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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:機知の戦い

浅原 晃

 本日は「通天閣の日」じゃ。1912年の今日、大阪の浪速区に初代通天閣が完成したのじゃ。娯楽地の新世界のシンボルである通天閣の名前には、「天に通じる高い建物」という意味があるのじゃな。言うならば、浪速版バベルの塔ってとこじゃろうな。

 ふぉっふぉっふぉ、そうじゃ、昔はバベルと呼ばれたデッキがあったのう。今日はバベル、「天に通じる高いデッキ」のキーカードである、《機知の戦い》を紹介するぞい。

 《機知の戦い》はデッキに200枚以上のカードが残っていれば勝ち、という勝利条件カードじゃ。条件はデッキ構築の段階で用意できるため、ゲーム中は《機知の戦い》を出してターンが帰ってくれば勝ちみたいなものじゃな。つまり、条件の達成は簡単だが単純に引くのは難しい、そんなカードなのじゃ。だから、バベルデッキは残りのカードでこれをサーチできるか、もしくは、これが無くても戦えるかというのが大事なのじゃな。

 一見ネタカードじゃが、出せば勝ちという強さは他に無いものじゃから、カードプールの多い時期には使われたカードじゃったのう。実際に強かった時期にはプレミアイベントで活躍した時もあったぞい。ふぉっふぉっふぉ、2005年のThe Finalsでは、とある人物が《さまようもの》を入れたバベルを使っておったとか……はてさて、わし以外にも頭のおかしい人も居たものじゃのう。

 ただ、良いデッキなのじゃが、最強の欠点があってな。それは、シャッフルの量が4倍になることじゃ。1試合するだけでもヘトヘトになるからのう。持ち運びも大変じゃし、デッキが崩れた時は大惨事、まさにバベルの塔が神の怒りを受けたような事態になってしまうのじゃ。ふぉっふぉっふぉ、そうした意味でも、バベルというネーミングはピッタリなんじゃな。

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