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プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』

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プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』トップ8の注目の出来事

Corbin Hosler

2026年7月20日

 

 15年ぶりとなる、プロツアーでのトップ8ブースタードラフト。

 これこそがプロツアー『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』トップ8を一言で表すフレーズだ。そして正直なところ、それ以上の説明は必要ないだろう。マジックというゲームの最も純粋な姿。世界最高のプレイヤーたちが、最高の舞台で、最高の栄誉を懸けて戦う。今週末のMagicCon: Amsterdamで繰り広げられたのは、まさにそんな光景だった。プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』で最後まで勝ち残った8人にとって、これから始まるのは人生で最も重要なドラフトの幕開けだった。

 

 これ以上ないタイミングだった。今週末にマジック・プロツアー殿堂の復活が発表されたことで、ファンだけでなく、2019年にリード・デューク/Reid Dukeが最後の殿堂入りプレイヤーとなって以来、プロツアーで戦い続けてきた殿堂入り候補たちの関心も再び高まった。更新された殿堂入り資格と投票プロセスの詳細は、こちらで確認できる。

 大会に向けて、主要な調整チームはそれぞれ何百回ものドラフトを重ね、『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』の強力なシナジー群と豊富な攻撃的カード群への対策を練ってきた。どのチームも白を軸としたデッキが最強だと評価していたが、誰もが同じアーキタイプを狙うことを見越し、多くのプレイヤーはバックアッププランも用意していた。そして日曜日の舞台で行われるドラフトでは、その計画が週末最高のリミテッドプレイヤーたちを相手にどこまで通用するかが試されることとなった。トップ8のスイスラウンドにおけるドラフト成績は、合計39勝8敗1分(勝率81%)という驚異的なものだった。果たして、この「勝者総取り」のドラフト卓では、トップ8のプレイヤーたちはこれまでとは異なる考え方でドラフトに臨むのだろうか。

 もっとも、その時点では誰と対戦することになるのかは誰にも分からなかった。ドラフト開始前のシード順位こそ決まっていたものの、ドラフト卓での着席順は無作為に決定され、それに伴って対戦組み合わせもランダムとなった。その結果、第1シードと第2シードが準々決勝で激突するという展開になっただけでなく、Team NOVO TCG eBayのチームメイトであるロレンツォ・グルッピ/Lorenzo Gruppiとマッティア・オネト/Mattia Onetoが、いきなり対戦することにもなった。ある長年の実況者が端的に表現したように、これはトップ8ドラフトにおけるあらゆる"秘儀"が、マジック史上初めてそのまま生中継された瞬間だった。

 そして、戦いの火蓋が切って落とされた。

 

 ドラフトの決着がついた頃には、いくつかのことが明らかになっていた。白を軸としたデッキが支配すると考えられていた『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』のリミテッド環境は、プロツアーを終える頃には大会開始時とは大きく異なる姿へと変化していた。そして、自分が置かれた状況を的確に読み取り、ドラフトを進められたプレイヤーたちが優位に立っていた。

 もちろん、《地球最強のヒーローたち》や《ソーのハンマー、ムジョルニア》を開封できれば、それに越したことはない。トップシードのエドゥアルド・サイジャリク/Eduardo Sajgalikと、TeamWorldly Counselでリミテッド部門を率いるベルナルド・トーレス/Bernardo Torresは、まさにドラフト最初の『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』プレイ・ブースターから、それぞれそうした強力なカードを引き当てた。

 そうした巡り合わせもあってか、二人は準々決勝で対戦することになった。大会第1シードと第2シードがいきなり激突するという、不運な組み合わせだった。サイジャリクは、多くのプレイヤーが強力な第2色、そしてバックアッププランと位置付けていた赤を組み合わせた、典型的な白ベースの強力なデッキを使用。一方のトーレスは、《獰猛な戦士、ウルヴァリン》のために緑をタッチした黒赤デッキを持ち込んでいた。どちらのデッキも盤面を膠着させ、相手の攻勢を食い止める手段を豊富に備えていた――もちろん、自分から攻めるときを除いては。

