

    霊基体は霊気の精錬過程の副産物として時折発生する存在です。彼らの身体は常に流動しており、内在する霊気は次第に減少してやがては霊気圏へと回収されます。従って、その生は短いものです。それでも絶望するのではなく彼らはその儚い瞬間を味わい、存在の最後の一滴までも楽しみ尽くします。

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