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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ほぼ黒単の5色デッキ?《力を一つに》コントロール!(スタンダード)

岩SHOW


 スタンダードの景色は隔日に変化している。これまで見かける機会が少なかったデッキ達が、チャンスを掴むべく各地の予選などのトーナメントで躍動している。どんなデッキにもチャンスがある、それがスタンダードの理想的な形だと思う。主流派以外も勝てる環境……今はそんなスタンダードの形になっていると言っても良いんじゃないかな。そんなスタンダードから、シブいデッキを紹介しよう!

TrueHero - 「黒多色コントロール」
Magic Online Standard Challenge 16 トップ8 / スタンダード (2026年9月2日)[MO] [ARENA]
3 《大図書棟の大ホール
1 《マルチバースへの通り道
2 《草むした墓
2 《湿った墓
1 《ウェイストウッドの境界
3 《ブレイズマイアの境界
3 《ブリーチボーンの境界
2 《眠らずの小屋
2 《不穏な浅瀬
1 《バーシンセー
5 《
-土地(25)-

4 《欺瞞
-クリーチャー(4)-
3 《報いの呪詛
2 《保安官を撃て
1 《苦々しい勝利
1 《逃げ場なし
4 《死人に口無し
3 《強迫
1 《踏み込んだ情報
4 《力を一つに
1 《ソウル・ストーン
4 《石人の核
4 《不浄な別室 // 祭儀室
3 《デリアン・フェル教授
-呪文(31)-
2 《黒い太陽の日
1 《悪意ある競争心
2 《脅迫戦術
1 《逃げ場なし
1 《戦略的裏切り
1 《除霊用掃除機
1 《強迫
2 《古からの確執
1 《踏み込んだ情報
1 《極悪非道の盗人
2 《カルシの帰還者
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 こちらのリスト、色々なカードが採用されているが、デッキの大半を占めているのは黒のカード……《報いの呪詛》《死人に口無し》などの除去と、そして《強迫》による手札破壊……このデッキは黒いコントロールだ。対戦相手のリソースをそれらのカードで奪い、勝つための盤面を作らせない。相手を勝利から遠ざけることがコントロールにとっての勝利の近道……であるわけだが、このリストはただギブアップを待つほど悠長でもない。《不浄な別室》は毎ターン、ドローをもたらしてくれる。コントロールデッキにとって手札切れは死活問題、このように継続してアドバンテージをもたらしてくれるカードは屋台骨となってくれる。

 ただ、この世界に無料というモノは存在しない。カード1枚の対価として、2点のライフを求められる。これは結構無視できない痛さで、手札もそうだがライフも重要視するコントロールにとってはデメリットも大きい。デーモンをコントロールしていればこのライフ喪失は対戦相手が肩代わりしてくれるようになり、むしろこちらがライフを得られる。悪魔の契約を押しつけられるわけで、このエンチャントのもう1つの部屋《祭儀室》はそのデーモンを提供してくれる……ただ、デーモンはタフネス6あるとはいえ、マナ総量0のクリーチャー・トークン。様々な手段で対処されてしまうことだろう。これ以外にクリーチャーを特に展開しないデッキなので、対戦相手の手札にはそれらへの除去が溜まりがちに。狙い澄ました一撃で、こちらがライフのピンチに。

 そうならないように、もちろん手は打ってある。《石人の核》……このアーティファクトは多相を持ち、全てのクリーチャー・タイプである。それでいて能力を起動しない限りはアーティファクトでしかないので、クリーチャー除去被弾の心配がない。《不浄な別室》はデーモンでさえあればそれがクリーチャーかは問わないので、この核をコントロールさえしていれば問題なく相手のライフをドレインできるようになるのだ。カードを引いた上にライフを詰めていけるなんて、ズルいとしか言いようがない。この核がクリーチャーでないことを活かして、《死人に口無し》をぶっ放し、盤面掃除と相手の有効なカードを追放……そうやってジワジワと別室で締め上げていく、性格の良いコントロールに仕上げられている。

 

 さて、このコントロールは黒をメインにしつつ、《欺瞞》や《デリアン・フェル教授》といった多色のカードのために色が足されている……そして最大の多色呪文が《力を一つに》!この無色のソーサリーは、支払ったマナの種類が多いほど効果が上昇する。ドロー・ダメージ・ライフゲイン……この3つの値は、これのために支払った色マナの種類1つにつき1上昇する。つまり5色なら5ドロー・5ダメージ・5ゲイン!除去にもなるし、プレイヤー本体に打ち込めるのでフィニッシャー的な役割を果たせる。そして何より大量ドロー……これを運用するために白と赤のマナを加えられる土地も散らして採用されている。しかしそれでも5色はしんどいんじゃないかって?心配無用!《大図書棟の大ホール》がある!これはインスタントとソーサリーにとっての5色土地である。各種2色土地を並べて、それで足りないマナはこの大ホールにカバーしてもらおう。大ホール自身もクリーチャー化し、戦闘面でもゲームに貢献してくれる。《力を一つに》とのパッケージで、こういったコントロールに採用するのは大いにアリ!

 

 最後にメインとサイドに1枚ずつ採用された《踏み込んだ情報》について触れておこう。対戦相手のライブラリーをX枚追放し、それらのカードをプレイ可能にする……黒にはちょくちょく見られる変則的なアドバンテージ源であり、何が捲れるかは運と相手のデッキにもより……全く不要なカードばかりが追放される可能性もあるが、内容次第ではこれ1枚でゲームを決めてしまうこともあるだろう。肝心の追放した呪文には、マナでなくその値分のライフというコストを支払うことで唱えられる……なので負けている、大ピンチの状況では機能してくれないカードではある。そのためにこのデッキにはありとあらゆるライフゲイン方法が仕込まれているんだな……自分と同じくらいの速度勘の相手には強烈に刺さる1枚で、果敢に攻めてくるアグロ系には色んな意味で効果が薄いのでサイドアウトするべし。

 というわけで黒をメインとした5色コントロールを紹介させていただいた。こういうデッキリストが出回るようになったスタンダード、今こそ皆で楽しもうぜ!

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