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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:自然の秩序

浅原 晃

 アンタップ、アップキープ、ドロー、ダー! 元気があれば何でもできる、今日も元気にカード紹介していくぞコラァ! おっと、わしとしたことが、少し興奮してしまったわい。1955年2月19日は、日本で初めてプロレスの本格的な国際試合、力道山・木村 vs. シャープ兄弟が行われた日じゃから、今日はプロレスの日と呼ばれておるんじゃな。

 ふぉっふぉっふぉ、となると、今回紹介するカードはこれ、《自然の秩序》に決まりじゃ。

 このカードがプロレスとどう関係があるかと言うとじゃな、かつて、《自然の秩序》をキーにしたデッキが「nWo」と名付けられ、流行したことがあったのじゃ。その「nWo」という名前は「New World Order」というプロレスチームの略称から付けられたんじゃが、「nWo」は社会現象にもなったプロレスチームでのう、その知名度に加えて、《自然の秩序》の英語名が「Natural Order」というところに掛けてその名が付けられたというわけじゃな。

 この「nWo」というデッキがどういうデッキかと言うと、緑を中心とした5色デッキで、基本的な動きとしては《自然の秩序》で《新緑の魔力》や《スリヴァーの女王》をデッキから呼び出し、除去などでリセットされても《生ける屍》で復活させるといったデッキじゃった。何かと派手目なところはプロレスチックといっても良いかもしれんのう。

 そして、「nWo」というデッキは初期と後期でカード構成の中心が異なるのも特徴の1つじゃ。後期は《適者生存》と《繰り返す悪夢》を使ったデッキにその名前が引き継がれたのじゃな。後期型は戦場(リング)と墓地(リングサイド)をクリーチャーが行き来してアドバンテージを得ながら戦うデッキじゃったから、こちらもまた、プロレスチックだったと言えなくもないのじゃ。

 どちらにせよ、「nWo」はプレイの選択肢やデッキチューンの幅が広く、人気があったという点で本家nWoと似ていたんじゃ。もちろん、強さも一線級のデッキじゃたがのう、シナジーと対応力の高さから、当時は良くこう言われたもんじゃ。「このデッキのカードの1+1は2じゃないぞ。1+1で200だ! 10倍だぞ、10倍!」とな。ふぉっふぉっふぉ、誰が言ったんじゃったかのう、思い出せんのう……。

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