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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

イニシアチブ・ストンピィ:打倒コンボデッキ!(レガシー)

岩SHOW
 

 『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』がもうすぐプレイ可能に……ってことは、逆に言えば『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』環境は終わって、各フォーマット新環境を迎えるというわけで……早い!早いぞ!ビビるぞ!覚悟しておかないと様々なデッキを見逃してしまいそうだ……まあ、このコラムは環境の記録として機能することも願って書いているので……皆はそれぞれのペースでマジックと付き合っていただければ。

 というわけで今回取り上げるフォーマットはレガシー。この環境を今一度振り返ってみよう。様々な新カードの登場……特に各セットがリリースされた際、通常セット同時に統率者デッキやコレクター・ブースターなどから入手できる、エターナル専用のカードの影響をもろに受けるフォーマットであり……そのため今回の『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』でも多量の新カードを迎えて、何かしらの影響を受けそうだ。

 こういった新カードの加入時に注目されるのはコンボデッキ。レガシーにはゼロからマナを生み出す《水蓮の花びら》や、黒マナ1つを3つに増やす《暗黒の儀式》、それに手札をすべて捨てて3マナ加える《ライオンの瞳のダイアモンド》などなど……マジックの歴史が生み出した強烈なマナ加速が揃っている。これらのカードを使って、多少重いカードを強引に唱えたり、あるいはなんらかの呪文の連打を要求するカードの条件をクリアしたり……コンボデッキが台頭しがちな環境だ。前環境もコンボが流行ったが、そんな中でコンボに抗うデッキもまた同時に存在感を示していたのは印象的だった……。

Capitano_CL - 「イニシアチブ・ストンピィ」
Magic Online Legacy Challenge 32 トップ4 / レガシー (2026年7月29日)[MO] [ARENA]
4 《古えの墳墓
4 《裏切り者の都
4 《魂の洞窟
2 《カラカス
4 《不毛の大地
2 《平地
-土地(20)-

4 《スレイベンの守護者、サリア
4 《選定された平和の番人
4 《エメリアのアルコン
4 《鳴り渡る龍哮の征服者
4 《練達の地下探検家
4 《魔女の結界師
-クリーチャー(24)-
4 《金属モックス
4 《水蓮の花びら
4 《虚空の杯
4 《幽霊による庇護
-呪文(16)-
4 《三なる宝球
4 《封じ込める僧侶
4 《攪乱のフルート
3 《フェアリーの忌み者
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 というわけでレガシーの「イニシアチブ・ストンピィ」をご紹介!ストンピィとは《古えの墳墓》《裏切り者の都》ら2マナ加えられる土地と、《水蓮の花びら》《金属モックス》と色マナを加えられるアーティファクトを絡めて、1ターン目から2・3マナのアクションを行って対戦相手を圧倒する、初速重視のアグレッシブなデッキを指す。イニシアチブとは能力のことで、このリストでは《練達の地下探検家》がその役割を担っている。

 このクリーチャーによってイニシアチブを得ると、専用のダンジョンである《地下街》探索が行える。秘密の入り口という部屋から始まり、まずは基本土地を1枚手札に加えるというアドバンテージを得られる。以下、イニシアチブを得るたびに部屋を進んでいって……それぞれの能力を誘発させることができる。イニシアチブはそれを持つプレイヤーに戦闘ダメージを与えることでも得られるので、対戦相手が攻撃してくればそれは相手に移ることに。そこを殴り返せば、またイニシアチブを得て部屋を進むことができるというわけで、殴り合い上等という前のめりなシステムだ。部屋によっては対戦相手のライフを5点失わせたりカードを引いたり4/1威迫のスケルトンを生成したりと、地下街のもたらす恩恵はかなりデカい。

 この《練達の地下探検家》をはじめ、白いクリーチャーの攻撃を《虚空の杯》でバックアップするというのが「イニシアチブ・ストンピィ」の理想の展開だ。

 

 このストンピィデッキのセールスポイントは、軽量呪文を連打するようなデッキへの強さ。先にも触れた《虚空の杯》はX=1で設置してほとんどのデッキが採用している1マナ呪文を抑え込んだり、こっちが花びらやモックスを使ってから0で置いてこっちだけがマナ加速したり……また《スレイベンの守護者、サリア》は非クリーチャー呪文のコストを{1}上昇させ、《選定された平和の番人》は対戦相手の手札を見てからカード名を指定、その呪文のコストに{2}を追加するというえげつない減速妨害能力を持っている。

 さらに《エメリアのアルコン》はプレイヤーが唱えられる呪文の数を各ターン1つだけに制限!これにより《苦悶の触手》をはじめとするストーム呪文などは、アルコンがいる限り絶対に機能しない!基本でない土地がタップ状態で戦場に出るというのも相手に思ったゲーム展開を指せないいやらしさだ。

 《鳴り渡る龍哮の征服者》はクリーチャーとアーティファクトの起動型能力を機能不全に。自分のモックスなども止まってしまうが、それよりも相手に使わせないというメリットの方がゲームにおいては大きいので、躊躇せずに出せる時は全力で繰り出すべし!これらのクリーチャーで妨害しながら、攻撃して相手のライフを減らしていく……ただの妨害なら立て直される可能性はあるが、それと戦闘を同時に行っていくことで相手に反撃の猶予を与えないのだ。

 軽い呪文の連打を狙ったコンボデッキへの対抗馬として「イニシアチブ・ストンピィ」の使用率が以前より高まるというのが……『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』環境で見られた現象だった。あっという間の期間ではあったが……『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』のリリースで始まるレガシー新環境では、どんなデッキの誕生と何がそれらへの対策として機能するのか……その辺をしっかりと追っていきたいところだ。

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