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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!果敢orテラー?短刀系デッキで猛ラッシュ!(スタンダード)

岩SHOW

猛ラッシュ!イケイケイケェ!

 スタンダードについてとことんつきつめていく、同じ道を征く同志たちのためのコラムがこのとことん!スタンダー道!というわけで、熱くならせてもらってるよ、岩SHOWだ。もうすっかり春を通り越して、初夏のノリになってきてないか?長袖全部収納してタンクトップと半パンを引っ張り出した今日この頃。スタンダードも猛烈にラッシュを仕掛けまくるデッキ同士の対戦が多く、自ずと体も心も熱くなる!大体はコイツのせいだな!

Grogore - 「イゼット果敢」
Magic Online Standard Challenge 64 トップ4 / スタンダード (2025年4月20日)[MO] [ARENA]
4 《シヴの浅瀬
4 《尖塔断の運河
4 《リバーパイアーの境界
4 《
4 《
1 《眠らずの尖塔
-土地(21)-

4 《僧院の速槍
4 《精鋭射手団の目立ちたがり
-クリーチャー(8)-
4 《噴出の稲妻
1 《洪水の大口へ
4 《巨怪の怒り
4 《選択
4 《手練
2 《呪文貫き
4 《食糧補充
4 《コーリ鋼の短刀
4 《嵐追いの才能
-呪文(31)-
3 《除霊用掃除機
4 《塔の点火
1 《魔女跡追いの激情
1 《洪水の大口へ
1 《呪文貫き
1 《否認
2 《第三の道の偶像破壊者
2 《陽背骨のオオヤマネコ
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 《僧院の速槍》《精鋭射手団の目立ちたがり》そして《コーリ鋼の短刀》のモンクと果敢持ちクリーチャーを展開、《巨怪の怒り》などでパワーを上昇させて大ダメージを叩き込む「イゼット(青赤)果敢」!元々スタンの赤単系のデッキは強かったところに、コーリ鋼というニューウェポンが加わり加わりデッキの完成度が二段階ほど上昇!1・2マナの軽い呪文の連打が大ダメージに繋がる、そのわかりやすさと瞬間的な爆発力、そしてコーリ鋼による継続戦闘能力アップが加わって隙の無いデッキが誕生!

 

 この原稿を作成している現在、コーリ鋼系のデッキで最もポピュラーなのがこの「イゼット果敢」。赤単をベースに青のドロー呪文や《洪水の大口へ》《呪文貫き》といった軽い妨害を足した形だ。やっぱり青がコーリ鋼の疾風を最も容易く誘発してくれる色に違いない。手札が空になってしまっても通常ドローが《選択》や《手練》、《食料補充》といったカードだった場合、そこから呪文を引き込んで2回目のアクションに繋がり、短刀からモンクが出てきてこれを携え速攻で殴る……息切れが起こりにくく途切れない攻めを期待できる。

 そんなイゼットだが、この果敢アグロとはまた違ったアプローチのデッキリストが登場!それがこちら。

auzzie51 - 「イゼット・テラー」
Magic Online Standard Challenge 64 優勝 / スタンダード (2025年4月20日)[MO] [ARENA]
4 《シヴの浅瀬
4 《尖塔断の運河
4 《リバーパイアーの境界
1 《轟音の滝
4 《
4 《
-土地(21)-

3 《かまどの精
3 《トレイリアの恐怖
-クリーチャー(6)-
4 《噴出の稲妻
2 《塔の点火
2 《削剥
1 《氷河の龍狩り
4 《選択
4 《手練
3 《止まぬ囁き
2 《食糧補充
1 《冬夜の物語
2 《この町は狭すぎる
4 《嵐追いの才能
4 《コーリ鋼の短刀
-呪文(33)-
3 《除霊用掃除機
2 《塔の点火
2 《石術の連射
1 《紅蓮地獄
2 《呪文貫き
1 《否認
1 《食糧補充
2 《陽背骨のオオヤマネコ
1 《轟く機知、ラル
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 果敢系のカードは短刀と《嵐追いの才能》のみ留め、そのスロットには重く体格の良いクリーチャー……《かまどの精》と《トレイリアの恐怖》が採用されている。《トレイリアの恐怖》といえばこの海蛇を採用し、青のドロー系呪文や切削などを用いて墓地を肥やし、これを低コストで唱えて戦う「○○テラー」系デッキの主役だ。

 そんな海蛇と同じく、墓地のインスタントやソーサリー、そしてオマケに出来事カードをカウントしてコストが軽減されるのが《かまどの精》。これはテラーよりはコストが軽いが、その分パワーも抑えられている。ただ出来事のモードを備えているためいざという時はこれで唱えられ、その内容も手札を捨ててカードを2枚引くということで手数に繋がるものである。

 

 というわけで青と赤の墓地をカウントするクリーチャーを主役に据えて、それらを低コストで唱えるためにドローをたっぷり採用。その過程で短刀を誘発させてモンクを出撃させられる……というのがこの「イゼット・テラー」。Magic Onlineの参加者100名を擦トーナメントで優勝し、一躍注目を浴びることになったリストだ。《かまどの精》らは最大軽減で1マナで唱えられるため、疾風を引き起こすのも楽勝。またこれらのクリーチャーが短刀を持って速攻&トランプルで殴るのも悪くなく、果敢クリーチャーとはまた違った相性の良さを見せてくれる。

 これらを運用するためにはとにかくドローの連打、《選択》《手練》は当然として1マナ圏には《止まぬ囁き》も採用され散る。これはただの1枚ドロー、1マナ使って手札1枚使ってそれを何か他のカードと入れ替える、それだけの呪文だがこの手のデッキではこういうのが何よりも重要。この囁きは墓地から調和コストを支払って唱えられ、そのためのマナはクリーチャーのタップで軽減できる。主役の2枚はパワーが高く、この調和に設定された不特定マナを簡単に{0}まで軽減してくれる。海蛇だして即寝かせて1マナで1ドロー、隙の無い立ち回りだ。他にも《氷河の龍狩り》《冬夜の物語》とそれぞれの良さを持った調和呪文が採用されており、これらとクリーチャーで短刀の疾風をバンバン誘発させ、盤面も手札もメチャ強という状況を作りだせればもう勝利はほんの目の前だ。

 スタンダードの台風の目、猛ラッシュをかます《コーリ鋼の短刀》系デッキ。怒涛の連撃をかますか、それを捌き切って逆転するか?スタンダードでエキサイティングなゲームを体験を送ってくれれば同志として嬉しい限りだ。テーブルトップorデジタル?ランク戦orトーナメント?細かいことは何だって良い、スタンダードに違いはありゃしない!というわけで、今週言いたいことは以上だ。また会おうぜ!

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