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プロツアー:闇の隆盛・ホノルル

読み物

(翻訳記事)Round 1: Christian Calcano(アメリカ) vs. David Williams(アメリカ)

Bill Stark / Translated by Yusuke Yoshikawa


 David Williams (Twitter: @DWPoker) と Christian Calcano (Twitter @CCalcano) はプロツアー:闇の隆盛・ホノルルの最初のラウンド、生まれ変わったスタンダードをプレイするために席についた。2人のうち実績のある方のWilliamsは、プロツアーのためにホノルルを訪れるのはこれが初めてではない。一方、ニューヨークから来たCalcanoは、今回初めてハワイでプレイすることになる。二人は愛想よくおしゃべりをして、ラウンドが始まるのを待っていた。


Christian Calcano と David Williams がプロツアーの初対決に臨む

 Calcanoは伝統的なタイプの白青人間デッキをプレイしており、Williamsは《出産の殻》デッキだ。

Game 1

 ダイスロールで先攻を得たWilliamsは、マリガンに陥ってしまった対戦相手を見ていた。6枚を握りしめてゲームを始めたCalcanoに対し、Williamsは攻め立てることをためらわなかった。
 《極楽鳥》からいきなり加速し、《絡み根の霊》で攻め立てつつ2体目の《極楽鳥》を展開、さらに《納墓の総督》でCalcanoを《強迫》する。
 ここで公開されたのは《ムーアランドの憑依地》《平地》《刃砦の英雄》《聖トラフトの霊》《レオニンの遺物囲い》だ。

 Calcanoのそれまでの行動はといえば第2ターンの《清浄の名誉》だけだったが、《納墓の総督》の捨て札能力を避けることができた。これに第3ターンの《聖トラフトの霊》、さらに《刃砦の英雄》が続いた。

 一方、Williamsは《裏切り者グリッサ》を戦場に加えた。そして《裏切り者グリッサ》はすぐに《先駆のゴーレム》を得てさらに輝きを増す。この3/3のゴーレムが死んだところで、相手のクリーチャーを除去しさえすれば《裏切り者グリッサ》で取り戻すことができるのだ。

 《レオニンの遺物囲い》がゴーレム・トークンを除去したが、戦線は膠着してどちらのプレイヤーも攻めに出なかった。

 この均衡を変えたのがCalcanoの《忘却の輪》だった。相手の《裏切り者グリッサ》を除去すると、Calcanoは全軍で突撃できるようになったのだ。これはつまり、《刃砦の英雄》から2体の兵士・トークン、《聖トラフトの霊》から天使・トークンが生まれ、さらに《清浄の名誉》と喊声能力が途方もない相乗効果を生み出す。

「ちょっと数えさせてくれ」

 Williamsはそう言うと、しばし暗算をして、

「3, 6, 18, 24...どうやら何かブロックしないといけないみたいだな」


喊声と《清浄の名誉》は暴力的とさえ言える一撃を生み出した。Williamsは生き残るために何かブロックしなければいけない。

 残り4ライフでかろうじて生き残ったWilliamsだったが、彼の勝ち筋は遠いものとなり、そもそも盤面に対する回答に与えられた時間も多くない。彼に機会を与えたのは《出産の殻》だった。《極楽鳥》と2ライフを差し出して《幻影の像》を得て、これを相手の《レオニンの遺物囲い》のコピーとすると、Calcanoの《忘却の輪》を追放した。これにより《裏切り者グリッサ》を取り戻し、《漸増爆弾》を使いまわしてCalcanoの軍勢に対抗するチャンスを得たのだ。

 しかしながらこの一連のプレイで彼は2ライフという危険水域に立たされ、しかも返すターンに相手が何をしてくるかが全くわからない状態なのだ。

 続く戦闘ステップに混みいった戦闘が行われた結果、Calcanoはすべてのクリーチャーを失ったものの《忘却の輪》を取り戻し、改めて《裏切り者グリッサ》を対象とした。Williamsのクリーチャーもまたいなくなっていたが、手札には《漸増爆弾》と《先駆のゴーレム》があった。

 戦闘後、Calcanoは《宿命の旅人》を唱えた。Williamsはこれを見てがっかりした。

「1マナだよな」

 Williamsがつぶやく。

「1マナのクリーチャーは持ってなかったと思っていたんだがな」

 彼は《宿命の旅人》の前に倒れ、カードを片付けた。そして彼らは第2ゲームに向かった。

Christian Calcano 1, David Williams 0

Game 2

 数あるゲームでよくあるように、Calcanoはまたしてもマリガンに見舞われ、一方Williamsはゲームの優位に恵まれることとなった。マリガンの結果、Calcanoは明確なストレス下におかれ、最初の数ターンに何もキャストすることができなかった。一方、Williamsの爆発的な展開を見せた。《絡み根の霊》、《裏切り者グリッサ》、《漸増爆弾》に2枚の《極楽鳥》だ。

 白青使いの最初のプレイはといえば? 《ミラディンの十字軍》であった。このプロテクション(黒)(緑)はWilliamsのプレイする色にぴったり合致しており、ほぼ無敵と言える存在だ。

 この2/2にWilliamsはスローダウンを強いられ、Calcanoは2体目の《ミラディンの十字軍》を並べた。だがWilliamsの旗色が悪くなったのも束の間、彼は《虐殺のワーム》を唱えてCalcanoの戦線を一掃した。わずか5分でゲームを終え、彼らは第3ゲームに向かうこととなった。

Christian Calcano 1, David Williams 1

Game 3

 最終ゲームが開始され、今回はWilliamsがマリガンする番となった。一方のCalcanoはキープ。その《宿命の旅人》がゲームの始まりを告げ、Williamsは《危険なマイア》で防衛線の構築を試みる。

 Calcanoはこのちっぽけな1/1に《四肢切断》をキャストした。小さな脅威に除去を使ったその理由は、続くターンに《ミラディンの十字軍》が現れて明らかになった。さらに2体目が登場し、Williamasは頭を抱えた。


Christian Calcanoは自信満々で聖戦に赴く。

 マッチを生き残る術を求めて、Williamsは《裏切り者グリッサ》をキャストする。その目は墓地にある《危険なマイア》に向いているが、これを取り戻すためには対戦相手のクリーチャーを1体除去しなければならない。

「そいつらはキツいなあ」

 Williamsは、今まさに彼を打ち倒さんとする2体の《ミラディンの十字軍》を見ながら、がっかりしながら感想を言った。

「たぶん、3ターン目に《危険なマイア》をキャストしなければよかったんだよなあ。《忘却の輪》を持ってると考えてて、そっちならよかったんだがな...」

 Williamsは《出産の殻》をプレイすると、《裏切り者グリッサ》を代償に《真面目な身代わり》を得た。Calcanoの攻撃を経てライフ5で踏みとどまったものの、次のターンにカードを引くと、すべて土地の手札をさらし、勝負はCalcanoの勝利に終わったことを告げた。

Christian Calcano 2, David Williams 1

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