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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

イゼット・フェニックス:ストリクスヘイヴンの恩恵をまとめてチェック(パイオニア)

岩SHOW


 ゴールデンウィークとプロツアーで幕を開けた5月はあっという間に過ぎ去った。早くも6月、梅雨入りはいつになるやら……しかしマジックプレイヤー的にはそういった気候よりも遥かに気になる存在が。『マジック:ザ・ギャザリング|マーベル スーパー・ヒーローズ』!

 ……とんでもねぇ。『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』もとてつもない衝撃ではあったが、今回はアイアンマンにキャプテン・アメリカにブラックパンサーに……ヒーローのみならずドクター・ドゥームらヴィランも豪華すぎる顔ぶれ、誰もが知るマーベルの人気キャラクターが大集結したセットがリリースを迎える。紙のカードもMTGアリーナも、マーベルとマジックにどっぷりな日々が始まるわけだ……睡眠時間とか、色々大丈夫かなと心配になるレベルの特大イベントだ。

 『マジック:ザ・ギャザリング|マーベル スーパー・ヒーローズ』への期待も高まる中で、現時点での最新セット『ストリクスヘイヴンの秘密』のカードがもたらしたものもしっかりと味わっていきたい、そんなわけで今回はこのセットからプリズマリ大学……青と赤の新カードが使用されたデッキリストを見ていただこう。フォーマットはパイオニア!

oskiyaa - 「イゼット・フェニックス」
Magic Online Pioneer Challenge 32 トップ4 / パイオニア (2026年5月22日)[MO] [ARENA]
4 《蒸気孔》
4 《尖塔断の運河》
4 《河川滑りの小道》
1 《シヴの浅瀬》
1 《嵐削りの海岸》
1 《天上都市、大田原》
1 《ストーム・ジャイアントの聖堂》
3 《島》
-土地(19)-

4 《錠前破りのいたずら屋》
2 《帳簿裂き》
1 《厚かましい借り手》
4 《弧光のフェニックス》
-クリーチャー(11)-
4 《考慮》
4 《選択》
4 《手練》
4 《宝船の巡航》
4 《焦熱の衝動》
3 《稲妻の斧》
1 《塔の点火》
1 《感電の反復》
1 《呪文貫き》
1 《傷残す批評》
1 《プリズマリの魔除け》
1 《時間への侵入》
1 《プロフトの映像記憶》
-呪文(30)-
2 《流動石の注入》
1 《削剥》
2 《神々の憤怒》
1 《無効》
2 《神秘の論争》
1 《否認》
1 《未認可霊柩車》
1 《厚かましい借り手》
3 《弾けるドレイク》
1 《帳簿裂き》
-サイドボード(15)-
(Magic Online より引用)

 

 

 パイオニアの「イゼット(青赤)フェニックス」!デッキの主役は《弧光のフェニックス》、4マナ3/2速攻&飛行のこのクリーチャーは、そのターンにインスタントかソーサリーを計3回以上唱えていた場合、戦闘開始時に墓地から戦場に直接出すことができる。これを《考慮》や《稲妻の斧》などで墓地に送り込みながら、その条件を満たし、マナコストを踏み倒しながら戦場に繰り出して速攻を活かして攻撃!というのがフェニックスデッキの動き。うまくいけば複数体のフェニックスが同時に戦場に降臨し、2回程度の攻撃でゲームを終わらせてくれることもある。

 パイオニアというフォーマットが創設された当初から根強い人気を誇るアーキタイプで、青と赤のインスタントorソーサリーの中でも軽くて使いやすいもの、墓地を肥やす手段となるものがリリースされる度に強化を受けている。『ストリクスヘイヴンの秘密』ではまさにその需要を満たすカードが供給された。このリストでは……

 

 《プリズマリの魔除け》を採用。これは3つのモードを選び、その中の1つでは諜報2を行ってから1枚ドロー、詰まり手札を減らさずに最大で3枚墓地を増やすことが可能である。フェニックスデッキの求めている動きをもたらしてくれることだろう。それでいてパーマネントのバウンスや最大2体に1点のダメージという除去としても運用可能で、序盤の時間稼ぎにももってこいだ。また《傷残す批評》もカードを2枚引いて1枚捨てるため、墓地にカードを2枚を送り込める。そしてXダメージを与えられるため、除去でもあり対戦相手にとどめを刺すフィニッシャーでもあったりする。X=0でも唱えられることを忘れずに。インスタントであるため、ダメージを与えずただの手札入れ替えとしても十分にプレイアブルなのだ。

