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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ナヤ召喚獣:ユウナやリディアでエンチャントを出そう!(スタンダード)
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』先行発売週末、参加している各グループ内でたくさんの投稿が。「プレリで全勝」「レア強すぎた」「《救済者、セフィロス》キターー」「パック剥くの楽しすぎる」などなど……良いねぇ、過去にないくらいマジック盛り上がってるじゃないか。ここまで沸き立っているのは本当に前例がないかもしれない。FFシリーズの人気を改めて実感し、またコラボにより生み出されたカードにファンが納得しているからこそここまで求められているのだろう。素晴らしい!
手に入れたカードは使ってナンボ、コレクションも良いけどマジックの本質はデッキを組んでゲームをすること。プロツアーも迫っているのもあって、このコラムではFF環境のスタンダードのデッキを紹介していこう!というわけで今回のデッキはこちら!
3 《商業地区》 1 《優雅な談話室》 4 《草萌ゆる玄関》 4 《ソーンスパイアの境界》 4 《サンビロウの境界》 4 《ハッシュウッドの境界》 2 《平地》 1 《山》 2 《森》 -土地(25)- 4 《ミストの召喚士、リディア》 4 《召喚:フェンリル》 4 《スピラの希望、ユウナ》 4 《ホーントウッドの大主》 2 《ミストムーアの大主》 2 《召喚:ナイツオブラウンド》 2 《召喚:バハムート》 -クリーチャー(22)- |
3 《失せろ》 2 《一時的封鎖》 4 《力線の束縛》 4 《豆の木をのぼれ》 -呪文(13)- |
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エンチャントが軸を担うアーキタイプ、《豆の木をのぼれ》系デッキの新型だ。5マナ以上の呪文を唱えるとカードを1枚引ける豆の木、これにより複数枚のカードを引き込むために、コストが軽減されたり代替コストを盛ったり……わかりやすく言うと、カードの左上に書かれたコスト、マナ総量が5以上であるにもかかわらずそれよりももっと少ないマナで唱えられる呪文を用いる。
《力線の束縛》はマナ総量6だが、それを唱えるコストは基本土地1種類につき{1}軽減される。白マナ1つのみで唱えたとしてもマナ総量が5以上の呪文には変わりないので、ドローが出来るという寸法だ。《ホーントウッドの大主》《ミストムーアの大主》らは前兆というコストで唱えられ、そうするとクリーチャーになるまではタイムラグが生じるというエンチャント。これらで土地やクリーチャーのトークンを得て盤面を強化しつつ、豆の木で手札も補充。ホーントウッドの生み出す「遍在地」は基本土地5種のタイプを持つのでこれ1枚で力線のコストを大幅軽減。これらのエンチャントを備えたアーキタイプは以前よりスタンダードに君臨し続けているが……。
今回取り上げたこのリストはそこにFFシリーズで定番の召喚獣、そしてそれらを呼び出す召喚士を加えた「ナヤ(赤緑白)召喚獣」と呼べる新たな構成だ。その召喚士がこのデッキにおける重要なパーツ。《スピラの希望、ユウナ》はエンチャント・クリーチャーにトランプルと絆魂を持たせて戦闘力アップ、護法{2}で呪文や能力への耐性も持たせる。これは召喚獣は勿論、大主たちにもこれらの能力を持たせてくれるのが嬉しい。そしてさらにユウナはターンの終了時に能力が誘発、墓地からエンチャントを最終カウンターを乗せて戻す。最終カウンターが乗ったパーマネントは墓地に落ちず追放されるため、何度も同じエンチャントを使いまわせるわけではないが、それでもマナやタップなど不要なパーマネント再展開は超強力。
《ミストの召喚士、リディア》もまた、ユウナと同じく最終カウンターを乗せながらエンチャントを墓地から戦場に移動させる能力を持っている。彼女の場合は英雄譚に限定され、マナの支払いとタップというコストが求められる。が、手間が必要なだけあって彼女に召喚された英雄譚・クリーチャーは速攻を持つ。すぐに攻撃できるためカードによってはそれで勝負が決まることも。またリディアは上陸という土地を戦場に出すことで誘発する能力も持ち、これは手札を1枚捨ててカードを1枚引くという入れ替えを行える。これにより召喚獣などエンチャントであるクリーチャーを捨て、それをリディア自身やユウナで戦場に戻すというスムーズな動きが狙える。
そしてそれら召喚士が繰り出す召喚獣!英雄譚でありクリーチャーであるエンチャントのチョイスも重要だ。このリストではユウナによりコストを踏み倒して使うことを前提に、高コストのヘビー級な召喚獣をチョイス!《召喚:ナイツオブラウンド》も《召喚:バハムート》も、どちらもパワフル!それ自身の戦闘力もさることながら、トークンを生成したりパーマネント破壊や2枚ドローなどなど、カード1枚で複数枚分の働きを見せる超強力パワーカードだ。これらをユウナで戦場に出せれば最高、もし無理ならこれらのマナを真面目に支払って唱えることに。それもこのリストでは決して難しいことではなく、《ホーントウッドの大主》によるマナ加速が活きてくる。
そして二大巨塔と同じく召喚獣である《召喚:フェンリル》も重要なパーツ。これも土地を増やすマナ加速であり、3色デッキの色マナ基盤を整える有難い存在。それでいてフェンリル自身も3/2のクリーチャーとして先頭に貢献しつつ、後続のクリーチャーを+1/+1カウンターで強化。特にリディアやユウナのタフネスを上げてダメージやマイナス修正により除去されにくくする動きが安心感があるね。召喚獣はゲーム同様、いつまでも戦場にいてくれるわけではなくターンが経過すると去ってしまう。このフェンリルはその去り際にもドローをもたらしてくれる、実に召喚者フレンドリーな1枚として作られている。これをリディアでおかわりする動きもかなり強そうだ。
ユウナやリディア、魅力的な召喚士たちから頼もしい召喚獣を呼び出す……ゲームの中で粉われていたことをカードで再現するこの召喚獣デッキ、君も幻想的な存在を呼び出して戦おう!
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