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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

マーフォーク(スタンダード)

岩SHOW

 さあ良い子の皆、今日から『ラヴニカの献身』環境の始まりだ! オンラインでは先取りでプレイできているが、リアルなカードの発売は本日から。フライデー・ナイト・マジックも今日から新環境になるので、お店で新カードを手に入れて早速おニューなデッキで金曜の夜、そして週末を満喫してほしい。

 今日は新カードの参入でついに飛躍の時が来るか? 期待されている部族・マーフォークデッキのサンプルリストを紹介しよう!

岩SHOW - 「マーフォーク」
スタンダード(『イクサラン』~『ラヴニカの献身』)[MO] [ARENA]
6 《
6 《
4 《繁殖池
4 《内陸の湾港
3 《手付かずの領土

-土地(23)-

4 《水底の生術師
4 《クメーナの語り部
2 《翡翠をまとう者
4 《深根の精鋭
4 《マーフォークの霧縛り
4 《銀エラの達人
2 《川潜み
2 《翡翠光のレインジャー
2 《オラーズカの暴君、クメーナ
2 《楽園党の議長、ゼガーナ
1 《秘滝の軍使
1 《海底の神託者

-クリーチャー(32)-
2 《深根の水域
1 《睡眠
2 《覆滅 // 複製

-呪文(5)-

 マーフォークは『イクサラン』ブロックの主要部族の1つで、青と緑の担当。昔ながら群れると強くなる仕様のデザインで、+1/+1カウンターを用いた強化も彼らのテーマである。

 《深根の精鋭》《マーフォークの霧縛り》《オラーズカの暴君、クメーナ》といった優秀なカードは揃っている、のだが……軽いところを担当するカードがいまひとつ。《クメーナの語り部》は1マナ2/2相当と悪くないのだが、他が少しパッとしないもので構成されていたので、後半になれば強いものの、最序盤にやや不安があるデッキだった。

 ただ、『ラヴニカの献身』では緑青のギルド、シミックがやってくる。このギルドは『ギルド門侵犯』の際にマーフォークが参入したことで知られていたので、多くのプレイヤーが軽くて強い新マーフォークが来てくれるのではと期待を抱いていた。そして実際に、それはやってきた!

 《水底の生術師》だ。1マナ1/1、1ターン目に出せて、2ターン目にやることがなければ順応能力でサイズアップ。+1/+1カウンターが置かれればカードを引いて捨てる、いわゆるルーター能力が誘発する。より良いカードを引き込むチャンスがあり、隙がない。

 そして何より、順応以外の手段でカウンターを置いても能力が誘発するところが良い! 前述の通り、マーフォークたちはそれが得意だ。《深根の精鋭》で強化しつつ、不要な土地をより有効なカードと交換する……攻めながら手札の質を高める、これぞ求めていた品質。《翡翠をまとう者》の使い勝手も以前より大きく上昇したことだろう。

 《翡翠光のレインジャー》による土地獲得を活かしづらいデッキではあったのだが、そのカードも無駄が無くなる可能性がある、とにかく良いことばかりだ。

 他に新カードからは《楽園党の議長、ゼガーナ》を。

 彼女は以前は主席議長だったが、ヴァニファールに投票で敗れてその地位を退いたとのこと。ただダイエットには成功したようで、4マナという使いやすいコストに4/4というグッドなサイズ、そして+1/+1カウンターを使うマーフォークデッキでは1枚ドローのおまけつきというかなり扱いやすいカードとなった。自身も順応で8/8とかいう恐竜よりも巨大なサイズに成長できてパンチ力もあり、これはぜひとも《秘滝の軍使》と組んで貫通パンチをお見舞いしたいところ。

 また、そのゼガーナと新しい主席議長が描かれた《覆滅 // 複製》もせっかくなので使ってみたい。

 基本は《複製》で《深根の精鋭》《マーフォークの霧縛り》をコピーして圧力を増していこうというカードだが、要所で《覆滅》で相手の能力を打ち消し、プランを崩すことで勝利をもぎ取りたい。こういう臨機応変さこそ、シミックの目指すところだからね。

 《繁殖池》も加わったことで以前よりデッキパワーの増したマーフォークがどこまでやれるのか、部族デッキ好きのプレイヤーたちは気になることだろう。他にもさまざまな、新しいカラーリングのデッキがスタンダードを盛り上げてくれることは間違いない。さあ、各々デッキを組んで近くのお店に突撃だ!

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