_Dionysos_ - 「イゼット・フェニックス」
Magic Online Pioneer Challenge 32 トップ4 / パイオニア (2026年5月22日)[MO] [ARENA]
4 《蒸気孔》
4 《尖塔断の運河》
4 《河川滑りの小道》
2 《シヴの浅瀬》
1 《嵐削りの海岸》
1 《天上都市、大田原》
3 《島》
-土地(19)-

4 《帳簿裂き》
4 《錠前破りのいたずら屋》
4 《弧光のフェニックス》
-クリーチャー(12)-
4 《考慮》
4 《選択》
4 《手練》
2 《没頭》
4 《宝船の巡航》
4 《焦熱の衝動》
4 《稲妻の斧》
1 《塔の点火》
1 《洪水の大口へ》
1 《プロフトの映像記憶》
-呪文(29)-
2 《流動石の注入》
1 《削剥》
2 《神々の憤怒》
2 《無効》
2 《神秘の論争》
1 《否認》
1 《除霊用掃除機》
2 《厚かましい借り手》
2 《弾けるドレイク》
-サイドボード(15)-
(Magic Online より引用)

 

 

 先ほどのリストはMagic Online上の大会でトップ8に入賞したものになる。そして上記のものもまた同じ大会のトップ8に残ったリストだ。基本的なカードチョイスは変わらずだが、フェニックスデッキはフリースロットと呼べる枠も多く、リストによって個人の好みが垣間見られる。こちらのリストでは《帳簿裂き》を採用し、フェニックス以外にも呪文の連打による勝ち手段になってくれるクリーチャーを確保。これは墓地にカードを落とす手段にもなるため、早いターンに繰り出して《選択》《手練》などを連打していきたい。

 このリストに採用された新カードは《没頭》だ。2マナのソーサリーであり、墓地の条件が整えば3枚見たカードの中から2枚を手札に加えられる。この軽さで手札の枚数を増やせるものであり、ただ2枚加えるよりも高い質も期待できる。《帳簿裂き》などで墓地にインスタントとソーサリーをしっかり落として、アドバンテージをその手に握ろう。

AFX - 「イゼット・フェニックス」
Magic Online Pioneer Challenge 32 第9位 / パイオニア (2026年5月22日)[MO] [ARENA]
4 《蒸気孔》
4 《尖塔断の運河》
4 《河川滑りの小道》
2 《シヴの浅瀬》
1 《嵐削りの海岸》
1 《天上都市、大田原》
3 《島》
-土地(19)-

4 《錠前破りのいたずら屋》
4 《氷の中の存在》
4 《弧光のフェニックス》
-クリーチャー(12)-
4 《考慮》
4 《選択》
4 《学術論争》
4 《宝船の巡航》
4 《焦熱の衝動》
4 《鮮やかな迸り》
1 《稲妻の斧》
4 《傷残す批評》
-呪文(29)-
2 《呪文貫き》
1 《軽蔑的な一撃》
1 《否認》
3 《厚かましい借り手》
1 《愛着を捨てる》
1 《ブーメランの基礎》
1 《火の技の修行》
1 《爆裂の技》
1 《アイローの表演》
1 《飲めば潤う!》
1 《タコの型》
1 《自由の代価》
-サイドボード(15)-
(Magic Online より引用)

 

 

 上記2つのリストに比べて、これまた同大会で9位となったリストは、かなり印象が異なる。クリーチャーの枠には《氷の中の存在》を採用し、コントロール的な動きとフィニッシュ力を高めてある。《学術論争》もそういった動きを強めるものであり、これはサイドボードから講義呪文を手札に加えられる。スタンダードでもおなじみの《飲めば潤う》や《爆裂の技》など、状況に応じて必要な1枚をサーチ!そんなわけでよりコントロールチックであり、焦らずじっくりと盤面を作っていく方向に重きを置いた構成になっている。

 そこに採用された新カードは《鮮やかな迸り》。クリーチャーをタップ&3点ダメージにより、これ1枚で2体の攻撃を凌ぐなどの動きが狙える。対戦相手にもダメージが与えられるので、《傷残す批評》と共にバーンプランでライフ直火焼きで勝利を狙えるのも面白い。

 「イゼット・フェニックス」が『ストリクスヘイヴンの秘密』により複数の新カードを手に入れたように、1つのセットが大きな変化をもたらすことがある。今後のセットにも大いに期待しつつ、目の前の既存のカードの可能性も見逃さないようにしよう!

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