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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

プロツアーの余韻……モダンをやろう!ジェスカイ・ブリンク!(モダン)

岩SHOW


 先日のプロツアーの余韻が……まだあるね。まだまだあるとも。あんなにすごい大会……観ていない人はアーカイブで要チェック。今回は放送時間が所謂ゴールデンタイム、観やすいったりゃあらしない。おかげでガッツリモニターにかじりついてマジック・ハイになったとも。『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』のドラフトとモダンという組み合わせが絶妙だったね。久しぶりのモダンの競技イベントも新鮮味があって良かった。

 モダンと言えば上位に陣取るデッキはある程度固定されているが、何せカードプールが広いのでありとあらゆるデッキが飛び出してくる玉手箱的なイメージ。トップ8 に進出したアーキタイプをチェックすると……アレが残ってないのか、このデッキは勝たなかったのか、などと意外に感じられる面もあった。個人的にはあのアーキタイプは残ると思っていたりしたのだが……使用数も多くなかったので、モダンって奥が深いなと思った次第。というわけでそのデッキについて今回は語ってみよう!

Bernard Farrell - 「ジェスカイ・ブリンク」
地域チャンピオンシップ予選 トップ4 / モダン (2026年7月26日)[MO] [ARENA]
4 《溢れかえる岸辺
4 《乾燥台地
3 《沸騰する小湖
1 《神聖なる泉
1 《聖なる鋳造所
1 《蒸気孔
1 《行き届いた書庫
1 《優雅な談話室
1 《轟音の滝
2 《栄光の闘技場
2 《平地
1 《
1 《
-土地(23)-

3 《敏捷なこそ泥、ラガバン
4 《溌剌の牧羊犬、フィリア
2 《悪戯の神、ロキ
2 《シーンドライブ、ライトニング
1 《ヴィジランテ、ケイシー・ジョーンズ
4 《量子の謎かけ屋
4 《孤独
-クリーチャー(20)-
4 《稲妻
2 《虹色の終焉
1 《空の怒り
4 《記憶への放逐
2 《儚い存在
2 《鏡割りの寓話
2 《時を解す者、テフェリー
-呪文(17)-
2 《神秘の論争
1 《否定の力
2 《空の怒り
1 《摩耗 // 損耗
1 《冥途灯りの行進
2 《真昼の決闘
1 《減衰球
3 《黒曜石の焦がし口
1 《安らかなる眠り
1 《外科的摘出
-サイドボード(15)-
Unity League より引用)

 

 

 モダンの人気アーキタイプの1つ「ブリンク」系より、「ジェスカイ(青赤白)ブリンク」のご紹介!ブリンクとはクリーチャーなどのパーマネントを追放し、その後戦場に戻すというアクション全般を指す。追放したものを即座に戻したり、次のターン終了時に戻ってくるなどラグがあったり……処理の過程はカード毎に異なったりするが、そう言うのを全部ひっくるめてブリンクと呼び、アーキタイプ名にもなっている。ブリンクしてどうするのかというと、まず戦場に出た時に誘発する能力、これを再利用するということ。たとえば《孤独》や《量子の謎かけ屋》は戦場に出た時にクリーチャーを追放したり、カードを引いたりできる。いずれも強力な能力だ。これらのクリーチャーをブリンクすれば、クリーチャーをもう1体追放し、カードをもう1枚引ける。これは美味しい、ゲームを決定づけるアドバンテージなり得る。

 そしてもう1つのブリンク活用法、それは……《孤独》も《量子の謎かけ屋》も、どちらも通常コストは5マナとそれなりに重め。しかし、想起とワープという、本来よりも支払うマナが少ないコストが設けられている。想起の場合はこれで唱えて戦場に出たクリーチャーは生け贄になる能力が誘発、ワープの場合はターン終了時に追放されてしまう。これらをブリンクできれば……追放されて戻ってきたそれと、生け贄や追放などが適用されるものとは全く別のオブジェクトとして認識される。つまり、生け贄や追放されずに戦場に残る!というわけで《儚い存在》や《溌剌の牧羊犬、フィリア》の能力でこれらのパーマネントをブリンクして美味しく活用する、白と青を主体としたブリンク系のデッキがモダンには存在している。ブリンクではないが《記憶への放逐》で戦場を離れる能力を打ち消してしまい留まらせるというテクニックもある。これらのブリンクのパーツを軸に、赤が加えられている理由は……以下のクリーチャー達が使えるからだ。

 

 《ヴィジランテ、ケイシー・ジョーンズ》は戦場に出た時にカードを3枚引くという破格のアドバンテージをもたらす!次のアップキープに3枚無作為に捨てないといけないが……ゲームが長引いた時など、彼をブリンクできれば減った手札を一気に補充出来て、そのアドバンテージ差で勝てるレベルのパワフルな1枚だ。《記憶への放逐》で手札を捨てる能力を打ち消すという、ブリンクデッキのパーツとの噛み合いっぷりもナイス。そして《シーンドライブ、ライトニング》……彼女はブリンクと直接的な関係はないが、白と赤の両方を採用しているならこの強力クリーチャーを用いてその恩恵に預かれることから採用されている。戦闘向きの3ルのキーワード能力と、ライトニングの攻撃が対戦相手に通ると、そのターンに発生源が与えるダメージを2倍にできる……これにより《稲妻》が6点ダメージに!?《栄光の闘技場》で速攻を持たせれば、強烈な奇襲となるだろう。

 

 そんなわけでブリンクデッキはクリーチャーを展開し、相手のクリーチャーを除去するなどの妨害をしつつ攻めていく、正攻法のデッキである。ケイシー・ジョーンズやライトニングといったユニバース・ビヨンドにより登場したカードがこのデッキに採用されているが……『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』からもあの人気キャラが参戦!《悪戯の神、ロキ》!ロキは自身のコントロールする能力でクリーチャーやプレイヤーが対象となった時にカードを1枚引けるという、まさしくトリックスターな能力の持ち主だ。

 これ、どうやって誘発するかというと……例えば《孤独》のクリーチャー追放。相手のクリーチャーを除去しつつ1ドローは美味しすぎる、想起コストで手札を1枚追放していたとしてもそれをチャラにできる。《時を解す者、テフェリー》の[-3]能力でも同様に相手のパーマネントをどかしてドロー、後は……ブリンクデッキの看板である《溌剌の牧羊犬、フィリア》。これの能力も攻撃時に誘発して土地でないパーマネントを対象とするため、ロキが誘発して1ドローが可能だ。フィリアとロキのコンビネーションで毎ターンのブリンクとドロー……対戦相手からするとまさしく地獄の光景だ。

 アドバンテージ獲得とパーマネントへの対処に長けた「ジェスカイ・ブリンク」。攻撃性も高く、プレイしていて楽しい理想的なアーキタイプだ。プロツアーでは上位に食い込めなかったが、だからこそ他のデッキに比べて相手のガードも下がっているかも?今再注目されているフォーマット、モダン。色んなデッキで楽しんでいこうぜ!

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