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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

待望の超強化!ラクドス・トカゲ(スタンダード)

岩SHOW


 『リアリティ・フラクチャー』では友好色と呼ばれる2色の組み合わせのスフィンクスが登場。これらはストリクスヘイヴンの対抗色のドラゴンたち……5つの大学を興した創始ドラゴン達に対して、模倣宇宙にて同様の5つの大学を興した、創始スフィンクスである。ロアホールドとフェイトホールドのように、それぞれに似た名前と共通する色を持ちながらも、考古学と未来学のように似て非なる学問を推し進めている。創始スフィンクスは同セットの神話レアとなっている。それらの中でも最軽量なのが……

 

 《イングリス・スティンガークイル》!{B}{R}{R}というマナ拘束は強めだが、計3マナとかなり軽いコスト。1/4飛行と、本人の打点は低めだが……クリーチャーで攻撃することで能力が誘発。そのクリーチャーが対戦相手に1点のダメージを与える。これにより、パワー1のクリーチャーとは思えないほどダメージに貢献する。クリーチャーが全部《雇われ爪》になるようなものだといえば、その威力の高さは伝わるだろう。過去にもこの手のカードは作られたが、3マナで能力の持ち主自身もクリーチャーというのはさすが伝説のクリーチャーといったところ。また{4}払えば2/2の実習生を生成できるため、スティンガークイル1体のみの状況からどんどんと打点を高めていけるというのも実に頼もしい。

 序盤からクリーチャーを展開しライフを狙っていく、アグロデッキにおいてはかなりの仕事っぷりが期待できる1枚。ラクドス(黒赤)というカラーリングからも、思い浮かぶのはあのデッキ……。

Shiga Reona - 「ラクドス・トカゲ」
店舗大会 準優勝 / スタンダード (2026年9月27日)[MO] [ARENA]
3 《魂の洞窟》
2 《マルチバースへの通り道》
1 《始まりの町》
4 《血の墓所》
4 《ブレイズマイアの境界》
1 《憑依された峰》
2 《岩面村》
3 《沼》
2 《山》
-土地(22)-

4 《玉虫色の蔦打ち》
4 《雇われ爪》
3 《山峡の略奪者》
4 《火硝子の導師》
4 《棘ある言葉の達人》
3 《鱗の焦熱、ゲヴ》
4 《思考忍びの邪術師》
2 《笑う者、ジャスパー・フリント》
2 《イングリス・スティンガークイル》
-クリーチャー(30)-
4 《噴出の稲妻》
2 《ゼロ乗算》
2 《泥岩の鱗》
-呪文(8)-
4 《強迫》
2 《大洞窟のコウモリ》
4 《報いの呪詛》
2 《》
2 《銀白の防衛者、カーン》
-サイドボード(15)-
(晴れる屋 より引用)

 

 

 というわけでスタンダードの「ラクドス・トカゲ」のご紹介だ。『ブルームバロウ』リリース直後に最盛期を迎えたトカゲを主体としたアグロデッキ……先述の《雇われ爪》を起点に、対戦相手に効率良くダメージを叩き込むクリーチャー達と、そしてダメージを与えたことで何らかのボーナスが得られるトカゲ達が大量に採用されている。

 ただ殴るだけでなく、戦闘以外でダメージを与えることもトカゲの得意技。《玉虫色の蔦打ち》は上陸によりダメージを飛ばし、《鱗の焦熱、ゲヴ》はトカゲを唱えれば即1点。こういった面々を最序盤から繰り出し、ビシビシとダメージを叩き込みつつ、《火硝子の導師》でカードアドバンテージを得たり、《思考忍びの邪術師》で手札を捨てさせたり……これらのカードを《イングリス・スティンガークイル》と組み合わせ、その能力で一気に詰める……パワーの高さだけがアグロのすべてではない!これがトカゲの流儀だ。

 

 そんな「ラクドス・トカゲ」、何を隠そう僕も愛好家で組んだものだが……しばらくの間、デッキにマッチしている新戦力が得られなかった。セットがリリースされるたびにトカゲでリスト検索し、今回も収穫なしかとため息をついたものだ……そんな日々は『リアリティ・フラクチャー』で終了だ!スティンガークイルもそうだが、何よりも赤くて2マナでタイプがトカゲである新カードが登場!その名は《棘ある言葉の達人》!

 この達人自身は2マナでパワー2の威迫とダメージを通しやすいスペック。そして、戦闘でないダメージが対戦相手に与えられると能力が誘発し、すべてのクリーチャーのパワーを1上昇させてくれる……これ、トカゲデッキならかなりすごいぞ。《玉虫色の蔦打ち》《雇われ爪》《鱗の焦熱、ゲヴ》らの能力に、《噴出の稲妻》……これらのダメージが叩きこまれる度に全クリーチャーのパワーが上昇するため、トカゲデッキは1ターンにパワー+2も+3も比較的容易に狙える!

 そしてスティンガークイル、これが加われば、攻撃クリーチャーの数だけダメージを与えつつ、《棘ある言葉の達人》がその値分、全クリーチャーをパンプアップさせる。こんなのもうノックアウト確定だろうよ。突然の大ダメージにハイになれる、すごい・ヤバい・間違いない!

 しばしの耐えの時を経て、大きく強化された「ラクドス・トカゲ」。こういう忘れられようとしていたデッキが再び浮上してくるというのが、セットが追加されていくスタンダードの面白さだね。本当にここまでデッキが強化されるのはトカゲにとっては初めてのことで、ワクワクが止まらない……じゃあ、大会とかMTGアリーナで当たったらよろしくな!「こいつ、トカゲだ」と思って顔キープするなよ!

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