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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!トドメは《合同火葬》、赤いアグロが復権の兆し(スタンダード)

岩SHOW

夏の終わりが……キタ?

 毎年10月くらいまで暑かったりするのに、今年は……えらく涼しい9月だな?雨が降り続いている影響が大きいんだろうけども、それが良いことなのか悪いことなのかは…素人にはわからない。ともかく暑さに悩まずに済むのは有難いので、我々としては大事なカードを雨でぬらさないように気を付けて移動するべし!ってことで、雨に強い鞄やリュックをオススメしておこう。幸い移動さえ問題なければ、マジックは室内で遊べる趣味なので、こんな機構の時こそとことんのめり込める!スタンダードをとことん愛し、遊びたい皆に捧げるデッキ紹介コラム「とことん!スタンダー道!」、今週もとことん1つのジャンルを掘り下げよう!

 

 今回ピックアップするのは、スタンダードで再び存在感を増し始めている赤系のアグロデッキ。一時期はかなりの使用率を誇ったが、他のデッキに比べて新セットの恩恵を受けられない期間が続き、その間にトーンダウン。しかし環境に改革のメスが入ったこともあり、全てのデッキがまた等しくスタートラインに横並びになったことで、赤くて速いデッキを目にする機会は増えつつある。

 今回紹介するリストは2つ、共通点は《精鋭射手団の目立ちたがり》をエース格に据えていること。飛行と速攻を持ち、クリーチャーでない呪文を唱えるとパワーが2上昇。2マナと軽く、計画しておけば{0}で唱えられる……非クリーチャー呪文をある位程度の割合で採用していれば、コンスタントにパワー5以上に成長して大ダメージを見舞ってくれる。

 そんな目立ちたがりと共に採用される《無感情の売剣》にも注目。クリーチャーとして唱えることはほぼないが、その出来事《合同火葬》は自身のクリーチャーが対象にそのパワー分のダメージを与える。そのクリーチャーは生け贄になってしまうが、1マナと軽いコストでプレイヤーでもクリーチャーでも対象に取れる点が拍手モノの高性能。これを唱えた時点で《精鋭射手団の目立ちたがり》のパワーが上昇するのも偉い。他の呪文を唱えてパワーを上げて攻撃→《合同火葬》をプレイヤー本体に撃ち込む!というのは前のめりかつ非クリーチャー呪文の枚数も多めな赤単の理想のフィニッシュシーンだ。

 これらのカードを採用したデッキリストの例をまずはこちらから……

marcobjorge - 「グルール力線」
地域チャンピオンシップ(アメリカ合衆国・ダラス) トップ8 / スタンダード (2026年9月5日)[MO] [ARENA]
4 《マルチバースへの通り道
4 《始まりの町
4 《蒸気孔
4 《尖塔断の運河
3 《リバーパイアーの境界
1 《
1 《
-土地(21)-

4 《雇われ爪
4 《神出鬼没のカワウソ
4 《精鋭射手団の目立ちたがり
3 《ドレイクの孵卵者
4 《無感情の売剣
4 《量子の謎かけ屋
-クリーチャー(23)-
4 《祖先の怒り
4 《急抗直下
4 《秘密の正体
4 《激しき乗りこなし
-呪文(16)-
3 《噴出の稲妻
2 《すべきでない悪ふざけ
1 《焼きつけ
1 《金屑の嵐
3 《洪水の大口へ
2 《下支え
3 《呪文貫き
-サイドボード(15)-
Melee より引用)

 

 

 イゼット(青赤)カラーの果敢デッキ!夏前にはスタンダードの覇者として君臨していたデッキの1つが、現在はその構成を大きく変えている。非クリーチャー呪文を唱えることでサイズアップする果敢能力を持ったクリーチャーと目立ちたがりを、《選択》《手練》といった青い呪文の連打で能力を誘発させて勝負するのが果敢の基本形……だったが、このリストはそういった呪文の大半を赤が担っている。

 《祖先の怒り》はパワーの上昇とドローがセットになっており、《神出鬼没のカワウソ》ら果敢系クリーチャーとの相性が◎。また速攻を持たせることもテーマになっており、《激しき乗りこなし》はパワー3上昇と速攻を付与。これを用いて《ドレイクの孵卵者》を強化すれば、いきなり大ダメージ&孵化カウンターを一気に稼いで、ドレイク・トークン生成まで持っていける。乗りこなしは《量子の謎かけ屋》とも相性が良く、ワープで唱えたそれをパワー7にして走らせる!また《急抗直下》もワープ謎かけ屋を同じくパワー7の速攻にした上にトランプルまでもたらす……3マナで1ドローしつつ7点をぶち込むこのムーブ、最後は《合同火葬》も絡めて計14点の大ダメージまで狙いたい!

marcobjorge - 「グルール力線」
Magic Online Standard Challenge 32 トップ8 / スタンダード (2026年9月4日)[MO] [ARENA]
4 《始まりの町
3 《マルチバースへの通り道
4 《踏み鳴らされる地
4 《ソーンスパイアの境界
1 《商業地区
3 《
-土地(19)-

4 《闘技場の花形
4 《脚当ての補充兵
4 《精鋭射手団の目立ちたがり
4 《熾火心の挑戦者
4 《無感情の売剣
-クリーチャー(20)-
4 《祖先の怒り
4 《裏の裏まで
3 《弱者の力
2 《急抗直下
4 《顕在的防御
4 《残響の力線
-呪文(21)-
2 《噴出の稲妻
2 《毒を選べ
1 《脚当ての陣形
2 《戦慄大口の怒り
1 《急抗直下
1 《蛇皮のヴェール
2 《魂標ランタン
4 《探索するドルイド
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 一方こちらは赤に緑を足した形で「グルール力線」と呼ばれるアーキタイプ。力線とは《残響の力線》のことで、ゲーム開始時にこれがあれば戦場に出した状態でスタートできる。この力線は自身のクリーチャー1体のみを対象とする呪文を唱えた際に、それをコピーするというド派手な能力を持っている。そのため先ほどのリストにも見られた《祖先の怒り》《急坑直下》といったカードがコピーされ、倍の威力をもたらすことになる。《弱者の力》も2枚ドローになり、《裏の裏まで》は打点もそうだが戦慄予示2回分を誘発させて戦場にしっかりとクリーチャーを残してくれる。

 爆発力は尋常ではないが、力線頼みの部分もある。運に左右されやすいデッキだが、緑を足して《顕在的防御》《蛇皮のヴェール》などクリーチャーを守る手段がしっかりと用意されているという堅実な側面も。攻撃が通らない状況でも力線でパワー上昇呪文をコピーし、《合同火葬》に繋げられるというのもこのデッキならではの味わい。今日は豪快にいきたいなという日にこそオススメな、爽快感溢れるコンボ的アグロだ!

 というわけで《精鋭射手団の目立ちたがり》《無感情の売剣》をフィーチャーしたデッキを紹介させていただいた。これらの赤いアグロがまた復権してきたなら、サイドボードにそれらへの対策をしっかり施しておくべきだろう。そしてガードが上がり切った状況で勝てなくなった赤単系が減少→ガードが下がる→隙を見て再興……この繰り返しこそスタンダードの光景と言えるのかもしれないな。じゃあ足元に気を付けて、近くのコミュニティに遊びに行ってね!

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