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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

クリーチャーの枚数、40枚越え!?驚きの白ウィニー(パウパー)
デッキリストを見る時、まずはどこを見る?多くのプレイヤーはまず、クリーチャーの数を確認するのではないだろうか。マジックは対戦にあてのライフを0にすると勝利できるゲームで、これを効率よく狙うにはクリーチャーで攻撃するのが手っ取り早い。なので攻めるアグロデッキはクリーチャーの枚数が多くなる。またその攻撃を防ぐためのブロック役もクリーチャーが担うことができるので、中速デッキの類もクリーチャーが採用される傾向にある。コントロールやコンボデッキはそれが減少する傾向にあり、デッキの全カードを把握する前にまずクリーチャーの枚数を見れば「ああこういうデッキなんだな」とざっくりとしたイメージを抱きながらデッキリストを見ることができる。
では、そんなデッキに採用されるクリーチャーの具体的な枚数だが……アグロであれば20枚前後、特に最序盤から展開して攻めていくデッキは30枚近くになることも。逆にコントロールであればかなり少なく、4枚以下であることはザラ、0枚というリストも度々目にする……これはクリーチャーとは無関係のタイプのコンボデッキなども同じだ。
そんなデッキの特性を読み取れる重要なデータであるクリーチャーの枚数。筆者はいつものように当コラムで紹介するデッキを決めるためにデッキリストを漁っていると……衝撃的な枚数のリストを発見した。これは紹介せずにはおれん!というわけで、今回のデッキは……
| 4 《古えの居住地》 10 《平地》 -土地(14)- 4 《羽ばたき飛行機械》 4 《ファイレクシアの歩行機械》 4 《献身的な補充兵》 4 《不動のユニコーン》 4 《スレイベンの検査官》 4 《ひよっこ捜査員》 3 《精鋭の迎撃手》 4 《ビッグ・ブラザー、レオナルド》 3 《ウェブスリンガー、スパイダーマン》 4 《捜索隊の隊長》 4 《塩路の荷役獣》 -クリーチャー(42)- |
4 《バネ葉の太鼓》
-呪文(4)- |
4 《塵は塵に》 4 《太陽の槍》 4 《スレイベンの魔除け》 2 《Holy Light》 1 《大祖始の遺産》 -サイドボード(15)- |
パウパーの「白ウィニー」!古来より2マナ以下のクリーチャーを主体としたデッキはウィニーと呼ばれてきた。今ではアグロというアーキタイプ名が浸透したこともあり目にする機会は減ったが、それでもウィニーの代表格である白野そういったデッキは「白ウィニー」と呼ばれ、オールドファンを懐かしさに浸らせてくれる。
さて、レアリティがコモンのカードのみ使用可能なパウパーだが、こちらの白いウィニーデッキは衝撃の……クリーチャー42枚!以下にクリーチャーで攻撃することが大事なデッキとはいえ、これほどまでに採用されたリストは過去に見たことがないかもしれない。どこを切ってもクリーチャー、ぎっしり詰まったそれらの内……なんと27枚が1マナ以下!こりゃとんでもないウィニーが現れたものだ。
1マナ以下、という表記をしたということは、0マナのクリーチャーも採用されているということである。なんと《羽ばたき飛行機械》《ファイレクシアの歩行機械》ら0マナクリーチャーを計8枚のフル投入!これらはパワーは持たないが、ちょっと高めのタフネスがチャームポイント。ただだからといって0マナであってもブロックにしか使わないクリーチャーが必要というわけではない。これらが採用されていることには理由がある。
まず、アーティファクトであること。白はこのタイプを参照するカードが多い色であり、コモンにもそういったアーティファクト・シナジーを持つカードが多数見られる。その中からこのパウパーの白ウィニーにピックアップされているのが《献身的な補充兵》!1マナ1/1だが、金属術──アーティファクトを3つ以上コントロールしている状況になると、+2/+ 2修正を受けるというイカした能力を持っている。これを歩行機械らは一瞬で達成させてくれる。《スレイベンの検査官》《ひよっこ捜査員》らアーティファクト・トークンを生成する連中との組み合わせで、最速2ターン目から金属術達成の補充兵が殴りかかる!
また、0マナ機械たちは他のカードのコスト軽減にも一役買う。《捜索隊の隊長》《塩路の荷役獣》はそれぞれクリーチャーをコントロールしている数だけ不特定マナが軽減される。最大軽減で白マナ1つで唱えられるようになり、こうなるとドローできるのも相まって超お得。0マナのクリーチャーをばら撒けば、最序盤からこれらを展開し盤面に攻め手を増やしつつ手札切れを防げる。こうしてばら撒かれた機械たちは、《不動のユニコーン》で強化してやれば打点にも貢献。あるいは《バネ葉の太鼓》の叩き役としてタップしてマナを加えよう。マナを加えるために寝かせたこれらを手札に戻し、ウェブスリングで《ウェブスリンガー、スパイダーマン》を唱える動きもナイス。
また、他のクリーチャーと共にあえてパワー0の機械らで攻撃をすることが勝利に繋がることも。ブロック確定後、往々にしてこれらのクリーチャーはスルーされていることだろう。特に飛行を持つ《羽ばたき飛行機械》覇ブロックされにくいので、そうやってすり抜けた機械を手札に戻し、隠密能力で《ビッグ・ブラザー、レオナルド》を唱える!攻撃している状態で戦場に出て、しかもパワーは自身のクリーチャーの数を参照。最序盤から42枚のクリーチャーを全力で展開するこのデッキなら、大ダメージを叩き込めるはずだ。
そんな0マナクリーチャーが生み出すシナジーを重視した白ウィニー、新顔として迎え入れられた『ストリクスヘイヴンの秘密』のクリーチャーは《精鋭の迎撃手》!リミテッドでかなりのやり手として認識されているこのコモン、コモンだけの環境パウパーでも早くも存在感を発揮している。
1マナ1/2と合格ラインのスペックに、準備済により呪文を携えてやってくる。それは2マナのソーサリーであり、カードを1枚引ける。そのサイズと、後払いの2マナでドローというのは《スレイベンの検査官》《ひよっこ捜査員》と共通するもので、アーティファクトとして戦場に出ない分、このリストではそれらに軍配が上がるが、決して見劣りするものでもない。何故ならこの呪文にはドロー以外に、クリーチャーをタップないしアンタップするという効果もついてくる。これで対戦相手のクリーチャーを寝かせて攻撃をねじ込むのは勿論、攻撃後のクリーチャーを起こしてブロックにも回すという攻防自在の一手となっている。これが勝負を決める場面も度々訪れるだろう。リミテッドで強いコモンがあったなら、パウパーでも輝ける可能性大!新セットの顧問を手に入れたら早速試してみよう。
パウパーならではのクリーチャー42枚白ウィニー、インパクト満点のリストと、その小技の数々……大変に魅力的で、これまでパウパーに興味がなかった人でもプレイしてみたくなるデッキに仕上がっていると思う。近くでプレイできる環境があれば、レッツプレイ。あるいはMagic Onlineでリーグ戦に明け暮れるも良しだ。コモンだけだからこそ起こり得るゲーム展開を楽しもうぜ~ッ。
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