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プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』

インタビュー

今週の出来事:市川がアムステルダムでつかんだ魔法のごとき勝利

Corbin Hosler

2026年7月25日

 

 プレイヤーがプロツアーで優勝した直後に見せる反応は、まさにありのままの感情だ。デッキテクからフィーチャー・マッチまで、プロツアーのプレイヤーたちは物事を切り分け、気持ちを切り替える術を身につけている。プロツアーでプレイすることと、それに付随するあらゆるものは別なのである。何万人ものオンライン視聴者だけでなく、親友や倒したライバル、そして憧れの『マジック』プレイヤーたちが集う観客の前で振る舞うには、その瞬間を生きながらも、常に洗練された態度とプロ意識、落ち着きを保つという、繊細なバランス感覚が求められる。

 『マジック』のカードを手にしてから何年経ったかわからない市川ユウキのようなプロツアー常連や、殿堂入りを目指す行弘賢のようなプレイヤーにとって、その感覚は今や身体に染みついたものである。森山真秀が率いる日本のオールスターチーム「森山ジャパン」の面々は、『マジック』で経験できることのほぼすべてを体験し、成し遂げてきた。私は10年近くにわたり、彼らが大会で勝利する姿を書き続けてきた。市川と行弘はプロツアーでも特に愛される人物であり、その象徴とも言えるのが、昨年ラスベガスで行弘が成し遂げた、胸が熱くするプロツアー優勝である。

 しかし、決勝の対戦相手が握手を求め、プロツアーの決着が正式についた直後の数秒間に備えることは誰にもできない。それはプロツアーの72時間をかけてたどり着く瞬間である。だが、チャンピオンの旅はそれよりもはるか昔、週末に使用するデッキリストを確定したとき、あるいは『マジック』の世界へ初めて足を踏み入れたときから始まっているのである。

 これに匹敵するものはない。その瞬間、プレイヤーのあらゆる心の壁が崩れ落ちる――ときには、涙とともに。市川が、自らも感動的な物語を築きながら初のトップフィニッシュを果たしたロレンツォ・グルッピ/Lorenzo Gruppiを破り、カメラが行弘と市川を交互に映し出したとき、プロツアーを特別なものにしているありのままの感情が、MagicCon: Amsterdamの喧騒を突き抜けていった。それは、『マジック』を単なるゲーム以上のものたらしめる瞬間を目撃していると理解した、すべての人の心へとまっすぐ届いたのである。

 市川にとって初めてのタイトルではなかった。だが、最も大きな意味を持つタイトルであった。

 「Magic Online Champions Showcaseとイニストラード・チャンピオンシップでは優勝したが、競技マジックを始めたころから目指していたのは、プロツアーに出場し、プロツアー・チャンピオンになることだった。」と市川は語った。「10年かかったが、ついに達成できた。」

市川ユウキ、「プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング』|マーベル・スーパー・ヒーローズ」優勝、おめでとうございます!
長年活躍している日本のプロプレイヤーである市川にとって、これが6度目のトップフィニッシュとなりました。モダンでの活躍に加え、今回は15年ぶりとなるトップ8ドラフトを制するという快挙を成し遂げました。
改めて、優勝おめでとうございます!

 実際、市川の優勝は行弘がラスベガスで勝利してからわずか1年あまり後のことであり、森山ジャパンは直近五つのプロツアーのうち、二つのタイトルを手にしたことになる。また、アリーナ・チャンピオンシップ12で中山怜が優勝したのに続き、日本人プレイヤーがプレミアイベントを制するのは二大会連続である。行弘賢がプロツアーで優勝した際、市川がヒーローの勝利を祝う場にいたのと同じように、アムステルダムでは行弘が市川のすぐそばにいた。市川はまず妻への感謝を述べ、その次に、今回の快進撃を可能にしてくれた人物として行弘の名を挙げたのである。


 プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング|マーベル スーパー・ヒーローズ』は、今年最後のプロツアーであり、世界選手権出場を目指すプレイヤーにとっては、MagicCon: Atlantaで開催される世界選手権への出場権を獲得する最後の機会でもあった。また、2023年にテーブルトップでの競技が再開されて以来、最大規模のプロツアーの一つでもあった。構築フォーマットにはモダンが採用され、長年観戦や競技を続けてきた人々を喜ばせた。そして何より、トップ8は15年以上ぶりに昔ながらの方式、すなわちドラフトによって争われることになった。プロツアーの1日目と2日目を、三つのブースターパックを前に座り、同卓の七人を退けてドラフトの勝者を目指すところから始めることに慣れた常連たちほど、ドラフトでの戦いを好む者はいない。

 そのため、森山ジャパンを含むすべてのチームが、リミテッドの準備に力を注いだ。大会前の時点で、大まかな傾向は誰もが把握していた。白はほかの色と比べて強力であり、使用者も多かった。除去を中心とするデッキよりも、クリーチャーを中心とするデッキの方が強力であった。しかしドラフトは極めて自己調整的なフォーマットである。それゆえ、プレイヤーやチームが別のアーキタイプに狙いを定め、ほかの参加者のさらに一歩先を行こうとすることも十分に考えられた。

