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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

青トロン:カッコイイ、強い!《コジレックの命令》(モダン)

岩SHOW
 

 超~カッコいいんだけど!なんじゃこのカードは!

 これは各地域チャンピオンシップの参加プロモカードだ。地域チャンピオンシップとは、世界各国の地域で開催される、プロツアー予選となるトーナメント。日本では韓国と併せてチャンピオンズカップファイナルというトーナメントが開催され、両国の予選を勝ち抜いて参加権利を獲得したプレイヤーが集結。プロツアーという夢舞台に向けて熱い火花を散らす……定期的に開催されているイベントだ。招待されたプレイヤーしか参加できないとあって、参加賞のプロモカードも注目を集めることになる……10月3・4日に開催される横浜でのトーナメントで配布されるプロモは、この超カッコいい《コジレックの命令》!チャンピオンシップのフォーマットがモダンであることもあってのチョイスとなったわけだが、テキストレスで枠も崩壊しているデザインがカッコイイ!エルドラージの手から紋様が浮かび上がる独特のアートは、過去の《謎めいた命令》のテキストレスのデザインを踏襲していてマニアもニヤリとできるものになっている。

 《コジレックの命令》といえばモダンやレガシーでも絶賛活躍中、無色系デッキにおける最強カードという呼び声も高い。

 

 モードを選択する呪文なので、こういう記事ではテキストレスじゃわかりにくいので通常版のカードを見てもらいながら……命令サイクルは複数のモードから2つを選択する呪文として作られており、様々なバリエーションが存在する。《コジレックの命令》は無色呪文であり、またX呪文でもあるという命令サイクルの中でも異端児的な存在だ。クリーチャー除去・トークン生成・占術&ドロー・墓地追放……いずれもXを参照し、支払ったマナが多ければ多いほど効果が上昇する。無色マナ2つも要求するこのインスタントを、モダンでうまく使うなら……こういうデッキが候補に挙がる。

scipios - 「青トロン」
Magic Online Modern Challenge 64 準優勝 / モダン (2026年9月3日)[MO] [ARENA]
4 《ウルザの鉱山
4 《ウルザの魔力炉
4 《ウルザの塔
4 《ウギンの迷宮
4 《
-土地(20)-

2 《虚構漂い
3 《引き裂かれし永劫、エムラクール
-クリーチャー(5)-
3 《呪文嵌め
2 《否定の力
4 《激しい叱責
1 《朦朧への没入
3 《食糧補充
4 《災厄の先触れ
4 《コジレックの命令
4 《探検の地図
4 《威圧のタリスマン
2 《巨人の大岩
4 《嵐の目、ウギン
-呪文(35)-
4 《記憶への放逐
1 《呪われたトーテム像
2 《四肢切断
1 《仕組まれた爆薬
2 《墓掘りの檻
1 《大祖始の遺産
1 《外科的摘出
2 《神秘の論争
1 《才能の試験
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 というわけでモダンの「青トロン」を紹介しよう。トロンとは「ウルザの」タイプを持つ土地を用いるデッキの総称。《ウルザの鉱山》《ウルザの魔力炉》《ウルザの塔》と、これらは互いを参照し合う。3つ揃えば無色マナの供給量が増え、塔は土地1枚で3マナを加えられる!これらの土地を揃えて、大規模な無色マナ生産工場を作り上げ……アーティファクトやエルドラージなどの無色呪文といった単体のカードパワが高い高コストのカードを叩きつける!

 

 《コジレックの命令》はこのトロンが求めるものを持ち合わせている……相手の軽量クリーチャーを捌く手段・マナの使い道となるカードを探す・相手の攻撃をしのぐブロック役兼使い捨てのマナ加速であるトークン……溢れるマナと命令で準備を整えたら、《嵐の目、ウギン》から盤面を掌握する!これらの超ヘビー級のカードを、青い要素である《災厄の先触れ》から繰り出すというのが青トロンのならではの大技。X枚のカードの中から各カードタイプにつき1枚ずつ追放、それらがまとめて手札に入るが……4種類以上追放できれば、呪文1つのマナを踏み倒せる!15マナの《引き裂かれし永劫、エムラクール》を唱えられれば、追加ターンからの滅殺6で勝ったも同然だな!この4種以上のタイプという点でも、同族としてカウントされる《コジレックの命令》は非常に優れているのである。

 

 青いカードは他に打ち消しといった妨害がメイン。その中には《激しい叱責》の姿が。このエンチャントは使い捨てであるが、一時的にクリーチャーの能力を失わせられる。相手のクリーチャーの能力を失わせてアドバンテージの獲得やコンボによる勝利を防ぐ……のも良いが、能動的に用いる手段も。

 《虚構漂い》というエルドラージは唱えるには重たい部類だが、想起コストであれば計3マナで済む。想起で唱えたクリーチャーは、戦場に出るとこれを生け贄に捧げるという能力が誘発する。唱えれば2枚ドローが確定するので、取り敢えず3マナのドロー呪文として運用できるカードなわけだが……これが戦場に出る時に《激しい叱責》が先に出ていれば、この想起による生け贄が誘発しなくなる!計5マナと現実的なコストで戦場に繰り出せるようになるのだ。しっかりドローしつつ、5/4飛行に滅殺1と無視できない戦力を投下する……ただ大振りを狙うだけでなくこういった小テクを用いるデッキでもあるんだな。

 

 さて、このトロン系デッキにおいて今注目の1枚がある。それが『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』の新カードである《巨人の大岩》!これは所謂マナフィルターというやつで、{1}支払って任意のマナ1つを得られる。無色マナを用意するのは得意だが色マナは……というトロンにとって、貴重な色マナ源になってくれる。そしてこの大岩は自身のコストも{1}と軽く、占術2が行える。別にドローできるわけでもないのだが、トロンにとって土地を揃えたりそこから繰り出すパワーカードを探したりと、ライブラリー操作がもたらす恩恵は非常に大きい。そのためこの大岩を同じ1マナのライブラリー操作に例えて「無色の《思案》」と表現するプレイヤーもいるくらいだ。ドローを調節し、必要に応じて色マナを用意し……そして{7}注いで生け贄に捧げれば、パーマネントを破壊できる。もうどうやってもマナが溢れかえっているという状況下で、フィルターとしての役目も不要になっても……まだ盤面に触れる手段として貢献してくれるのだ。《巨人の大岩》、コモンといえど侮り難し!

 ところで、冒頭で触れた《コジレックの命令》プロモ……この参加賞を手に入れられるプレイヤーはもう決まっている。今からどうにかしてエントリー!ということはできないので悪しからず……ただ、この次の地域チャンピオンシップへの参加権利を勝ち取る予選は、絶賛開催中だ!11月29日までの間に……最寄りの予選会場へ乗り込んで、次のチャンピオンズカップファイナルへ向けてスタートを切ろう!次のプロモと、そしてその先に待つプロツアー……TOKYOにて行われる大会への参加権利を勝ち取るのは、君だ!!

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