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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ティムール全知:その実態はドラゴンデッキ(スタンダード)

岩SHOW
 

 ドラゴン好きに朗報!『ストリクスヘイヴンの秘密』では……伝説のドラゴンが5体登場!かつて『ストリクスヘイヴン:魔法学院』にて5つの学部の創設者たる2色のドラゴンがカード化されたが、今回はそのドラゴンのその後の姿を再びカードに、というわけである。ロアホールドやシルバークイルといった名前も見た目もカッコいい面々が再登場!今回はそれぞれにキーワード能力を所持しており、インスタントやソーサリーになんらかの恩恵をもたらす作りとなっている。

 ドラゴン好きは要チェックなカードがやってくるわけだが……『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』環境のスタンダードにも「これぞドラゴンデッキ」と断言できるリストが存在しているので、新環境前に最後のチェックといこう!

MKC - 「ティムール全知」
Magic Online Standard League 5-0 / スタンダード (2026年3月28日)[MO] [ARENA]
4 《魂の洞窟
3 《マルチバースへの通り道
3 《始まりの町
1 《蒸気孔
2 《踏み鳴らされる地
3 《繁殖池
1 《リバーパイアーの境界
4 《目覚めの安息地、エヴェンド
1 《記念の星、カヴァーロン
3 《巨大な神核、ウスロス
-土地(25)-

4 《並外れた語り部
4 《救助のけだもの、コーナ
3 《北風の守護者
3 《マラング川の執政
-クリーチャー(14)-
4 《煌野の成長
1 《火の技の修行
2 《紅蓮地獄
2 《間の悪い爆発
2 《呪文貫き
1 《スパイダーセンス
3 《食糧補充
2 《冬夜の物語
4 《全知
-呪文(21)-
2 《魂標ランタン
2 《スパイダーセンス
2 《ストームケルドの先兵
2 《削剥
1 《間の悪い爆発
1 《紅蓮地獄
1 《殲滅戦艦
1 《マラング川の執政
1 《北風の守護者
1 《全変する変わり身
1 《峰の恐怖
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 青赤緑、ティムールと呼ばれる3色のコンボ要素を強く持ったデッキだ。その中核を担っているのは《救助のけだもの、コーナ》!このビーストはタップ状態で第2メインフェイズを迎えることで能力が誘発、手札にあるパーマネントを戦場に出せる。なんと種類やマナ総量を問わず何でもOKだ。

 そこでこの能力を確実に誘発させるため《目覚めの安息地、エヴェンド》などの配備コストを持った土地と組み合わせる。これらでコーナをタップしてすかさず戦闘を終えて第2メインに突入、そして戦場に出すのは……《全知》!手札から唱える呪文のコストを踏み倒す、驚異のブーストをもたらすエンチャントだ。これでデッキ内のカードは何でもノーコストで唱えられるようになる!まさしく全知全能状態に。

 

 そしてマナを踏み倒せる状態になったら繰り出すのが…《北風の守護者》!このドラゴンはゲーム外の領域を参照する能力を持っている。ゲーム外からカードを1枚手札に加える……これはカジュアルな遊び方ならストレージやバインダーからカードを持ってきても良いが、スタンダードのような公式のフォーマットではサイドボードのことを意味している。なのでサイドの15枚からカードを手札に加えられるという、かなり得している感を味わえるドラゴンである。

 《全知》がある状態でこの守護者から手札に加えるのは……2枚目の守護者or《全変する変わり身》。その2枚目の守護者(ないしコピー)で《マラング川の執政》をさらに引っ張ってくる。この執政で2体の守護者を手札に戻し、再び唱えて戦場へ。このようにして守護者を使いまわすことでサイドからカードをかき集めていく。最終的には《峰の恐怖》が出て、2枚の執政で出し入れを交互に行うことでダメージを発生させ、対戦相手のライフを焼き切ってフィニッシュ!と、無限コンボを搭載しているが……ここまでしなくとも、執政のループで対戦相手の盤面を土地以外空にしてドラゴンらを並べるだけで勝てるということで無限を搭載していないリストも見られる。

 この全知コンボの素晴らしいところは、コンボパーツが屈強なドラゴンであるということ、これに尽きる。《北風の守護者》はじめコンボに関わるドラゴンらがみな戦闘面でも活躍できるスペックなので、コンボを決めずとも普通にドラゴンを展開して殴り勝つというパターンが往々にして発生する。コンボに依存していないコンボ、これは良いデッキの条件であり、スタンダードの「ティムール全知」はそれを完璧に満たしていると言えよう。

 

 《並外れた語り部》は《全知》設置に向けてコーナを探す手段であり、また全知状況下では《北風の守護者》などのドラゴンへもアクセスできる、便利なサーチだ。個のエルフを用いることができるのもこのデッキの強みの1つになっている。タフネス4の壁役としてコンボ成立までの時間を稼ぐブロック役にもうってつけ。そして……このデッキが用いるマナ加速とも相性が良い。そのカードは《煌野の成長》。このオーラは貼り付けた土地がマナを咥える際に追加のマナを発生させる。土地1枚から2マナ得られるようになるマナ加速なわけだが、これを張り付けた土地を語り部で起こすとマナが増える!これにより各種ドラゴンを素出ししなければならない状況下でも、スムーズにそれが実行可能になっているのだ。語り部の持てる能力全てを引き出す構築、アッパレ拍手ものだね。

 

 さて、ティムールと色が合う新たなドラゴン達をチェックしておこう。《創意溢れるもの、プリズマリ》はインスタントやソーサリーにストームを持たせる。そのターンに唱えられた呪文の数だけコピーされるというストーム、この能力もまた《全知》と相性抜群だ。ドロー呪文をガンガン唱えてライブラリーのカードを引き込みながらストームのカウントを上昇させたのちに《ショック》のように対戦相手にダメージを与える呪文を唱え、夥しいコピーを発生させてフィニッシュ……絵面がいかにもコンボデッキという風合いで、これは狙ってみたい。《証明するもの、クアンドリクス》はインスタント&ソーサリーに続唱を与えてアドバンテージをもたらす。単純にこれ自身も続唱を持っており6/6飛行・トランプルなので、コンボが決まらないグダったゲーム展開にて、《魂の洞窟》経由で叩きつけたい1枚になっている。

 コンボ向けのプリズマリか、素出しでの殴り合い上等のクアンドリクスか。どちらも新たなドラゴンとして、全知という名のドラゴンデッキに投入してみてはいかがかな?

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