 これは実に興味深い難題である。だが、市川はマジック史に名を残す一部の名手たちのように、それを直感的に解き明かすタイプではない。日本のスター選手たちが大会を席巻したイニストラード・チャンピオンシップでの市川の優勝は、「MTGアリーナ」限定フォーマットであるヒストリックでのものだった。かつてのチャンピオンの中には、40枚のデッキでプロツアーのタイトルを獲得できる機会に胸を躍らせながらオランダへ向かった者も多かったが、市川はその一人ではなかった。もちろん、市川ほどの名手であれば、プロツアーのドラフトでも安定して勝てるだけの実力はある。だが、それと週末最高の七人を相手にプロツアーを制する自信を持つこととは、まったく別である。

 そこで力を発揮したのが森山ジャパンである。市川が一人でリミテッド環境を完全に解明したわけではないが、チームはこのフォーマットについて、いくつかの極めて重要な点を突き止めた。中でも、隣の席のプレイヤーと競合するのであれば、白を奪い合う価値はほとんどないという点である。複数のチームが、白はこのセットで最強の色かもしれないが、自分の席で最も空いているアーキタイプを慎重にドラフトする方が、テストでは高い勝率につながったと報告している。またプレイヤーたちは、複数のトップドラフターにとっての受け皿となった色、すなわち赤のデッキの強さにも気づいた。

 市川のドラフト成績は歴史に残るほどのものではなかった。最初の二回のドラフトはいずれも2勝1敗であったが、二つの青赤デッキで合計4勝2敗を記録し、トップ8進出の可能性を残すには十分であった。そしてモダンでも堅実な成績を残し、トップ8進出を決めた。市川を含む14人が選択したのは、強力であることは予想どおりながら、驚くほど安定したシミック新生化であった。サイドボード後にはミッドレンジ戦略へと切り替わるこのコンボデッキで、市川は8勝2敗を記録した。これにより自身6度目のトップフィニッシュを達成し、初めて観客の前でトロフィーを掲げる機会を手にしたのである。イニストラード・チャンピオンシップでの優勝はリモート大会のものであり、友人やチームメイトに囲まれてのものではなかった。

 こうしてトップ8ドラフトが始まり、市川はそれまでの方針を貫いた。再び赤を中心とするデッキをドラフトし、今回は緑と組み合わせたうえで、《壊し屋、レッキング・クルー》をタッチしたのである。自身の人生で最も大きなものが懸かったドラフトで、市川は最高のパフォーマンスを見せた。5本勝負で行われた準々決勝と準決勝では、アレックス・ローハン/Alex Rohanとティモ・ベルトラム/Timo Bertramを相手に、いずれも熾烈を極める戦いを3勝2敗で制した。両者とも今回が初のプロツアー・トップ8であり、今後も間違いなくその姿を見ることになるだろう。そして決勝では、グルッピをストレートで破ったのである。

市川ユウキ/Yuuki Ichikawa
プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』 / ブースタードラフト(2026年7月17日~7月19日)[MO] [ARENA]
1 《ロス・ディアブロス・ミサイル基地
1 《サブテラニアの洞窟
1 《
6 《
7 《
-土地(16)-

1 《ロキ・ラウフェイソン
1 《アントマンの軍勢
2 《ゴリラのゲリラ
1 《プリンス・オブ・パワー、ハーキュリーズ
1 《サヴェッジ・ランドのケイザー
2 《ワンダゴアの騎士
1 《内に潜む怪物、ミスター・ハイド
1 《ペット・アベンジャーズ
1 《サヴェッジ・ランドの恐竜
1 《翠色の守護者、シーハルク
1 《潜伏スクラル
1 《死を配る者、ブルズアイ
2 《ガンマ線の巨人、ハルク
1 《壊し屋、レッキング・クルー
1 《ヴィジョン
-クリーチャー(18)-
2 《ハルクスマッシュ!
1 《リパルサー・ブラスト
1 《チーム戦術
1 《ハジけたるでぇ!
1 《迅速な救助
-呪文(6)-
1 《ヒドラのエージェント
1 《ホークアイの弓
1 《レッド・ハルク
1 《超高速
1 《ダメージ・コントロール社召集
1 《王国の簒奪
1 《超人精神科医、ドク・サムソン
1 《新星の猛者、ハルクリング
1 《パワフル・ブローカー
1 《サヴェッジ・ランドの恐竜
1 《蟻軍団の指揮官、アントマン
1 《先陣を行く者、ブラックパンサー
1 《A.I.M.のシンソイド
1 《S.H.I.E.L.D.のヘリキャリア
1 《ダウスィーの虚空歩き
-サイドボード(15)-

 タイトルを獲得した喜びに浸る時間を与えられたとき、市川の胸に浮かんだのはただ一つ。この瞬間を実現させてくれた『マジック』を通じて出会った人々、そしてそれ以外の身近な人々への感謝である。

 「リミテッドで力を貸してくれたチームと、メンバー全員に感謝したい。自分の弱点はそこだと感じていた。」と市川は振り返った。「支えてくれ、プレイヤーとして成長させてくれた中村修平と行弘賢には、本当に感謝している。」

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