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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:ハンマータイムで大ダメージ!(パイオニア)

岩SHOW


 今週もやってきました、マジックのクールなカードやデッキを語ってそのクールさに浸る、Cool Deckのお時間が……すっかり秋を感じるこの季節。秋の夜長という言葉通りに、静かな夜、何をして過ごすかが楽しみであり……どうせならよりクールな時間にしたいという欲が高まる、そんなシーズン。涼しいのでカードを沢山ソートして整理整頓、そんなあなたはクールで偉い。オンラインで対戦しまくり、ストイックでクールやん。デッキリストを漁って、自分のデッキを構築……このコラムがクールな一助になりますように。

 では早速今回のデッキリストを見てみよう。

Shinoda Ryo - 「ハンマータイム」
第22期パイオニア神挑戦者決定戦 トップ4 / パイオニア (2026年9月21日)[MO] [ARENA]
4 《聖なる鋳造所》
4 《戦場の鍛冶場》
4 《感動的な眺望所》
4 《サンビロウの境界》
2 《皇国の地、永岩城》
2 《はなれ山》
2 《平地》
-土地(22)-

4 《熱烈な勇者》
3 《離反ダニ、スクレルヴ》
4 《アダントの先兵》
4 《ミッドガルの傭兵、クラウド》
4 《臨機応変なる者、キーリ》
3 《フェイの血筋のケラン》
-クリーチャー(22)-
4 《巨像の鎚》
2 《龍火の刃》
1 《影槍》
4 《力線の斧》
4 《シガルダの助け》
1 《超人血清》
-呪文(16)-
2 《幽霊による庇護》
2 《摩耗 // 損耗》
1 《失せろ》
2 《引き裂く流弾》
2 《ボロスの魔除け》
2 《救済の波濤》
2 《安らかなる眠り》
2 《山の王、ソーリン》
-サイドボード(15)-
(晴れる屋 より引用)

 

 

 こちらのデッキはその名も……

HAMMER TIME!!

 「ハンマータイム」!フォーマットはパイオニア、白と赤の2色で組まれることが多い、コンボ要素を伴ったアグレッシブ極まりないデッキである。まず、アーキタイプ名がもうクールだよな、80年代往年の名曲が聞こえてきそうだ。色とか、デッキの速度感を示すフレーズで構成されていないデッキ名はやはりグッとくるものがある。

 「ハンマータイム」の語源はハンマー、《巨像の鎚》!クリーチャーを+10/+10するというぶっ飛んだ修正値を誇る異常にデカいハンマー、これを装備すると飛行が失われるというのもその重量が表現されていて素晴らしくクールだ。これだけの値を誇りながらも、装備品自身のコストが{1}と妙に軽いのもこのカードのオンリーワンさを際立たせている。装備コストは{8}と非常に重たく、製造よりも担ぎ上げるまでが大変ということなのだな。そんなクールなハンマーを。装備コストを無視してクリーチャーに持たせよう!というのが「ハンマータイム」の設計思想だ。

 装備コスト軽減や無視するカードをあれこれと採用し、1~2マナの軽量クリーチャーに担がせてドカンと一撃!その装備コストを踏み倒すカードこそが《シガルダの助け》!装備品やオーラを瞬速で、つまりインスタントを唱える時ならいつでも唱えられるようになり、そして装備品が戦場に出ると自動的にクリーチャーに装備させることができるという、ニッチな機能のエンチャントだ。これ自身が1マナと軽いため、1ターン目にクリーチャー→2ターン目に《シガルダの助け》からの《巨像の鎚》、装備させてパンチ!というクールすぎるムーブが決まる。この破壊力と高揚感、そして《シガルダの助け》のイラストを見ると、舞い降りた彼女が授けている武器もまさしく……ハンマー!これはもう「ハンマータイム」と叫ばずにはいられないデッキなのだ。

 

 このデッキを構成するカードは、ハンマータイムをもたらす上述の2種8枚…それに加えて軽量クリーチャーと、その他の装備品になっている。クリーチャーの顔ぶれも《ミッドガルの傭兵、クラウド》に《フェイの血筋のケラン》と、装備品を探せる面々である。これらでハンマーを持ってくる……それ以外にもシンプルに強い《影槍》や、ゲーム開始時の手札にあると自動的に戦場に出せる《力線の斧》といった装備品も採用されているので、それらを引っ張ってくることも。

 その装備品ラインナップにおいて外せない1枚となりつつあるのが《龍火の刃》!+2/+2修正に、単色からの呪禁という除去耐性を付与するこの刃は、それ自体のコストがこれまた{1}と軽い!装備コストは{4}と重めではあるが、装備するクリーチャーの色だけコストは軽減される。そして……装備コストを{3}軽減できる《熱烈な勇者》であれば、支払い{0}で装備可能!最序盤から除去されにくい速攻クリーチャーで、ガンガンと攻め立てることが可能になっている。これらを《離反ダニ、スクレルヴ》でバックアップしたり、除去されにくい《アダントの先兵》でさらにプレッシャーをかけたり……うーん、クールなアグロだ。

 

 装備品デッキと言えばスタンダードでも注目度が高まっている。『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』で現れたドワーフたちがそういったデッキで活躍するデザインとなっているからだ。パイオニアでもそれらのカードは存在感を発揮!特にメインデッキに伝説でありながらも4枚積まれている《臨機応変なる者、キーリ》!コイツはクールだぜ。アーティファクトや伝説を計3枚以上コントロールすれば、不朽の物語を持っている状態になる。こうなれば、そのゲームの間、キーリは各ターン最初の装備コストを{0}に軽減してくれる。《シガルダの助け》と違ってこれ自身がクリーチャーであるため、装備して殴る役を担えるのが最高だ。

 そしてドアワーフor装備品が戦場に出れば1ドローをもたらす。初動に全力投球な「ハンマータイム」において、ターンを重ねて手札が尽き、展開力が低下することは大きなプロブレムで……これを打ち破ってくれるキーリは、アーキタイプを一段階上に引き上げてくれたまさしくマスターピース!サイドボードには《山の王、ソーリン》も見え、彼もまた戦場に出た際に装備品を自分のクリーチャーに好きなように装備させることが可能だ。

 まとめて装備、という点では《超人血清》も面白いカードである。オーラであり、貼り付けたクリーチャーをサイズアップさせて先制攻撃と警戒を持たせる。ついでに伝説の兵士にもしてくれるので、キーリの不朽の物語を持つための手助けになってくれる展開もあったり。そしてこれをつけたクリーチャーで攻撃すれば、好きなだけ装備品をそれに持たせることができるという豪快な誘発型能力!ハンマーでも斧でも刃でも槍でも、何本でも使いこなす超人兵士……戦いを終わらせるクールすぎる雄姿は永久に語り継がれるであろう。

 最高にクールな「ハンマータイム」を紹介できて、こっちもテンションが高揚している。いやぁ、こういうの見ると自分でも使って暴れ回りたくなるよね……というわけで『ホビット』環境のクールなデッキを紹介し終えたところで……次回のCool Deckは、『リアリティ・フラクチャー』環境最初期のクールなデッキを取り上げることになるかな。お楽しみに、それじゃあ今週はここまで。Stay cool! Bring your hammer!!

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