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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

グルール昂揚:再臨!タルモゴイフ!(スタンダード)

岩SHOW
 

 《タルモゴイフ》、帰還!『リアリティ・フラクチャー』に再録されて、また我々の元にあの名クリーチャーが……やはりマジックは長くやるものだなぁ。互いの墓地を参照して、カードタイプの数だけのパワーとそれに+1したタフネスを持つ、2マナの緑のクリーチャー。適当にゲームを進めてもそこそこのサイズになり、攻撃もブロックも両方で活躍するスペックの持ち主。

 初登場は2007年の『未来予知』。未来において扱うかもしれない、斬新なテーマやデザインが施されたカードが多数収録されたこのセット。“後のセットから先行収録された”というニュアンスのカードも多く実際に後に通常セットに収録されたカードもある。この度、《タルモゴイフ》もめでたくその流れに……これまで特殊セットである○○マスターズには幾度も再録されてきたが、通常のセットに収録されるのは初めてのことだ。これによりタルモゴイフはスタンダードはもちろん、パイオニアでもプレイ可能となった!

 一時期はマジックを代表するクリーチャーであったタルモだが、時の流れと共にかつて主戦場として闊歩していたモダンやレガシーでは使用率は大きく減少していた。そんなタルモがスタンダードとパイオニアに登場し、かつてのようにまた雄姿を見せることになるだろうか?期待が高まる……今回はそんな《タルモゴイフ》を採用した、プレリリース期間中に使用されたデッキリストを見てみよう。フォーマットはスタンダード、さあ『リアリティ・フラクチャー』の世界へ踏み込もう!

Yamada Shintaro - 「グルール昂揚」
店舗イベント / スタンダード (2026年9月27日)[MO] [ARENA]
2 《始まりの町》
4 《踏み鳴らされる地》
4 《ソーンスパイアの境界》
3 《複合訓練施設》
2 《山》
7 《森》
-土地(22)-

4 《継ぎ接ぎのけだもの》
4 《終端探査機》
4 《逸失への恐怖》
4 《タルモゴイフ》
2 《鋭い目の管理者》
1 《無感情の売剣》
2 《光砕く者、テルサ》
-クリーチャー(21)-
2 《迅速な救助》
4 《脱走》
2 《暴力的衝動》
2 《薮打ち》
3 《アジャニの苦悶》
4 《傀儡造り》
-呪文(17)-
3 《紅蓮地獄》
1 《すべきでない悪ふざけ》
1 《溶かし歩きの消散》
2 《毒を選べ》
2 《屑鉄撃ち》
2 《蛇皮のヴェール》
1 《鋭い目の管理者》
3 《反逆の先導者、チャンドラ》
-サイドボード(15)-
(晴れる屋 より引用)

 

 

 このグルール(赤緑)カラーのリスト、ベースとなっているスタンダードでも既存のアーキタイプである昂揚デッキ。墓地に4種類以上のカードタイプがあるとボーナスを得られる昂揚という能力にフィーチャーした、クリーチャーで殴り勝つアグロデッキの一派だ。昂揚していると戦闘に参加できるようになる1マナ3/3の《継ぎ接ぎのけだもの》、昂揚により追加の戦闘フェイズが得られる《逸失への恐怖》、そして通常なら先制攻撃を与えるが昂揚状態であれば二段攻撃になり威力が大幅に上がる《暴力的衝動》……これらのカードを、《継ぎ接ぎのけだもの》や《迅速な救助》の切削、《光砕く者、テルサ》により手札を捨てるなどして昂揚を達成させ、早いターンに強く使うのがこのアーキタイプの狙いだ。

 《終端探査機》のように複数のタイプを持つカードを採用して、墓地カウントを稼ぐのが常套手段となっている。この昂揚デッキに《タルモゴイフ》は相性バッチリ!高揚しているということはタルモは少なくとも4/5以上、2マナでこの打点は文句なし!3/4でもかなりコストパフォーマンスに優れている、そんなタルモを取り入れて、より打点が高く強固な盤面を目指すのがこの「グルール昂揚」だ!

 

 普通のアグロデッキを組んでいると採用することの少ないエンチャントを、墓地カウントの関係で多めに採用するのが昂揚デッキによく見られるチューニングだ。このリストでも『リアリティ・フラクチャー』より《アジャニの苦悶》が採用されている。所謂X点火力で、X点のダメージをクリーチャーに与えて除去してよし、プレイヤーに与えてライフを詰めてよし。そしてエンチャントとして戦場に残り、クリーチャー達にトランプルを与えるという能力……これがナイス!タルモはどれだけサイズが上がっても小粒に適当にブロックされてしのがれるのが弱点だったが、この《アジャニの苦悶》はそれを解決!《暴力的衝動》も絡めて、大ダメージのフィニッシュを狙いたい。

 また戦場に残った《アジャニの苦悶》に、これまた新カードである《傀儡造り》を貼り付けるというテクニックも……これはアーティファクトやエンチャントをクリーチャー化させるオーラだ。2マナと軽くて使いやすく、貼り付けたパーマネントは5/5とビッグサイズに。《終端探査機》なんかもかなりデカくなって打点に貢献、2ターン目に5点というパンチの効いた挨拶も。コストは重いが墓地から手札に戻せるので、長期戦になっても安心な《傀儡造り》。今後様々なアーティファクトとエンチャントを使うデッキで目にすることになりそうだ。

 《タルモゴイフ》の雄姿をまたスタンダードで拝める日が来るとはな……マジックって何があるかわからない。だから最高。長くプレイすればするほどに感動も増していく。スタンダード、緑のアグロ系デッキを中心に、タルモと共に熱くなれ!

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