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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:不朽の理想

浅原 晃

 ふぉっふぉっふぉ、突然じゃが、わしは《不朽の理想》が大好きなんじゃな。なぜだか、他人事ではないように思えてのう。今日は世界選手権語りの第2弾じゃ! 2005年に横浜で行われた世界選手権、そこで使われたカードの1つである、《不朽の理想》を紹介していくぞい。

 《不朽の理想》は「歴伝」の能力を持った、『神河救済』のソーサリーじゃ。歴伝は5つの色にそれぞれ1枚ずつあってのう。使用した場合には、以降、呪文が唱えられなくなる代わりに、それ自体のコピーがアップキープに毎ターンスタックに置かれ続けるという、永劫にまつわる名前にふさわしい効果を持った呪文じゃった。

 そして、白の歴伝、《不朽の理想》はエンチャントをライブラリーから戦場に直接出す効果を持っておってな、《ドラゴン変化》、《ズアーの運命支配》といったエンチャントを並べて相手をロックするデッキとして使われたのじゃ。

 《不朽の理想》の歴伝というフレイバー、そして、効果もイカしておるのじゃが、わしはこの《不朽の理想》という名前が好きなのじゃな。理想を追い求めることはデッキを作る根底にあるものじゃ、これと決めたカードを完璧に使いこなして、そして勝ちたい!というのは、誰しもが思いつつも、なかなか達成できんものじゃ。しかし、そんな思いを持ち続けるのが大事というのをこのカードは教えてくれるような気がするのじゃな。もちろん、強さが保証されておるデッキは現実的ではあるし、その選択も必要じゃろう。ただ、《不朽の理想》を目指して、険しい道を行くのもマジックの醍醐味じゃと、わしは思うんじゃな。

 ふぉっふぉっふぉ、《不朽の理想》はそんな思いを乗せて……かは知らんのじゃが、2005年12月5日に行われた決勝トーナメントではベスト4まで行ったのじゃ。そうそう、最近ではパイオニアというフォーマットが新設されたのう。《不朽の理想》は残念ながら使えないのじゃが、せっかくじゃし、最初は己の理想を追い求めてデッキを作ってほしいんじゃな。

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