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『タルキール:龍嵐録』更新速報

Eric Levine, Jess Dunks
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2025年3月31日


 空から目を離すな!嵐が来るぞ、龍の嵐だ!『タルキール:龍嵐録』の発売に伴い、その神秘的な働きを表すための新たなメカニズムが必要となりました。また、いくつかのカードで機能変化を伴わないオラクル・テキストの更新を行いました。

『タルキール:龍嵐録』総合ルール更新

 これは、『タルキール:龍嵐録』の発売に伴い計画されているルールの変更の概要です。公式ルールはルールページにあります。この概要と公式ルールとの間に齟齬がある場合、公式ルールが優先されます。

新ルール、更新されたルール

 各新メカニズムの詳細については、マット・タバック/Matt Tabakによる素晴らしい記事をご覧ください。

前兆カード 720


 前兆カードのルールができましたよ。《前兆の機械》のことではなくて新しい呪文タイプの話ですよ。前兆カードはその左下にインスタントかソーサリーがはめこまれています。前兆呪文は解決されることで墓地に行くのではなく、代わりにオーナーのライブラリーに加えてシャッフルされるのです。その他の点については前兆は出来事と非常に似た機能を持っています。なお、ルールに前兆カードを挿入したことによりいくつかのルールや参照先は番号が再割り振りされることになりました。

後見を受ける 701.61


 諸氏族の貴人方、どうぞご覧あれ!このルールおよびそれに続く項目では、「後見を受ける」という新しいキーワード処理を定義しています。この処理では特定の特性を持つ、手札のカードを公開するかあなたがコントロールするパーマネントを選びます。『タルキール:龍嵐録』のカードでは、このキーワード処理を使用してドラゴンの「後見を受ける」することができます。リミテッド戦でも構築戦でも、ドラゴンたちの栄光を存分に楽しんでください!

闘魂を行う 701.62


 『タルキール:龍嵐録』もう一つのキーワード処理では闘魂を行います。いくつかの効果によりパーマネントが行う闘魂 Nがどのように機能するかがこのルールとそれに続く項目で説明されています。具体的には、N/Nの白いスピリット・クリーチャー・トークンを生成するか、そのパーマネントにN個の+1/+1カウンターを置くことになります。また、パーマネントが「闘魂 0」を行う場合のルールも用意されていますが探さなくていいですよ、つまり何も起こらないのですから。

調和 702.180


 『タルキール:龍嵐録』に収録されるキーワード能力は2つ。そのうちの1つ、調和について定めているのが本項です。あっと、音程には自信が無い方も心配無用。音楽的な調和をとりハーモニーを奏でるわけではありませんよ。あなたは調和コストを使うことで、墓地から呪文を唱えることができます。その際に自分のクリーチャーを1体タップすれば、 そのパワーの分だけ不特定マナを減らすことも出来るわけです!

応召 702.181


 本セットの2つ目のキーワード能力:あなたの仲間たちが応召してくれます!聞き馴染みのない言葉かもしれませんので、すぐに説明しますね。 応召Nとは「このクリーチャーが攻撃するたび、赤の1/1の戦士・クリーチャー・トークンN体をタップ状態かつ攻撃している状態で生成する。次の終了ステップの開始時に、それらを生け贄に捧げる。」という意味です。

122.1b


 キーワード・カウンターのリストに、よろめきながら寄ってくるものがいます。腐乱カウンターです。

その他のルール更新
701.40d

 うねる魂のハクバルは複数のパーマネントが同時に探検を行う効果への道を切り開く存在でした。ハクバルは時代を先取りしすぎて、これを定義するルールが今まで存在しませんでした。幸いなことに、謀議に関しても同様に推敲が必要でした。そのためこの機会に同時にこれらのルールを更新することにしたのです。私のビジネススクールの教授たちは、変化のプロセスに対する私の積極的なアプローチを誇りに思うでしょう(もし彼らが私がやっていることを理解していれば、ですが)。

701.47d

 このルールは、複数のパーマネントに対する同時の指示の一部としてオブジェクトが謀議するよう指示され、その指示が実行される時点でそのオブジェクトが既に戦場に存在しない場合について、明確にするために更新されました。

702.176a

 以前のルールは呪文をコピーする効果と兆候のメカニズムとの相互作用に混乱を生むものでした。そこで兆候のルールもその他の能力と同様の記述となるよう「兆候コストが支払われていたなら」とすることで、それのコピーがオリジナルのパーマネント同様時間カウンターを持ちクリーチャーでないパーマネントとして戦場にでることを明確にしました。

702.178b

 最高速度を得ているときに戦場以外の領域で機能する能力について、挙動を明確化しました。錯霊の偵察員を見てみましょう。最高速度による起動型能力は、このカードが墓地にあるときのみ機能するものです。つまりは、このカードが墓地にあるときのみその能力を与えていることになるのです。

