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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!ゴルガリ・アグロでいざミシックへ(スタンダード)

岩SHOW

取るならスタンダードのてっぺんだ!

 ……と、そこまで意気込まなくても良いかな。でも、遊ぶからには勝って何かしらの結果・手応え・あわよくば優勝。そういったゴールにたどり着きたいものだ。趣味ってなんでもそうだよな、無理はせずに自分に出来る範囲で……でもちょっとだけ上の世界を目指したい。世界チャンピオンになれる人間は毎年一人だけ。そんな領域までは手が届かなくとも、自分なりの目標を達成したい。個人的にはこれが理想の「マジックとの距離感」かな。かつてフライデー・ナイト・マジックに通い続け、「競技マジックに全力」というわけでもないが大会に出るからには自分なりに勝ちにいく、そういう人達とスタンダードの対戦を重ね……あの日々は今振り返ると本当に楽しかった。財産だ。さあ、一週間元気してたかいッ?スタンダードを愛する皆で、このフォーマットと熱く向き合うスタンダー道のお時間だ。

 今週は僕なりに、今プレイヤーとして目標としていることを達成したデッキを暑苦しく紹介させていただこう。今の目標は……MTGアリーナのランク戦、スタンダードをプレイしてランクの最上位であるミシックへの到達に(できれば)毎月到達する!というものだ。別にミシックになったからといって何かあるわけでもない。翌月にもらえるパックはちょっと増えるくらいだ。ただの自己満足ではあるが、それの何が悪い!自分なりのイチバンを目指してデッキを調整していくのは、本当に楽しいことだ。

 話は前回の当コラムに戻って……スタンダードに「The Rock」が帰ってきた!。これは黒緑好きの自分にとっては朗報だった。ただでさえ新セット『エルドレインの森』が加わったことで上昇していたスタンへのモチベーションが、更にもう二段階は上昇したね。《苔森の戦慄騎士》《眠らずの小屋》と、デッキに打撃力と驚異的な粘り強さをもたらす新カードの参入により、楽しいミッドレンジ(中速デッキ)生活を送っていた……と言いたいところだが、ラダー(ランク戦の意)を駆け上ってダイヤ帯に到達してからは、ちょっとスムーズに勝てなくなってきた。大きく負け越すというわけではないのだが……。

回転

 プラチナまではアグロやコントロール、デッキの速度が速いものから中速までを中心にマッチしていた。ダイヤからほとんどが中速同士のマッチアップとなった。パーマネントへの対処能力と粘りで戦えるRockではあるが、あるカードには手を焼いていた。《婚礼の発表》だ。これのもたらすアドバンテージ……今更ながらにヤバすぎる!3回誘発してトークンかドローをもたらすこのエンチャント、黒緑なら対処も出来るのだが、2回誘発したところを破壊などしてもあまり美味しくはない。特にドローされるのがキツすぎた。婚礼を軸とした白系のミッドレンジばかりとマッチするので、黒緑2色のミッドレンジには限界を感じた。

 そこでこちらも白を足して婚礼を使う側になったりもしたが……どちらかというとブッ潰して勝ちたいというのが本音。そこで試した赤を足した形はなかなか手応えが良かった。《業火を放て》!これはクリーチャーやプレインズウォーカーにダメージを与えて除去しつつ、ついでにエンチャントも破壊出来てしまう優れモノ。なかなかカード1枚で完全対処の難しい婚礼だが、この業火であれば理論上1枚で葬り去れる!各種プレインズウォーカーを除去しつつ《永岩城の修繕》や《骨化》などの厄介なエンチャントを巻き込めればもう最高。

 赤を足したことで《探索するドルイド》も使えて、アドバンテージがモリモリ稼げる「Red Rock」の完成!……ってことでこのデッキでも結構勝てたのだが、今回紹介するのはまた別のリスト、ミシック到達に至った相棒、コイツだ!

