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プロツアー:闇の隆盛・ホノルル

読み物

(翻訳記事)Round 8: Samuele Estratti(イタリア) vs. David Gleicher(アメリカ)

Bill Stark / Translated by Yusuke Yoshikawa


 プロツアー・闇の隆盛の初日全勝の栄誉を懸けて激突するのは、イタリアのチャンピオン・Samuele EstrattiとシカゴからやってきたDavid Gleicherだ。

 Estrattiはモダン構築のプロイベント緒戦となった昨年のプロツアー・フィラデルフィアで鮮烈な勝利を飾っている。対戦相手のGleicherはタイトルこそないものの、アメリカ中西部のプロツアー予選を転戦した経験をもとに、ゲームに対して強力な分析眼を持つに至ったプレイヤーである。

Game 1

 コインフリップには勝利したEstarttiが《町民の結集》でゲームの幕を開けると、Gleicherも同じ動きをした。土地もまた《》と《平地》で同じであり、あたかも全く同一のデッキを使っているかのようだ。

「ミラーマッチかい?」

 Estrattiは笑いながら言うと、《嵐縛りの霊》をキャストした。


Samuele Estratti と David Gleicher は全く同じ色を提示している。 彼らのデッキはどう違うのだろうか?

 Gleicherが持っていないであろう、Estrattiの呪文? それは《空翔ける雪花石の天使》だ。

 この4/4はGleicherに改めて文章を一読させ、手札を繰りながらなんとかしてこれへの解決策を思いつこうと必死にさせるほどにはヘビーヒッターだ。

 《空翔ける雪花石の天使》は、Estrattiがそれまでに相手のコンバット・トリックによって失っていた《塔の霊》を回収させ、Estrattiにさらなるカード面での優位を与える。

 だがGleicherにも秘策があった。対戦相手の全軍突撃を受けて、彼もまた全軍で反撃する。ブロッカーのいないEstrattiがダメージを受けようとするそのとき、Gleicherの《農民の結集》が明かされた。このインスタント1発だけでは足りないのだが、《断崖の避難所》がフラッシュバックをも可能にしていた。

 やったか、と思われたが、Estrattiもまたトリックを持っていた。《霧の中の喪失》だ。これで致命的な呪文をカウンターしつつ、さらにアタッカーの1体を手札に戻してみせたのだ。


David Gleicherは《農民の結集》を決めたのも束の間、《霧の中の喪失》を食らってしまった。

 Gleicherはいくらかの暗算をして、返しの一撃で死んでしまうことを確認すると、背水の陣で次のゲームに向かうこととした。

Samuele Estratti 1, David Gleicher 0

Game 2

 Estrattiは第1ゲームと同様に《町民の結集》から入ったが、一方のGleicherは《無私の聖戦士》、《旅行者の護符》から《》をフェッチして、3マナから《甲冑のスカーブ》で固める立ち上がりになった。

 二人は長いゲームに腰を落ち着けていき、Estrattiの《嵐縛りの霊》だけが対戦相手のライフを削る状態が続いた。

 Estrattiの《ドラグスコルの隊長》はGleicherの《罪の重責》で対応されたが、《悪魔の長帷子》が持ち出され、《嵐縛りの霊》を我慢ならないサイズに変貌した。


Estrattiのスピリットたちが、対戦相手を後手後手に回らせる。

 この装備品はGleicherの戦意を大いに挫き、事実として、彼は《罪の重責》で《ドラグスコルの隊長》をタップするのを忘れ、追加のダメージを食らってしまっていた。続くターンはミスをしなかったものの、ライフ1にまで追い詰められていた。

 彼のデッキからもたらされたのが土地であったのを見て、Gleicherは投了し、Estrattiが初日全勝に輝くこととなった。

「全然、接戦じゃなかったけどね」

 Gleicherは笑いながら、対戦結果用紙に手を伸ばして言った。

Samuele Estratti 2, David Gleicher 0

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