707.10e

 呪文や能力をコピーして新たな対象を選ぶような効果について、たとえばその効果の一部でトークンを生成するようなときに、置換効果の働きによって適正な対象が増えてしまうような場合の挙動を明確化しました。コピーのコントローラーが対象を選ぶことになります。何を言っているかって?《前線に向かう勇気》と《選定された行進》の相互作用のことですよ。

新サブタイプ

前兆

新能力語

相続

用語集の新項目

後見を受ける
闘魂を行う
調和
応召
前兆カード

『タルキール:龍嵐録』オラクル変更

 今回は変更点がかなり少ないです。以下のルールテキストの更新の他には、注釈文へのいくつかの変更や、霊気走破での大規模な変更後に残った細かい部分の調整も行いました。これにより、カードのオラクルテキストにファウンデーションズでの新しいテンプレートがテンプレートが適用されました。

Greater がよい物

 この変更以前には同じ意味であるものに対して2つのテンプレートが存在していました。最大を参照するために、あるカードではあなたがコントロールするパーマネントの中で"highest"なパワーやタフネスやマナ総量といった言葉が使われる一方で"greatest"が使われているカードもありました。今後は"greater" と "greatest"に統一します。わたしの古いお気に入り《時間ふるい》を例にあげましょう。まさか私と遊んでくれる人が居なくなったりしないですよね。(※訳注:日本語版テンプレートでは従来より「大きい、最大の、最も大きい」等に統一されているためこの変更の影響を受けません。)

 

Old Text:
At the beginning of each upkeep, each player exiles the top card of their library. The player who exiled the card with the highest mana value takes an extra turn after this one. If two or more players' cards are tied for highest, the tied players repeat this process until the tie is broken.

New Text:
At the beginning of each upkeep, each player exiles the top card of their library. The player who exiled the card with the greatest mana value takes an extra turn after this one. If two or more players' cards are tied for greatest, the tied players repeat this process until the tie is broken.

日本語訳:
各アップキープの開始時に、各プレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを追放する。マナ総量が最も大きいカードを追放したプレイヤーは、このターンの後に追加のターンを行う。複数のカードが最高で同点であるなら、同点であったプレイヤーは同点でなくなるまでこの手順を繰り返す。

 

包囲が破れぬからと、直すなかれ

 元々の《マルドゥの包囲破り》の最後の能力のようなテキストは遅延誘発型能力の生成について誤解を生じうるものでした。新しいテキストでは「次の」 を加えることで明確になっています。


旧テキスト:
Deathtouch, haste
When this creature enters, exile up to one other target creature you control until this creature leaves the battlefield.
Whenever this creature attacks, for each opponent, create a tapped token that's a copy of the exiled card attacking that opponent. At the beginning of your end step, sacrifice those tokens.

新テキスト:
Deathtouch, haste
When this creature enters, exile up to one other target creature you control until this creature leaves the battlefield.
Whenever this creature attacks, for each opponent, create a tapped token that's a copy of the exiled card attacking that opponent. At the beginning of your next end step, sacrifice those tokens.

日本語訳:
接死、速攻
このクリーチャーが戦場に出たとき、あなたがコントロールしていてこれでないクリーチャー最大1体を対象とする。このクリーチャーが戦場を離れるまで、それを追放する。
このクリーチャーが攻撃するたび、各対戦相手につきそれぞれ、その追放されているカードのコピーであるトークン1体を、タップ状態かつそのプレイヤーを攻撃している状態で生成する。次のあなたの終了ステップの開始時に、それらのトークンを生け贄に捧げる。

支払い手続き

 《整備長、ピア・ナラー》の最後の能力は「これにより支払われた{E} の個数」"amount of {E} spent this way"を参照していましたが、他のカードは全て "paid this way"でした 。アヴィシュカーでの安全規格を全て満たすためにピアの最後の能力の表現も他のカードに合わせることにしました。これは機能変化を伴わない変更です。(※訳注:日本語版テンプレートでは従来より「これにより支払われた{E} の個数」に統一されているためこの変更の影響を受けません。)

 

旧テキスト:
Whenever one or more artifact creatures you control deal combat damage to a player, you get {E}{E} (two energy counters).
At the beginning of your end step, you may pay one or more {E}. If you do, create an X/X colorless Vehicle artifact token named Nalaar Aetherjet with flying and crew 2, where X is the amount of {E} spent this way.

新テキスト:
Whenever one or more artifact creatures you control deal combat damage to a player, you get {E}{E} (two energy counters).
At the beginning of your end step, you may pay one or more {E}. If you do, create an X/X colorless Vehicle artifact token named Nalaar Aetherjet with flying and crew 2, where X is the amount of {E} paid this way.

日本語訳:
あなたがコントロールしている1体以上のアーティファクト・クリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、{E}{E}を得る。
あなたの終了ステップの開始時に、1個以上の{E}を支払ってもよい。そうしたなら、《ナラーの霊気ジェット》という名前で飛行と搭乗2を持つ無色のX/Xの機体アーティファクト・トークン1つを生成する。Xは、これにより支払われた{E}の個数に等しい。

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