岩SHOW - 「ゴルガリ・アグロ」
MTGアリーナ ミシック・ランク到達 / スタンダード (2023年9月10日)[MO] [ARENA]
4 《ラノワールの荒原
4 《死天狗茸の林間地
4 《眠らずの小屋
2 《ミシュラの鋳造所
1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
1 《耐え抜くもの、母聖樹
5 《
3 《
-土地(24)-

4 《進化した潜伏工作員
4 《苔森の戦慄騎士
4 《しつこい負け犬
3 《グリッサ・サンスレイヤー
3 《墓地の侵入者
1 《ヨーグモスの法務官、ギックス
3 《黙示録、シェオルドレッド
2 《フォーン忌みのトロール
-クリーチャー(24)-
4 《喉首狙い
4 《シェオルドレッドの勅令
1 《ギックスの命令
3 《ヴェールのリリアナ
-呪文(12)-
1 《切り崩し
1 《寄生性掌握
1 《一巻の終わり
1 《ギックスの命令
1 《梅澤俊郎の生涯
3 《羅利骨灰
4 《強迫
1 《ヴェールのリリアナ
1 《下水王、駆け抜け侯
1 《荒々しい三つ子
-サイドボード(15)-
X より引用)

 

 最終的に辿り着いたのがアグロに寄せた構築。《進化した潜伏工作員》《しつこい負け犬》と2ターン目までに出せるクリーチャーを増量。計12枚体制でしっかりと先に攻める姿勢を作り、対戦相手が3ターン目以降に《婚礼の発表》などを展開してきたとしても、攻撃してドローするような余裕のない「受ける側」に回らせることを意識した。こっちが殴り続けているのであれば有利には変わりがなく、苔森のトランプルや多数の除去、《グリッサ・サンスレイヤー》とあれば婚礼を乗り越えてダメージを叩き込んでいけるのでは……という思想で組んでみた。結果、これが上手くハマることに。

 カードチョイスは極力シンプルに。上記のように早いターンに展開できる先鋒、グリッサや《ヨーグモスの法務官、ギックス》のようなアドバンテージが取れる中堅、4マナの対象には《黙示録、シェオルドレッド》と《フォーン忌みのトロール》を。トロールもまたトランプルでトークンのブロックを突き抜けることが可能で、そして格闘能力で盤面の掃除も出来る。昔から黒と緑の4マナ5/5相当のクリーチャーが好きなので、ここは趣味を色濃く反映してはいるが、実用性も兼ねている個人的な推しカードだ。

 強力なクリーチャー陣でのラッシュをねじ込むためには除去は絶対に妥協してはならない点。中途半端な枚数は良くないと、ダイヤモンド帯でのゲームを重ねて痛感。《喉首狙い》《シェオルドレッドの勅令》4枚ずつフル投入は譲れない!とくに勅令は白いデッキが婚礼と同じく備えている《放浪皇》《永遠の放浪者》などのプレインズウォーカーをしっかりと狙い撃つためにも重要だ。ミシックに昇格したゲームにおいては《放浪皇》を計3枚手札に持っていた相手に対して、勅令のおかげでなんとか戦場を固められずに突破して勝利をもぎ取れた。

 これに加えて《ヴェールのリリアナ》も生け贄を要求して戦場にはこちらのみがクリーチャーをコントロールしている理想の光景を実現。そして《ギックスの命令》!このカードの強さを久しぶりに強く実感している。モードを選ぶ呪文、多くの場合は2マナ以下破壊+最大パワーを生け贄と、戦場を大掃除する組み合わせを選んで一気に殴り勝つことに。ただ状況によってサイズアップと絆魂付与でライフ計算を狂わせたり、消耗戦の末に墓地回収したりとアドリブが効くのが最高だ。赤単アグロ相手にはシェオルドレッドのタフネスを上げて、《ナヒリの戦争術》1枚で落ちない化け物に変貌させて対戦相手の心を折るのが必勝パターンだ。

 《苔森の戦慄騎士》《眠らずの小屋》に惚れ込んで始まった『エルドレインの森』シーズン序盤。これらのカードを主役とした黒緑系のデッキを模索して、僕は上記のようなアグロ寄りのリストに落ち着き、これが馴染んでラダーを効率よく駆け上がって目標に到達した。とりあえず、このコラムで道場長キャラをやってきたその面目は保たれたかな(笑)。これからも気を緩めず、スタンダードのプレイを重ねに重ねて、この環境をとことん突き詰める!スタンダード熱、世界に波及してほしい……否、させるッ!熱く、熱く、アツくプレイし続けていくので、皆も一緒に楽しんでくれると光栄だ。

 それじゃあ早速、アリーナ起動。今夜もスタン鍛錬の始まりだ。あと、今週末は「第29回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権」でスタンダードのゲームがたっぷり観られる。観戦して強くなろう、そして何より楽しもうぜ!

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