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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:緑単信心、無限に増えるのはあのもふもふ!?(パイオニア)

岩SHOW


 マジックのクールさを掘り下げ、そのクールさに浸るCool Deckのコーナー。今回は国内でも熱を帯び始めているパイオニアについて。このフォーマットはスタンダードとモダンの中間的なポジションとなるべく設立された。設立当初から今日に至るまで、パイオニアは様々な時代を経てきた……あるデッキが栄えては廃れ、長くはないが濃密な歴史が積み重ねられた……近年のカードの強さも相まって、スタンダードのデッキをそのまま持ち込んでも戦えるというような状況もあったり……。

 そしてここしばらくは、競技イベントのフォーマットに採用されることがなかった。パイオニアをこよなく愛するプレイヤーにとっては忍耐の日々が続くことになったが……クールな朗報が!パイオニアは2027年、競技シーンに帰ってくる……らしい!(詳しくはこちら)これが意味するところは、各地でパイオニアの予選などが行われ、競技プレイヤーが真剣に向き合うことでデッキやテクニックが進化することを意味する……フォーマットの活性化ほどクールなニュースはないね!遊び方の多様性は、拡がれば拡がるほど良い。

 というわけでここ最近は、来年の本番に向けてパイオニアが活性し始めている光景を目にする……だから今回は当コラムもパイオニアの流れに乗って……リストをDig!そして掘り出した珠玉のクールなリスト……皆、受け取ってどっぷり浸ってくれよな。

Univerce - 「緑単タッチ青信心」
Magic Online Pioneer Challenge 32 トップ8 / パイオニア (2026年8月30日)[MO] [ARENA]
4 《繁殖池
4 《植物の聖域
4 《ヤヴィマヤの沿岸
3 《樹皮路の小道
2 《耐え抜くもの、母聖樹
3 《ニクスの祭殿、ニクソス
2 《
-土地(22)-

4 《ラノワールのエルフ
4 《エルフの神秘家
4 《アナグマモグラの仔
4 《カンフーの達人、シャン・チー
4 《悪魔の職工
1 《ダンドゥーリンの織り手
1 《鋭い目の管理者
4 《永劫の活力
2 《並外れた語り部
1 《絶対無敵スクイレル・ガール
4 《量子の謎かけ屋
1 《孔蹄のビヒモス
-クリーチャー(34)-
4 《自然の律動
-呪文(4)-
1 《機能不全ダニ
3 《鋭い目の管理者
1 《クロールの銛撃ち
2 《神出鬼没の狩人、スーラク
2 《長老ガーガロス
1 《尾の強打
3 《声も出せない
2 《かき集める勇気
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 改めて、パイオニアのデッキであるわけだが……これは俗にいう「緑単信心」というアーキタイプに分類される。厳密には息切れ防止策として《量子の謎かけ屋》がタッチされているため緑単色と言うわけではないが、まあその辺はクールにスルーしてほしい。

 信心とは、パーマネントが持つマナコストに含まれるシンボルの数のこと。これの数を参照するカードがパイオニアのカードプールには存在しており、特に重要なカードは《ニクスの祭殿、ニクソス》!このクールな土地は特定の色に対する信心の数だけマナを加える……なのでこのデッキは緑のクリーチャーを展開して信心を稼ぎ、マナを得ることを目標にしているというわけだな。《ラノワールのエルフ》《エルフの神秘家》と軽くてそれ自身がマナ加速となるエルフらで信心とマナを同時に稼ぐのが序盤の主な動きだ。

 すっかりパイオニアの緑の顔となっている《アナグマモグラの仔》がこれらのエルフらと組み合わさることで爆発的なマナ加速を可能にしている。アナグマモグラは信心を稼ぐまでは無職土地に過ぎないニクソスをクリーチャー化させることで、これからも緑マナを得られるようにしてくれるという点でも良い仕事をしてくれる。マナをたっぷり使って遊びたいなら、「緑単信心」はクールなチョイスだぜ。

 

 さて、このデッキの勝ち筋を解説しよう。クリーチャー多数展開から《孔蹄のビヒモス》でフィニッシュ……「緑単信心」でも定番のフィニッシュを備えているが、もう1つ……クールすぎる無限コンボも用意されている。それにはまず《カンフーの達人、シャン・チー》が必要だ。クリーチャーが実質的な速攻を得て、戦場に出たターンでもタップシンボルを含む能力を起動可能になる。これと《永劫の活力》を組み合わせる。活力はクリーチャー全てをマナ・クリーチャーにする……タップしてマナを加えられるようになる。シャン・チーと組み合わせると、どんなクリーチャーも戦場に出てすぐにマナを加えるエンジンとなってくれるようになる。

 さて、そんなクールなエンジンを作り上げたら、《絶対無敵スクイレル・ガール》を投下!彼女は緑マナ3つを含む4マナという重いコストを支払うことで能力を起動でき、これによりリスの数だけリスを生成する……起動すればそれだけ倍になっていくというわけだ。スクイレル・ガールと戦場に出た時に生成するリス1体がいるので、1回目の起動では2体のリスを生成できるだろう。これで計4体いるので、もう一度起動すると、アンタップ状態のリスが4体。こうなると……4体を即タップしてスクイレル・ガールを起動。8体、16体、32体……延々と能力を起動して、無限にリスを生成することが可能!多元宇宙を覆い尽くすほどのリスを並べて、対戦相手をもふもふ地獄に……というわけで無限マナ&トークンコンボで勝つのがこの信心デッキのもう1つのクールなフィニッシュ!

 

 シャン・チーとスクレイル・ガールのコンボはスタンダードでも成立する。コンボパーツは3つ必要で、始動にもそれなりのマナを用いるため難易度は高めに見えるが……パーツ集めは《自然の律動》というクリーチャーサーチを用いるので、幾分楽である。このパイオニア版の無限リスコンボも同様に律動を用いて、場面によってコンボパーツだったり、地盤を作るためのマナ・クリーチャーだったり、トドメのビヒモスを……臨機応変にサーチする活躍を見せる。

 そしてここにパイオニアならではの、クールなサーチがもう1種加わってデッキの完成度を高めている。その名は《悪魔の職工》!クリーチャーを生け贄に捧げることで、Xマナのクリーチャーを戦場に出すという、緑には時折見られるクリーチャーを別のものに転生させる類のカードだ。これの強みは、クリーチャーとして戦場に残るので毎ターン起動できることと、これ自身が墓地のクリーチャーを参照してサイズアップするので、ゲーム展開によってはこれで殴っているだけで勝てたりするという点。このクールな職工を使って、エルフやクリーチャー化した土地を生け贄にしつつ、コンボパーツをかき集めよう。シャン・チーによりこの職工も戦場に出して即能力を起動できるのが超クール!そして、万能サーチが計8枚採用されているので、《鋭い目の管理者》のように特定のデッキ相手に効果的なクリーチャーを引っ張ってきて有利に立ち回る、シルバーバレット戦術を用いることができるのもめっちゃクーール!特に1枚挿しのスクイレル・ガールを《思考囲い》などされた時に拾える《ダンドゥーリンの織り手》の採用はマジでイケてる真似したい構築だ。

 これから2027年に向かって、パイオニアのクールさは増していくことだろう。新セットが出るたびに、新たなカードを「これはパイオニアで……」という視点で見ていくことも、クールな時間になるだろうな。それじゃあ今週はここまで。Stay cool! Lets’ play Pioneer!!

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