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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!不動のコンボ、バント気の技(スタンダード)

岩SHOW

毎日暑い!スタンも熱い!

 もう気温30度とか、早い早い!まだ身体が夏に適応してないって!というような日々が続いている5月最終週にこの原稿を作成している。皆、早くも夏バテしてないか?どうも岩SHOWでおま。いやほんまあっついわ……これが公開されているころにはマジックのお祭り、千葉で開催される「マジック・スポットライト:シークレッツ」も初日を迎えていることだろう……おい会場にいる皆!千葉、暑すぎないか?現時点では心配だ。少なくとも場内の熱気は激熱になることだろう。スタンダードをとことん楽しむという皆の思いが、このイベントによってさらに爆発する、そんなきっかけになっていることを願うよ。

 さて、スタンダードという道が次に向かうのはどんな環境になるやら。どんな道でも踏破してやるぞ!そんな気合いで臨みたいところ。今回紹介するのは、環境が変わってもやることは変わらない、ある意味不動のデッキだ!

Andrew Maine - 「バント気の技」
LCQ - Standard - SCG CON Cincinnati 4-1 / スタンダード (2026年5月16日)[MO] [ARENA]
3 《始まりの町
2 《魂の洞窟
1 《マルチバースへの通り道
3 《神聖なる泉
4 《寺院の庭
4 《繁殖池
2 《フラッドファームの境界
3 《ハッシュウッドの境界
1 《平地
1 《
1 《
-土地(25)-

4 《ラノワールのエルフ
4 《木苺の使い魔
4 《アナグマモグラの仔
4 《灰毛の天才、オーロック博士
4 《素早き救済者、アン
2 《飛空バスの車掌
4 《不動の守護者、アッパ
2 《岐路に立つアン
-クリーチャー(28)-
1 《アンの氷山
2 《ミケランジェロの奥義
4 《次元転移用ウェブウォッチ
-呪文(7)-
2 《安らかなる眠り
4 《縫い目破り
1 《浸食作用
2 《牛の介入
2 《アバターの怒り
1 《豊穣の名誉教授
1 《クチルの側衛
1 《跳ねる春、ベーザ
1 《量子の謎かけ屋
-サイドボード(15)-
Melee より引用)

 

 

 「バント(緑白青)気の技」!2025年冬より存在するこのアーキタイプ、細かい採用カードこそは変化しているが、デッキの主軸は不動だ。カードや呪文を追放し、それは{2}を支払うことで再度唱えられるという能力、気の技。対戦相手に使えば一時的な足止め、自分のパーマネントに使えば除去からの回避、というように柔軟でありテクニカルな技だ。

 これを持つ《不動の守護者、アッパ》がデッキの主役。アッパは自身のクリーチャーやアーティファクトを望むだけ対象にして、気の技を行える・そして追放領域から呪文を唱えると、同盟者トークンを生成する。瞬速も持つので自身のクリーチャーをまとめて護り、再展開すると1/1がオマケで並ぶ……というデザインのカードなのだが、このアッパと《素早き救済者、アン》のようにアッパに対して気の技などを行えるカードがあると、アッパでアンを追放→アンを唱えてアッパを追放→アッパを唱えてアンを……というようにループを形成する。

 もちろん気の技で追放した呪文を唱えるために{2}が必要になるのだが、このマナの支払いを無視出来るのが《灰毛の天才、オーロック博士》。オーロック博士の追放領域から唱える呪文に対するコスト軽減は、気の技で追放されているものにも適用される。つまり0マナで唱えなおせるようになるというわけで……アッパとアンを同一ターンで無限に出し入れすることが可能に。そうすると無限に同盟者が生成されるので、これへの対抗手段を持たないデッキはフィニッシュ!という無限コンボをデッキの勝ちパターンに据えているのが「バント気の技」。コンボに至るまでの準備をしたり、対戦相手をコントロールしたりするパーツは色々入れ替わっても、この3種類のキーパーツは変わらず不動。全体的な数こそ減ったが、プレイすると変わらず楽しく、コンボも案外色んな相手にハマる、とても魅力的なアーキタイプである。

 

 コンボ周辺は不動であれ、何度も言うように細かいパーツは入れ替わりを繰り返しているのもこのアーキタイプの特徴と言えるかもしれない。特に《次元転移用ウェブウォッチ》を搭載するというアプローチは。このデッキのポテンシャルを一段階高めるものであり、現在は一般的なテクニックとなった。ライブラリーの上2枚が追放され、次のターンの間まではプレイできるという期限付きのアドバンテージをもたらすアーティファクトである。そして追放されているカードを唱えるために使えるマナを2つ加える能力も併せ持っている。これで追放されたカードはオーロック博士の軽減を受けることができ、また気の技で追放されたカードに対してウェブウォッチのマナを使用可能という、気の技デッキと噛み合ったデザインなのだ。またアッパはアーティファクトに対しても気の技を使用可能なので、ウェブウォッチを何度も出し入れしてはカードを追放し、コンボを完成させるためのパーツを掘り進むというムーブも可能ときたもんだ。

 そして!さらに!このウェブウォッチの価値を高めるカードが『ストリクスヘイヴンの秘密』からやってきた!《飛空バスの車掌》……このクリーチャーは《出発進行》なるインスタントのコピーを唱えるための準備済状態で戦場に出る。この《出発進行》はクリーチャーを一時的に追放して戦場に戻すというもの。ブリンクと呼ばれるアクションが行えて、これでアッパを追放して気の技を再利用できる。アッパが戻ってきて気の技で、車掌とウェブウォッチを追放。追放されたそれらを唱えなおして、また準備済になった車掌の《出発進行》が再利用可能になり、ウェブウォッチもライブラリーの上からカードを2枚追放する。そして……準備済の呪文のコピーは、追放領域に存在している。なのでウェブウォッチから青マナを得て、《出発進行》を唱えられる!というわけでオーロック博士が居ればこれまた無限ループ、いなくてもマナがある程度続く限りはグルグルと回して、アンやオーロックを探し出しつつ同盟者を並べられる……この新しいルートがこれまたプレイしていて最高に面白いのなんの。車掌はコンボ抜きにしても《素早き救済者、アン》《岐路に立つアン》などを使いまわすだけでも強くて便利なので、気の技デッキをプレイするならオススメの1枚だ。

 激動、激変の環境の中で不動のデッキも存在する。そんなスタンダードこそ面白い。1つのデッキをとことん極める職人を目指しても良し!あらゆるデッキをプレイして達人を目指すのも良し!アプローチは個人の自由、これこそが僕らが愛するスタンダードという道だ。暑く突っ走っていこうぜェェッ!

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