READING

戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

果敢ウィザード(スタンダード)

岩SHOW

 『ドミナリア』に《対抗呪文》と《稲妻》が再録された!と聞いた時には、さすがに誇張表現だろ……と思ったが、現物を見ると思いのほか《対抗呪文》と《稲妻》で驚いたものである。

 《魔術師の反駁》と《魔術師の稲妻》、それぞれ3マナの打ち消しと3点ダメージ呪文で、ウィザードをコントロールしているとそのコストが{U}{U}と{R}に減少して《対抗呪文》《稲妻》と同性能となるサイクルだ。

 最も基本的でありながら、今なお強力なこれらの呪文をスタンダードで使えるのであれば……使うっきゃない!ということで、今日はこれらのうち《魔術師の稲妻》の力をフルに引き出すデッキを紹介しよう!

Tixis - 「果敢ウィザード」
Magic Online Competitive Standard Constructed League 5勝0敗 / スタンダード (2018年5月2日)[MO]
8 《
4 《
4 《尖塔断の運河
4 《硫黄の滝
-土地(20)-

4 《ギトゥの溶岩走り
4 《損魂魔道士
2 《セイレーンの嵐鎮め
4 《呪文織りの永遠衆
4 《燃えがらの風、エイデリズ
-クリーチャー(18)-
4 《選択
4 《ショック
3 《大将軍の憤怒
4 《稲妻の一撃
4 《魔術師の稲妻
3 《粉骨+砕身
-呪文(22)-
4 《ゴブリンの鎖回し
1 《栄光をもたらすもの
2 《削剥
1 《否認
3 《カーリ・ゼヴの巧技
1 《粉骨+砕身
3 《サヒーリ・ライ
-サイドボード(15)-
 

 1マナ3点というダメージ効率の高さでプレイヤーにもクリーチャーにも撃ち込めるのであれば、やはりアグレッシブなデッキでこそ用いたい。また、インスタントであることも活かしたい……というわけで、赤と青のウィザードを集めて作られたのがスピーディーに対戦相手を打ちのめす赤青の果敢能力を活かしたアグロデッキだ。

 『ドミナリア』には他にもウィザード・デッキを作りたくなるカードが多数あって、そのひとつ《燃えがらの風、エイデリズ》はこのデッキの最重要カードである。

 インスタントかソーサリーを唱えればターン終了時まで+1/+1修整と、範囲が狭くなった果敢のような能力を持っているが、彼女のすごいところはこの強化をすべてのウィザードにももたらすこと。3マナ2/2飛行&速攻という扱いやすいスペックにこの能力、他の軽いウィザードを並べて、ともに走らせるデッキが成立するってわけだ。

 スタンダードの赤単では定番の《損魂魔道士》は自身も果敢を持っており、エイデリズの能力と併せれば1マナとは思えないサイズに膨れ上がることも容易い。これとともに1マナの主要アタッカーとなってくれるのが《ギトゥの溶岩走り》。

 この新カードも素晴らしいもので、《選択》や火力呪文を唱えていれば簡単に1マナ2/2速攻というハイスペックに化けてくれる。

 1マナ圏はこれらに加えて、実はウィザードだった《セイレーンの嵐鎮め》も加えてクリーチャー10枚。およそ8枚あれば1ターン目から展開できるとされており、この枚数からは1ターン目に絶対に動きたい!という強い意志を感じる。

 2マナ圏のウィザードには環境の中でも最も攻撃的なスペックの《呪文織りの永遠衆》が選ばれている。

 加虐2により、適当にブロックしてしのがれるというこの手のデッキにありがたいな展開を少しでも防ごうというわけだ。これらをエイデリズで強化して早いターンにゲームを終わらせる、それがこのデッキの狙い。

 果敢とエイデリズの能力を誘発させつつ、枚数を切り詰めている土地やそんなに多くないクリーチャーをかき集めるために《選択》が採用されているが、これ4枚では枚数が足りないので《大将軍の憤怒》という1マナ呪文も採用されている。

 クリーチャーのサイズを上げつつ先制攻撃を付与するので、相討ちが怖い場合でも安心して殴りにいけるのは頼もしい。あとは《ショック》《稲妻の一撃》そして《魔術師の稲妻》と火力がズラリ。相手のブロッカーを排除し、最終的には本体へ投げつけると、アグレッシブにバンバン使っていきたい。

 そして打ち消し枠には《魔術師の反駁》……ではなく《粉骨》が。

 あまり見ないチョイスではあるが、これは波及で唱える《砕身》も込みで評価してのチョイス。果敢デッキはアドバンテージを稼ぐ手段がなく、クリーチャーも素のサイズは小さい。仕留めきれずに長期戦になった際には相手の逆転を簡単に許してしまうのだが、この呪文で土地のアンタップを防ぎ、1ターン稼ぐことでそうなる前に間に合わせる、という戦術をとるためにこのカードを採用しているのだ。シブいね!

 ウィザードには他にも《反復の学部長、ナバン》や《練達の魔術師、ナル・メハ》などの面白いことができそうなカードがある。このデッキはかなり前のめりな構築だが、これらのカードを用いてアドバンテージを稼ぐというアプローチもアリ。実際にナル・メハと《航路の作成》を併せて合計6マナ4枚ドロー+αという動きをしているのを見たことがあるが、実に気持ちよさそうだった。

 何か良いウィザードデッキが思いついたら、ぜひともフライデー・ナイト・マジックなんかに持ち込んでほしいね!

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER