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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

シミック・ネクサス……in モダン!

岩SHOW

 《運命のきずな》を採用し、このインスタントで自分のターンを何度も得るデッキは、現在スタンダードでコンボデッキとして地位を確立している。

 環境最初期には青に白と緑を足した、「バント・ネクサス」が人気だった。青のドローと打ち消し、緑の《根の罠》などのダメージを0にする呪文と《成長のらせん》《荒野の再生》、白は主にフィニッシャーである《ドミナリアの英雄、テフェリー》を担当していた。

 このデッキは『ラヴニカの献身』発売から1か月経って、白を抜いてよりスッキリした「シミック・ネクサス」へとバージョンアップし、マジックフェスト(グランプリ)やミシックチャンピオンシップにて結果を残した。この先に控えている京都でのマジックフェストでも活躍することは必至だ。

 スタンダードにてデッキとしての強さが証明され地位を確立すると、そのデッキには次のステップが待っている。他のフォーマットへの進出だ。《荒野の再生》はすでにモダンにてデッキを生み出していることは以前にも取り上げた

 それはコントロールデッキだったのだが、今日紹介するのはまんま「シミック・ネクサス」をモダン仕様にしたコンボデッキだ。それでは、その全貌を見てもらおう!

PigNorton - 「シミック・ネクサス」
Magic Online Competitive Modern Constructed League 5勝0敗 / モダン (2019年2月18日)[MO] [ARENA]
4 《
4 《
4 《繁殖池
4 《霧深い雨林
4 《樹木茂る山麓
-土地(20)-
 
-クリーチャー(0)-
4 《思考掃き
4 《楽園の拡散
4 《肥沃な大地
4 《花粉のもや
4 《アズカンタの探索
4 《謎めいた命令
4 《荒野の再生
3 《ヒエログリフの輝き
4 《運命のきずな
3 《ジェイス・ベレレン
2 《精神を刻む者、ジェイス
-呪文(40)-
4 《強情なベイロス
2 《大祖始の遺産
3 《自然の要求
3 《払拭
3 《否認
-サイドボード(15)-
 

 《荒野の再生》《運命のきずな》そしてそれらと相性の良い《アズカンタの探索》と本家のパーツを備えつつ、それ以外の部分はモダンのより強力なカードに置き換わっている。

 最大の違いはマナの加速っぷりか。《成長のらせん》で土地を置いていくスタンダード版に対して、モダン版は《楽園の拡散》《肥沃な大地》を土地に貼り付けて生産できるマナの量を増やすという形で加速する。

 再生を置くターンを早めるとともに、それの能力でアンタップした土地が生み出すマナの量もとてつもないものとなり、アズカンタの起動やきずなを唱えるのもお茶の子さいさいというわけだ。最新のデッキではあるのだが、なんだか『ウルザズ・デスティニー』あたりの昔のコンボデッキを見ているかのような懐かしい気持ちになるのが不思議だ。土地から出るマナを増やしてアンタップということで、ハイタイド系のデッキにも通ずるところはあるね。

 アズカンタを水没遺跡に変身させる速度も、モダンならさらに速い。《思考掃き》なら1枚で墓地が3枚も増える! これと《ヒエログリフの輝き》をサイクリングすることでさっさと墓地を7枚にして、キーカードをガシガシと集めていこう。もちろん、それを相手も黙って見ているわけではないので、《花粉のもや》でクリーチャーの攻撃から身を護ろう。これが不要なデッキ相手にはサイクリングして加速すればいいしね。

 《謎めいた命令》も相手のクリーチャーをすべてタップすることでライフを護れるのと同時に、打ち消し・ドロー・バウンスと多彩な仕事をこなすので、うまく使ってゲームを優位に進めていこう。

 再生複数枚設置により、アズカンタを起動しながらきずなで毎ターンMyターンという状況を作り上げて、さあゲームに勝つにはどうするか。この手のデッキのド定番、ジェイスの出番だ。

 モダンの青いデッキと言えば《精神を刻む者、ジェイス》!

 圧倒的なアドバンテージ獲得能力でコンボを完成させるパーツを集めつつ、盤石の体制となれば[+2]能力連打で忠誠度を貯めて[-12]能力で勝ち、という単純明快なカードパワーが魅力だ。

 ただ、この手のデッキで強いジェイスとはこのカードのみではない。初代ジェイスカード《ジェイス・ベレレン》は、より軽くガンガンとドローを提供してくれる。

 基本は[+2]能力でカードを引こう。相手がいくらカードを引こうが、クリーチャーで殴るデッキであれば《花粉のもや》1枚でその戦略を否定することができるからだ。状況によって[-1]で自分だけドローしつつ、コンボが決まればいつまでも続く自分のターンの中で[+2]を連打。そして[-10]でライブラリーを20枚削る……を2回ほど起動してゲームエンドだ。精神を刻む者で先にゴリッと減らしてから一発で削りきるのも良い。

 こうやってライブラリーからカードを引けない状況にしてやってから、《運命のきずな》を探して唱えるという動きをやめて、ターンを返してあげよう。

 最新鋭のカードを用いているけれども、どこか懐かしい雰囲気の漂うモダン版「シミック・ネクサス」。コンボデッキを愛するプレイヤーには一度プレイしてみてほしい。その際に1つだけ注意を……これはスタンダードでプレイする際にも気を付けてほしいことだが、《運命のきずな》を複数回唱えられるような状況になると「今何ターン得てるんだっけ?」と自分及び対戦相手が混乱してしまうことがある。これがはっきりしていないと、トラブルになりかねない。「追加ターン」と書いたメモに書き記したりダイスを置いてカウントするなど、混乱しないように工夫したいところだ。その際にも相手にはっきりと、「こうやって追加ターンわかるようにしておきますね」などと告げておけば、不要なトラブルを招いてしまうこともないだろう。

 マジックはコミュニケーションがあってこそのゲーム。一人回しのような動きをするデッキだからこそ、そこのところを忘れずに楽しみたいね!

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