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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!ドワーフ大集結、装備コストは支払い無用(スタンダード)

岩SHOW

冒険の時が……キタキタキタァ!

 『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』……それは古典ファンタジーの世界をカード化した、昔のマジックらしさを感じるセットだ。このセットのカードを見ていれば、登場人物たちが一体どんな冒険の物語を織りなすのか、覗き見ることができるようになっている……そんなストーリーや登場人物を知るべくカードを眺めていて、あることに気付かないだろうか?

「ドワーフめっちゃおる?」

 と。そう、ホビットの物語は……ホビットであるビルボが魔法使いのガンダルフによってドワーフたちの冒険の旅に誘われるところから始まる……ドワーフの王、ソーリンと彼が率いるドワーフが計13人登場する!多いなオイ!!ボフール、ビフール、グローイン、オーイン、フィーリ、キーリ、オーリ、ドーリ、ノーリ、バーリン、ドワーリン、ボンブール……以上のメンバーが《はなれ山》への冒険に同行し、途中ダーインが救援にやってくる……これらのドワーフすべてがカード化されているので、このセットには14種類以上の伝説のドワーフが収録されているのだ。なんというドワーフ祭り!

 かつてない規模で一気にカードを獲得したドワーフ、実は昔からちょこちょこと同タイプを参照するカードが作られていたのだが……同族でまとめたデッキを組むなら、今がその時か?ということで未曽有のドワーフ・フェスティバルが開催されている現スタンダード環境に、颯爽と現れた新アーキタイプをピックアップッ!!

thirstythievin - 「ボロス・ドワーフ」
Magic Online Standard Challenge 32 トップ4 / スタンダード (2026年8月31日)[MO] [ARENA]
3 《魂の洞窟
4 《聖なる鋳造所
4 《感動的な眺望所
4 《サンビロウの境界
4 《はなれ山
3 《平地
-土地(22)-

4 《ドワーフの打ち壊し屋
2 《頼りになる守護者、ボフール
4 《ダーインの隊
4 《臨機応変なる者、キーリ
3 《アラミゴの猛牛、ラウバーン
2 《武器の達人、ドワーリン
2 《ドワーフの王、ジオット
4 《山の王、ソーリン
-クリーチャー(25)-
3 《溶岩拍車のブーツ
2 《バジリスクの首輪
2 《ドク・オックの触手
3 《龍火の刃
4 《力線の斧
-呪文(14)-
2 《安らかなる眠り
2 《割れ仮面の侍者
2 《浸食作用
2 《チェーンソー
2 《ソーのハンマー、ムジョルニア
2 《陽背骨のオオヤマネコ
2 《谷間の国の王妃
1 《先導者フィーリ
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 ということでスタンダードのボロス(赤白)カラーでまとめられた、ドワーフデッキの登場だ。リストにずらりと並んだ伝説のドワーフの数々!ドワーフと言えばマジックでも昔からアーティファクト、装備品と相性の良いクリーチャーとしてデザインされている。実に約90年前の小説が元になっている『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』のドワーフたちもそうしたデザインを踏襲しており、ドワーフのイメージの源泉はこの作品にあるのかなぁと、感心してしまう。

 それはさておき、今セットのドワーフの使い方は《臨機応変なる者、キーリ》を見ればよくわかる。キーリは新能力である物語りを持ち、アーティファクト・伝説・英雄譚のいずれかの組み合わせを3つ以上コントロールすれば、ゲーム中は不朽の物語を持つ……この状態になるとボーナスを受け取れるカードがあるというわけだが、キーリ自身はその状態だと装備品の装備コストを無視出来るという、大変にありがたい能力を持っている。装備品はいつだって装備コストが厄介で頭を悩ませる。それを{0}にできるので、装備品を出してクリーチャーに装備させて殴るというムーブがスムーズに実行できる。装備品を扱うデッキなら、不朽の物語を持つのは簡単な話だ。そして、キーリはドワーフや装備品が戦場に出れば1枚カードを引ける!大盤振る舞いだ。ドワーフと装備品でデッキを組め!わかりやすくて素晴らしい。

 そして《山の王、ソーリン》もまた、装備コストを無視して装備品をクリーチャーに持たせることが可能で、さらにいくつでもまとめて装備させられる。その上でそのクリーチャーのパワー分のダメージを、対戦相手のクリーチャーに与えて除去することが可能!そんなわけでこれらの新たなドワーフと、スタンダード既存の《力線の斧》《ドク・オックの触手》といった装備品で固めたのがこのドワーフデッキだ。装備品とドワーフを繰り出しつつキーリでドロー、彼とソーリンで装備コストを無視して強力なクリーチャーを作り出して攻撃!シンプルで誰にでも扱えるだろう、それでいて破壊力抜群。楽しくて強いデッキに仕上がているッ!

 

 ドワーフは結束が強い、それを体現するカードが多くみられるが、中でも《ダーインの隊》は他のドワーフが居れば絆魂を持ち、殴り合いをより有利にしてくれる。さらに戦場に出ればライブラリーから4枚のカードを見て、ドワーフ化装備品を手札に加えることが可能……切れ目のない展開をサポートする。同族で固めたデッキはこういうカードが一つでも多ければ多い方が良い。その辺の手厚いサポートが行き届いているのも、突如としてドワーフデッキが誕生した要因になっている。

 でも実は少し前から、ドワーフのタイプで固めたデッキを組むことを肯定するカードはスタンダードに存在していた。《ドワーフの王、ジオット》!ドワーフか装備品が戦場に出ると手札を入れ替えることができる……伝説のクリーチャーが多い構成上、こうして別のカードに変換できる手段もあれば安心だ。『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』と『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』のドワーフが共演なんて…すげえワクワクする世界観だな、今のスタンダード!

 というわけで突如として現れたドワーフデッキは、Magic Online上のトーナメントで上位に入賞したりと、早くも注目を集めている。スタンダードには装備品も山ほど存在しているので、どれをドワーフたちに持たせるか、あれこれ試してみるのも良いだろう。こういうデッキが出てくると本当に楽しくなってくるなぁ……さあ、新アーキタイプで……スタンダード、暴れ回っていこうぜぇ!!

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