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世界選手権11

Round 12: 渡辺 雄也(神奈川) vs. Paulo Vitor da Rosa(ブラジル)
バックには以前のロゴがあしらわれ、正面はそれぞれのプレイヤーごとに自国の国旗がデザインされた新しいロゴとなっている。たいへんクールでうらやましい。
個人的には中村 修平が着ている日本バージョンが欲しいところだが、PVがいま着ているブラジルバージョンもカッコイイ。
どちらも、最終日への足がかりを残すにはここは2敗で踏ん張りたい。なにより、ブースタードラフトを全勝してスタンディングを一つでもあげたいところだろう。全勝者として歴史に名を刻めるのは、いずれか一人。
Game 1
![]() | |
| 渡辺雄也、本日最終戦にて | |

Game 2
![]() |
| Paulo Vitor da Rosa |
渡辺が最終的に決したプランは、《旅の準備》で+1/+1 カウンターを《アヴァシンの巡礼者》と《ただれ皮の猪》に載せ、《声無き霊魂》も合わせてすべてをレッドゾーンへ送り込むことだった。《アヴァシンの巡礼者》は《ガツタフの羊飼い》にブロックされて相討ちとなるが、PVに7点のダメージを与えてライフは9へ。そして《夜明けのレインジャー》を追加してターンを終える。
PVは《エストワルドの村人》に《肉屋の包丁》を握らせた 5/3 絆魂によって、ついに渡辺にダメージを与え、自身のライフを14へ回復する。さらに《断崖の避難所》セットから《幽体の乗り手》をプレイして渡辺へターンを返した。
《旅の準備》をフラッシュバックし、《夜明けのレインジャー》と《声無き霊魂》をそれぞれ+1/+1 すると、《ただれ皮の猪》(4/4)と《夜明けのレインジャー》(3/3)で攻撃してPVのライフを7としてターンを終える。PVがなにも持っていなければダメージレースは制することができるかもしれない。なにも持っていなければ。
しかし、それは淡い期待というものだった。《硫黄の流弾》。そのためにタッチしているのであろう《断崖の避難所》からキャストすると、《声無き霊魂》へプレイしブロッカーを排除して《肉屋の包丁》を握った《エストワルドの村人》と《幽体の乗り手》がレッドゾーンを駆け抜ける。
これで渡辺に7点ダメージを与えて残りライフを8とし、PVのライフは12となる。
じっくり考えた末に、生き残っている自軍のクリーチャーたちをすべて戦闘へ向かわせる渡辺。先ほどと同じく7点が与えられてPVのライフは5となる。
戦闘終了後に《ただれ皮の猪》(4/4)が《幽体の乗り手》(2/2)を《捕食》しようとする。対応をしばらく考えていたPVは《幽体の乗り手》を《勇壮の時》で 4/4 とし、《ただれ皮の猪》と相打つとともに、ライフを9に引き上げる。
綱渡りを繰り返したダメージレースは、やがて終焉を迎える。
渡辺が追加の攻撃クリーチャーを送り込めぬ間に、PVは《エストワルドの村人》が《エストワルドの吠え群れ》へと姿を変え、ターン終了時に《待ち伏せのバイパー》を追加し、《スレイベンの歩哨》までプレイして見せたのだから。
いま目の前でブースタードラフト全勝を決めた対戦相手を称えるべく、渡辺は右手を差し出した。
Paulo Vitor da Rosa、イニストラード・ブースタードラフト6連勝!
渡辺 雄也 0-2 PV
渡辺 「いやー、ミスったな-。ミスりましたね。」
渡辺は試合後にテーブルにカードを並べながら二戦目の振り返りを始めた。筆者にはタイトなダメージレースをPVが凌ぎきって制したように見えたが、渡辺によればそれは彼の選択ミスにより喫した敗北であって、正しいプレイをすれば三戦目があったという。
渡辺 「《肉屋の包丁》の返しで、全部アタックしたじゃないですか。あれがミスでした。正解は《声無き霊魂》を残して残りで殴る。その後《夜明けのレインジャー》を追加してブロッカーが 2 体という場なら先がありました。」
途中から渡辺の試合を観戦していた八十岡が渡辺に声をかけた。
八十岡 「PV 相手にミスしたら負けるよね。」
渡辺 「ミスったなあ。もっとうまくやっていれば勝てた試合だったよ。もったいない。」
渡辺は勝利に貪欲な男である。ほかのマジックが好きなプレイヤーたちと同じように、敗北した試合を検討し、そこからなにかを学び、自身の糧とする。そうすることで彼は草の根トーナメントからスタートし、グランプリを制し、世界の強豪を相手に戦うまでに至ったのだ。
渡辺 「とにかく 3 点欲しいですからね、明日もがんばります。まずはデッキをなんとかしないといけないですけどね。」
昨シーズンは届かなかった最高レベルのプロレベル8を目指す渡辺の戦いは、あと一日は続く。渡辺の最終日の活躍に期待したい。RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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