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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!野生のパワーを呼び覚ますグルール・アグロ2選(スタンダード)
野生のパワーがみなぎるッッ!
皆さん、滾ってますか?スタンダード最高を声高に語る「とことん!スタンダー道!」道場管理人の岩SHOWです。いやぁ今年はどちらかと言えば暖冬ってやつですけどもね、それでもなんだかんだ冷える日もあったりね。そんな時こそ大事なのは自身のパワー、動物としての野生の力!昔は何でこんなに寒いのに運動場出て体育するんだと思ったもんですけども、あれってやっぱり大事なことなんだぁと。身体を動かすことで芯から温まる。結局これが最強の防寒なのかなぁって……自分もジム行く前は寒くていやだなぁと思うんですけども、やることやった帰り道は身体がぽかぽかで気持ち良い。
人間に眠る野生のパワーを呼び起こす、これを意識するのが冬を乗り切る大事なことで……スタンダードでもこれを実行するデッキが最近存在感を増していますね。ってことで今週は野生を感じられるカラーリング、グルール(赤緑)のパワフルなアグロデッキを取り上げよう!まずはこちらから。
4 《カープルーザンの森》 4 《銅線の地溝》 4 《ソーンスパイアの境界》 1 《不穏な尾根》 2 《岩面村》 6 《山》 -土地(21)- 4 《騒音の悪獣》 2 《僧院の速槍》 4 《心火の英雄》 4 《熾火心の挑戦者》 4 《多様な鼠》 3 《探索するドルイド》 -クリーチャー(21)- |
4 《巨怪の怒り》 4 《蛇皮のヴェール》 4 《裏の裏まで》 2 《巨大化》 4 《残響の力線》 -呪文(18)- |
2 《石術の連射》 2 《魔女跡追いの激情》 2 《脚当ての陣形》 4 《脚当ての補充兵》 2 《叫ぶ宿敵》 3 《強情なベイロス》 -サイドボード(15)- |
「グルール果敢」!果敢能力やそれに似た、非クリーチャー呪文を唱えることで強化される軽量クリーチャーでブン殴る、スピード決着こそが真骨頂のアーキタイプ!一言にグルール果敢と言ってもカードチョイスによってその雰囲気は異なるもの。今回紹介するのは2025年1月の各種大会の上位デッキで目にするようになってきた、《残響の力線》タイプ!これはゲーム開始時に手札にあればそのまま戦場に出せる力線サイクルの1枚で、その能力は自分自身のクリーチャーを対象にインスタントやソーサリーを唱えると、それをコピーするというものです。これで《巨怪の怒り》などをコピーして、ラッシュラッシュの無呼吸連打!野生のビートでノックアウトを狙う、ノリノリ極まるデッキ。
力線がデビューした直後にその数を増やしたのですが……その後は「力線が初手に来るか来ないかでデッキの強さが大きく変動する」「後からドローした力線が無駄ドローになりがち」という弱点を嫌って、もっと安定感のあるカードをチョイスしたグルールが流行。しかし、しかぁし、やっぱり力線の爆発力は魅力的だよねと。トーナメントで勝つには結局運も味方につけないといけない、だったら下振れがあったとしても上振れした時にメチャ強いデッキ使った方が良いじゃないかという考え方を持つプレイヤーだって少なくない。それらのプレイヤーが運にも恵まれて勝利することで、最近また目にする機会が増えてきたってわけですね。
ただの脳みそ筋肉デッキに見えて、その実そうだったりもするのがこのデッキの魅力。でも《蛇皮のヴェール》や《裏の裏まで》を上手く使って対戦相手の除去をかわしつつ盤面を残し続けるという、ただ全力で殴るだけのデッキではないという厄介さも併せ持っているのが、いやぁ素晴らしくいやらしいですねぇ。
4 《カープルーザンの森》 4 《銅線の地溝》 4 《ソーンスパイアの境界》 3 《不穏な尾根》 1 《山》 6 《森》 -土地(22)- 4 《継ぎ接ぎのけだもの》 3 《脚当ての補充兵》 2 《瓦礫帯の異端者》 4 《逸失への恐怖》 4 《野火の木人》 4 《鋭い目の管理者》 1 《雑食性ハエトリグサ》 -クリーチャー(22)- |
4 《希望の種子》 4 《脱走》 2 《けだものの圧倒》 2 《巨怪の怒り》 2 《暴力的衝動》 2 《狩人の贖罪》 -呪文(16)- |
3 《機能不全ダニ》 2 《塔の点火》 3 《石術の連射》 2 《抹消する稲妻》 2 《紅蓮地獄》 3 《叫ぶ宿敵》 -サイドボード(15)- |
先ほどのリストはチャンピオンズカップの50人規模の予選で上位4名に入賞し権利を獲得したもの。同トーナメントで同じく権利を獲得したグルールには、それ止まった異なる形のこちらのリストが……「グルール昂揚」!墓地に4種類以上のカードタイプがあるとその強さが一段階上がる昂揚カード。それを主役にしたデッキなわけですが……《継ぎ接ぎのけだもの》《野火の木人》と昂揚を達成するとかなりのコストパフォーマンスを誇る軽量クリーチャーが最大の武器。これらのアーティファクト・クリーチャーは1枚で2タイプ分のカウントになるので昂揚にも貢献、《希望の種子》で捲れてそのまま落としても良し拾っても良し。これらのクリーチャーのポテンシャルをしっかり引き出して勝った時ってのは、ほんまに満足感があるんですよねぇ。
共通のパーツを多く持つグルール一派ですが、昂揚はそのデッキの特性上他とシルエットが大きく異なる点もまた惹かれるポイント!クリーチャー除去の枠は《けだものの圧倒》、自分のクリーチャーのパワー分のダメージを対戦相手のクリーチャーに与えるタイプの除去で、これは昂揚していると自分のクリーチャーに+1/+1カウンターを2個置ける。これ、2個ってのは大きいっすね。ソーサリーなので対応して何かされてしまうリスクはあるものの、ハマればサイズの大きいクリーチャーも対処できた上に殴って与えるダメージも上昇と言うことなし。またアグロなのでダメージを叩き込む一押しとしてこのリストも《巨怪の怒り》は入っているけども、《暴力的衝動》と併用しているのが昂揚の流儀!二段攻撃で相手の計算を狂わせ、まだ安全圏と思い込んでいるところに致命傷を叩き込もう!
というわけで今回は冬だからこそ、自身に秘められた野生のパワーを呼び覚まそうというお話でございましたが……まさしく野生のデッキ、グルールカラーのアグロデッキ2種、いかがだったでしょうか?皆が野生を取り戻し、その本能で冬も温かくスタンダードを満喫し、スタンダー道を極めることを願って……あ、運動も忘れずに!体力は何よりも大事!
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