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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ジェスカイ講義:スポットライトで示した存在感(スタンダード)

岩SHOW


 マジック・スポットライト:シークレッツが千葉・幕張メッセにて開催された。場内では様々な形でマジックを楽しめる催しが行われたが、最大の目玉・メインイベントはスタンダードで開催された、同タイトルのオープントーナメント!上位入賞者には賞金、プロモ、プロツアーへの参加権利といった副賞が贈られる豪華仕様。それでいてオープンなので誰でも参加できる、間口の広いトーナメントだ。土日の2日間かけて争われるトーナメント方式、慣れない人には初めてのワクワク感・ベテランプレイヤーにはかつてのグランプリの雰囲気が蘇り、いずれにせよ最高のマジック体験を堪能できたことだろう。

 さて、フォーマットがスタンダードなわけだが…プロツアーからも時間が経ち、かなりデッキも煮詰まった印象の強い環境だったが……こういうトーナメントではあまり予測していないデッキが大きな結果を残し、まだまだスタンダードにデッキの選択肢、あるんだなと思わせてくれる……毎度そんなことが起こっているように記憶している。そして今回のスポットライトでも、目を引くニューカマーが決勝ラウンドに進出!同様のアーキタイプを使用したプレイヤーらも上位入賞で賞金を獲得するなど、今まさに注目のデッキがこのトーナメントで存在感を示したのだった!

坂田 尚耶 - 「ジェスカイ講義」
マジック・スポットライト:シークレッツ トップ8 / スタンダード(2026年5月30~31日)[MO] [ARENA]
1 《コーリ山の僧院
4 《大図書棟の大ホール
2 《神聖なる泉
1 《日没の道
3 《
4 《リバーパイアーの境界
4 《蒸気孔
4 《尖塔断の運河
-土地(23)-

4 《ばあば
-クリーチャー(4)-
2 《フラッシュバック
4 《ジェスカイの啓示
4 《爆裂の技
1 《アイローの表演
4 《火の技の修行
4 《積み重ねられた叡智
3 《食糧補充
4 《愛着を捨てる
4 《発見の石板
1 《炎魔法
2 《飲めば潤う!
-呪文(33)-
1 《しっぺ返し
4 《自由の代価
1 《司書、ワン・シー・トン
1 《除霊用掃除機
1 《観念の名誉教授
1 《轟く機知、ラル
3 《瞬間凍結
1 《呪文貫き
1 《呪文嵌め
1 《舷側砲の一斉射撃
-サイドボード(15)-
 

 「ジェスカイ(青赤白)講義」!講義デッキといえば世界選手権やプロツアーなどでも活躍し続けているアーキタイプ。講義のタイプを持った呪文を多数採用し、それを参照するカードの恩恵を受けることを狙う。《ばあば》は講義が3枚以上墓地にあればクリーチャーでない呪文のコストを軽減、《積み重ねられた叡智》は同じ条件を満たせば3枚のカードを手札に加えられる。どちらも非常に強力でゲームの決め手になり得るものだ。

 講義デッキといえば、イゼット(青赤)の2色で構成され、手札を捨てる《ばあば》や《美術家の才能》と《忍耐の記念碑》のシナジーで勝つデッキが思い浮かぶが……この白いタイプはその一般的な講義デッキとは終着点が大きく異なる。《火の技の修行》《爆裂の技》でクリーチャーを除去し、《愛着を捨てる》といったカードで講義を墓地に送り込み、《ばあば》のコスト軽減や《積み重ねられた叡智》で手札を膨らませ……コントロールとして立ち回った果てに《ジェスカイの啓示》を唱えて勝つ、というのがこのデッキのゴールだ。

 啓示といえばジェスカイや4以上色のコントロールなどでもお馴染みのフィニッシャー、3色で7マナという高コストに見合う超火力の1枚!4点ダメージとバウンスで相手の攻め手を捌きつつ、2枚ドローと4点回復でリソース補充、モンク2体で勝ちに行く……これを《ばあば》のコスト軽減でスムーズに唱えるのが理想的な展開だ。

 

 このデッキにおけるエンジンは《ばあば》以外にも用意されている。《発見の石板》!このアーティファクトは、使用用途がインスタントかソーサリーのみに限定されるが赤マナ2つを加えるという驚異のコストパフォーマンスの良さを発揮するマナ加速だ。3マナのカードがここまで効率よくマナを加える例は中々なく、しかも赤という色を伴っているのだから超スゴイ。そして石板、戦場に出た際には切削を行い、これで落ちたカードをそのターンの間プレイ可能というボーナスもついてくる。土地が落ちればそれを出せるし、インスタントかソーサリーであればすぐさま石板からマナを得て唱えられる……簡単にアドバンテージを稼げるチャンス到来。《爆裂の技》《アイローの表演》《愛着を捨てる》などが落ちればスムーズに唱えて盤面や手札をより良いものに整えられる。

 それにもしこの切削で啓示など、そのターンに唱えられないものが落ちてしまっても……《フラッシュバック》で後から利用すれば問題なし!むしろ石板から落ちた《フラッシュバック》を用いて墓地のカードを再利用してというウルトラムーブが決まることも。石板、アンコモンで手に入りやすいカードが滅茶苦茶強いというのが全プレイヤーにとっても有難い。これと《ばあば》でデッキをフル回転させ、《ジェスカイの啓示》のカードパワーで対戦相手を圧倒するべし!

 新しいデッキの形、アーキタイプが存在感を示すことになった千葉のスポットライト。これだからスタンダードは奥が深く、競技マジックに向いたフォーマットだと改めて実感するね。この大会の結果をおさらいしながら、6月発売の新セット加入に向けて、気持ちを高めていこう!

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