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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

荒野の神秘(モダン)

岩SHOW

 ラヴニカと名の付くセットは影響力の塊だ! 『ラヴニカへの回帰』では《死儀礼のシャーマン》が1つの時代を作り上げた。『ラヴニカのギルド』では《弧光のフェニックス》がそれを築かんと現在進行形でフォーマットの垣根を越えて暴れている。『ラヴニカの献身』にも期待してしまうのが人情!

 今のところ、そのような活躍をしそうなのは《プテラマンダー》か?(参考)と各種デッキリストを確認していたところ……おぉ、これを使うデッキが来たか!と驚かされるものがあった。

 現在、スタンダードで《運命のきずな》を唱えやすくして大活躍中の《荒野の再生》だ。

 スタンダードでの使われ方は早くも確立した感があるが、モダンでもこれを軸とした個性的なデッキが誕生した。どう使うのか? スタンダードと同じく、アンタップした土地を使って得するためにインスタントをもりもり用いるわけだが……これは見た方が早いな、インパクト満点なリストをご覧あれ!

Ftzz - 「荒野の神秘」
Magic Online Competitive Modern Constructed League 5勝0敗 / モダン (2019年1月28日)[MO]
4 《
1 《
1 《
3 《繁殖池
2 《湿った墓
3 《霧深い雨林
4 《汚染された三角州
2 《内陸の湾港
1 《溢れかえる果樹園
1 《水没した地下墓地
2 《忍び寄るタール坑
1 《廃墟の地
-土地(25)-

3 《瞬唱の魔道士
-クリーチャー(3)-
3 《選択
2 《致命的な一押し
1 《呪文嵌め
4 《成長のらせん
4 《差し戻し
1 《突然の衰微
1 《暗殺者の戦利品
1 《肉貪り
1 《ムラーサの胎動
4 《謎めいた命令
3 《神秘の指導
3 《荒野の再生
1 《ヒエログリフの輝き
1 《運命のきずな
1 《論理の結び目
1 《青の太陽の頂点
-呪文(32)-
1 《敏捷な妨害術師
1 《黄金牙、タシグル
2 《払拭
1 《儀礼的拒否
1 《致命的な一押し
1 《人生は続く
1 《外科的摘出
1 《肉貪り
1 《威圧の誇示
1 《残響する衰微
1 《疑念の影
1 《ムラーサの胎動
1 《弱者の消耗
1 《引き裂く突風
-サイドボード(15)-
 

 《荒野の再生》で自分のターンエンドに土地が起きる→相手のターンにインスタントを使う、という動きを突き詰めた《神秘の指導》デッキだ!

 この《神秘の指導》を使って相手によって効果大なインスタントを引っ張ってきて用いるデッキは、このカードの登場と同時に存在し、愛好家が少なからず存在するデッキタイプだった。

 ただこの《神秘の指導》の弱点は、それ自身が4マナ・フラッシュバックは6マナと重いところ。インスタントと瞬速持ちなら何でも持ってこれるのだからこれが適正のコストではあるのだが、高速化が進むモダンにおいて、これを唱えて手札に加えて、すかさず唱えるというのは簡単なことじゃないため、活躍することが難しかった。

 《荒野の再生》はこの弱点を補うにはうってつけだ。再生を設置してエンド、土地アンタップ→相手のターンに打ち消しなどを使う→自分のターンに《神秘の指導》でそれらを補充、土地アンタップ→相手のターンにまた打ち消しなど→自分のターンに《神秘の指導》フラッシュバック……と、ちょっとしたロック状態に持ち込むことが可能となった。《荒野の再生》が複数枚並べばそれだけ行動回数も増え、ゲームを一気に掌握してしまうことだってできるだろう。呪文を唱えまくって相手を手玉に取りたい、というプレイヤーにはぜひともチャレンジしてほしいデッキだ!

 インスタントの中でも最強格の存在は《謎めいた命令》。

 打ち消し+1枚ドローで手札を減らさずに相手を封じ、クリーチャー全タップでも時間を稼げる。パーマネントを手札に戻すモードが肝で、これで《瞬唱の魔道士》を手札に戻しつつ、打ち消したり攻撃をしのいだりしてまた手札から瞬唱を唱えこの呪文を再利用して……という動きがなかなかに鬼。このハメパターン以外にも、《差し戻し》やその他の打ち消し・パーマネント除去などをすべてインスタントで行う。生粋の構えて戦うコントロールデッキだ。

 《荒野の再生》のために緑を用いているので、黒と併せることで《突然の衰微》《暗殺者の戦利品》とパーマネントはほぼ何でも破壊できる。《ムラーサの胎動》での回復もできるようになっている。

 そしてせっかく緑を使うのであればということで、こちらも期待の新カード《成長のらせん》が4枚採用されている。

 これで土地を伸ばして《荒野の再生》を1ターン早く設置し、その後も使えるマナをどんどんと増やしてこのエンチャントからの恩恵を大きくしていくのが狙いだ。自分のメインではこれや各種ドロー呪文、そして《神秘の指導》で手札を補充し、相手のターンにはきっちりと構える。これで相手をコントロールしきったら、瞬唱や《忍び寄るタール坑》でコツコツ殴ってライフを詰めて勝ちにいこう。タール孔によりタップされた土地も起きるので、隙なく運用できる点がベリーグッド。

 ここまで来ると《永遠の証人》を採用して《謎めいた命令》による永久ロックまで仕込んでみたくなる。遊び心とテクニカルな体験を同居させた、実にマジックらしいデッキと言えるだろう。『ラヴニカの献身』のカードギャラリー公開時、こんなデッキは思いつかなかったなぁ……いつだって誰かが予想を裏切り新しいものを生み出してくれる。これぞマジックに僕らが魅せられている理由と言っても良いんじゃないかな。

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