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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:死者の神、エレボス

浅原 晃

 ふぉっふぉっふぉ、わしはギリシャ神話が好きでのう。全知全能のゼウスを筆頭に、アテナ、ハデスやポセイドンなど、いろいろと人間味あふれる神が登場する魅力的な神話なのじゃな。有名すぎていろいろとモチーフにされておるから、今となっては、知らない人の方が少ないんじゃないかのう。神話としてはいい意味で大衆的な存在と言えるのがギリシャ神話なのじゃ。

 そして、今日は冥王星の日じゃ。1930年の2月18日に発見された冥王星はローマ神話からとられたPluto(プルート)と名付けられたのじゃが、プルートはギリシャ神話における死の神ハデスとほぼ一緒と言ってもよい存在じゃ。ちなみに、この時の名前の候補にはZeus(ゼウス)もあったという話じゃな。ゼウスの全知全能感はとてもクールじゃが、後に冥王星は惑星から準惑星へと変わってしまうことを考えると、ここは頑張りすぎなくて良かったかもしれんのう……ふぉっふぉっふぉ、少し蛇足じゃったな。

 そして、マジックにもギリシャ神話をモチーフにした次元があるんじゃな、それが、神というクリーチャー・タイプが初めて登場した『テーロス』の世界じゃ。例えば《太陽の神、ヘリオッド》はゼウスをモチーフとしておる。こいつは神なのに何でこんなに気まぐれなんだと思うことがあったりせんかったかのう? それは、大体原作再現じゃぞい。さらに、テーロスでも死を司る神がおってな、それが、今日の1枚である《死者の神、エレボス》というわけじゃ。

 役割やイメージとしてはハデスがピッタリな感じじゃろうな。まさに、テーロスの世界での冥王と呼べる存在なのじゃ。

 ふぉっふぉっふぉ、こうした、世界に共通する知識はあらゆるところに繋がっていくものじゃから、元ネタとしても、覚えておいて損は無いと思うぞい。そうじゃ、もし、誰か星を発見したら、ぜひ命名して欲しい名前があるのじゃがのう……Guff(ガフ)なんじゃが、どうじゃろうか? やだ? いや待つんじゃ、Urza(ウルザ)は絶対やめといた方が良いぞい、突如軌道を変えて地球に突っ込んでくる可能性があるからのう。

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