 試合は激しいクリーチャー交換の応酬となり、5本勝負の最初の4ゲームを両者が2勝ずつ分け合う展開となった。この流れは、トップ8全体を通して繰り返されることになる。そして運命の第5ゲームでは、ポルトガル出身のトーレスが抜け出した。《獰猛な戦士、ウルヴァリン》が勝利への道を切り開き、トーレスは自身2度目となるプロツアートップフィニッシュをさらに上回り、準決勝進出を決めた。

 サイジャリクとトーレスが、残りのトップ8で先手を得る権利を懸けて激突する一方、メインフィーチャーテーブルでは、少なくとも試合時間という尺度で見れば、日曜日の決勝ラウンド史上でも屈指の激戦が繰り広げられていた。


 昨年のプロツアー『マジック:ザ・ギャザリング—FINAL FANTASY』優勝者である行弘賢と、今回がキャリア初のプロツアートップフィニッシュとなったTeam Lingering Soulsのティモ・ベルトラム/Timo Bertramによる5本勝負は、約2時間30分に及んだ。これは近年のMagicにおける時間無制限マッチの中でも、屈指の長さを誇る一戦となった。

 しかし、長時間だったからといって試合展開が緩慢だったわけではない。両者のゲームはいずれも激しく、一進一退の攻防が続き、観戦者は最後まで目を離すことができなかった。そして、運命の第5ゲームも例外ではなかった。

 行弘は《ギャラクタス襲来》を戦場に送り込み、数ターン後には巨大なエルダー・エイリアンを解き放とうとしていた。しかし、その前に乗り切らなければならないのがベルトラムの猛攻だった。その勢いは、《モニカ・ランボー》が《光の化身、フォトン》へと変身したことで最高潮に達していた。

 どちらに転んでも、壮絶な決着が待ち受けていた。


 最終的に、この死闘を制したのはベルトラムだった。中継はその後、残る2つの準々決勝の決着を追うために各テーブルを行き来したが、こちらもいずれもフルセットとなる第5ゲームまでもつれ込んでいた。

 Team NOVO TCG eBayのチームメイト同士によるグルッピ対オネトの一戦では、最終ゲームで《エージェント、フィル・コールソン》が勝敗を分ける決定的な働きを見せた。

 そして最後の準々決勝では、市川ユウキがアレックス・ローハン/Alex Rohanとの5本勝負を制した。2連敗から3連勝を飾る見事な逆転での勝利であり、この劇的な逆転は、この後に待ち受ける展開を予感させるものとなった。


 市川の快進撃は、そこからさらに勢いを増していった。疲労困憊していたであろうベルトラムとの準決勝が運命の第5ゲームへともつれ込むと、ドラフトで手にした切り札がついに真価を発揮する。《壊し屋、レッキング・クルー》だ。

 この黒赤のレアの悪人は、市川のトップ8を通してそうであったように、この試合でも終盤に圧倒的な存在感を見せた。盤面を制圧してゲームを決定づけ、そのまま市川をプロツアー『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』決勝戦へ進む最初のファイナリストへと導いた。


 残るは、市川の決勝戦の相手を決めるのみとなった。そしてトップ8に入って初めて、フルセットまでもつれ込まない試合が生まれる。

 グルッピはトーレスを相手に3勝0敗のストレート勝ちを収めた。決め手となったのは、第3ゲーム終盤の勝負どころで戦場に現れた《コズミック・キューブ》だった。トーレスはこの強力なカードに最後まで有効な対処手段を見つけることができず、グルッピがそのまま決勝進出を決めた。


 こうして決勝の顔合わせが決まった。市川ユウキ対ロレンツォ・グルッピ――すべてを懸けた、ただ一つの決勝戦が幕を開ける。

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