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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

暑い夏にはシャキッと納涼、アゾリウス・フラッシュ!(スタンダード)

岩SHOW


 いや~湯だるように暑い日々が続くな……躊躇なく空調を使用して快適な気温を確保するのも勿論、水分補給も忘れずに。喉が渇いてからじゃ遅い、しっかりと普段から摂取することが夏を乗り切るには大事なアプローチだ。体調を管理するだけでなく、気分も涼しくシャッキリさせたいよな……同じマジックを遊ぶにしても、そういう涼しさを感じられるデッキを使うのが、心身の健康には友好かなと。

 というわけで今回紹介するのはスタンダードのこのデッキ……。

MisterTwin - 「アゾリウス・フラッシュ」
Magic Online Standard Challenge 32 5-0 / スタンダード (2026年7月25日)[MO] [ARENA]
4 《始まりの町
4 《神聖なる泉
4 《フラッドファームの境界
4 《不穏な投錨地
2 《放棄された気の寺
4 《平地
2 《
-土地(24)-

3 《フラッドピットの溺れさせ
4 《勝利の楽士
2 《ジェニファー・ウォルターズ
4 《素早き救済者、アン
4 《エイヴンの阻む者
4 《飛空バスの車掌
1 《ティ・チャラ王
2 《永劫の好奇心
-クリーチャー(24)-
3 《浸食作用
1 《呪文嵌め
4 《アバターの怒り
4 《真昼の決闘
-呪文(12)-
3 《瞬間凍結
2 《無効
4 《縫い目破り
1 《浸食作用
1 《審判の日
2 《安らかなる眠り
1 《量子の謎かけ屋
1 《司書、ワン・シー・トン
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

回転

 「アゾリウス(白青)フラッシュ」!フラッシュとは瞬速能力のこと。リストを見ればあれもこれも……このデッキのクリーチャーは瞬速持ちがズラリ。フラッシュデッキとは打ち消しや除去などの妨害と、クリーチャーによる攻めを同時に行うもの。相手に対する妨害は、向こうが望むゲームプランを行わせずに勝利から遠ざける。しかし遠ざけるだけではこちらの勝利は訪れないので、ただ受け身に回るだけではなくクリーチャーの攻撃でライフも刻んでいく……そういった戦術はクロック・パーミッションと呼ばれ、古より人気デッキを世に送り出してきた。インスタントのタイミングで繰り出せるクリーチャーらが主体でより隙無く立ち回れるフラッシュデッキは、妨害にも責めにもたけている理想的なアーキタイプだ。

 用いるのは《素早き救済者、アン》《エイヴンの阻む者》は対戦相手の唱えている呪文を追放し、解決させない。一時的な妨害ではあるが、一手でも遅らせればそれだけ相手のプランは崩れることになる。そうやって稼いだターンを活かしてクリーチャーで攻め切るのが目標だ。相手のクリーチャーをタップして麻痺させ、戦闘させない《フラッドピットの溺れさせ》も重要な妨害役であり……これらを使いまわすのが《飛空バスの車掌》だ。

 これ自身も瞬速を持ち、飛行と警戒で攻防両方で活躍。そしてこの車掌は《出発進行》というインスタントを準備済みで戦場に出てくる。この呪文はクリーチャーを追放して戦場に戻すというもので、これで自身のクリーチャーを守ったり、あるいはその戦場に出た時の能力を再利用できる。これらでアンやエイヴン、フラッドピットという一時的な妨害を使いまわして、そのポテンシャルを最大限まで引き出そうというのがこのデッキの狙い。頭の芯までシャキッと冷えそうなゲームプランがこの夏、より魅力的に見える。

回転

 瞬速クリーチャーや《呪文嵌め》《浸食作用》などのインスタントを構えるのがこのデッキの基本。しかしながら、この手のデッキの難しいところは、相手のどのアクションを見逃してどれを妨害するべきか、その判断だ。相手もこちらが構えていることを知っているので、ジャブのようなカードから入ってその後に本命を通そうとしてくるかもしれない……なのでスタンダードのフラッシュデッキには《真昼の決闘》がメインから採用されることが主流だ。

 各プレイヤーは1ターンに1回しか呪文を唱えられない……これで相手は二の矢三の矢と展開できないため、こちらも落ち着いて判断が可能になるというわけだ。瞬速でクリーチャーを展開できることを活かして、自分のメインで動いて相手のターンにも動けば、こちらはターンが行きかう間に2回行動できることに。そして相手がこちらのターンに動くことを《勝利の楽士》や《ジェニファー・ウォルターズ》で禁じてしまうというのがこのデッキのえげつないところ。こっちだけ行動回数が多くなれば、どんな相手にも冷静に頭を冷やしながら戦っていくことができるってわけだな。

回転

 《ティ・チャラ王》はプレイヤーのドローにより能力が誘発し、こちらにボーナスのドローをもたらす瞬速クリーチャー。《冬夜の物語》のようなカードを相手が唱えたところに滑り込ませて、こっちもドロー!《永劫の好奇心》によるドローにオマケまでついてくるという、手札を供給してデッキの手数を保証してくれる1枚だ。この《ティ・チャラ王》は先に挙げた《ジェニファー・ウォルターズ》と共通点がある。第2面のクリーチャーとしても唱えられるという、モードを選べるカードであるということ……そして、このデッキにはこれを活かす手段が盛り込まれている。《アバターの怒り》だ。

 これはクリーチャー1体を残してその他をまとめて気の技で追放できるという、変則的な全体除去だ。このソーサリーの気の技は自分にも恩恵をもたらす。これで追放されたアンなどの瞬速持ちを、{2}を支払って唱えることで再び妨害手段として利用できる!そして《アバターの怒り》で先ほどの2種類の英雄を追放すると……{2}を支払って唱えなおす時に、第一面か第二面のどちらで唱えるかを選べるのだ。この裏技でたった{2}という軽いコストで《センセーショナル・シーハルク》や《揺るがぬ希望、ブラックパンサー》で戦場に出せる!瞬速持ちで固めているのでクリーチャー単体のカードパワーは低めになってしまうのがこのアーキタイプの短所であるのだが、《アバターの怒り》から繰り出すヒーローたちが新たな強みをもたらしてくれている!

 というわけでカラーリングもブルーハワイのかき氷的な涼しさを持った「アゾリウス・フラッシュ」。夏バテになりそうな時に、爽やかで脳細胞までスッキリシャキッと冷やしてくれる、テクニカルデッキで酷暑を乗り切ろう!

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