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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:燃えがらの匂い

浅原 晃

 ふぉぉぉぉ、わしはパックを剥いたときの匂いが好きでのう、特に昔のパックのカード、あのインクの匂いが堪らんのじゃ……おっと、ふぉっふぉっふぉ、恥ずかしいところを見られてしまったのう。今日は匂いの日、2月1日じゃから、2(に)、0(お)、1(い)というわけじゃ。

 昔はカードの匂いから印刷所まで分かる、といったプレイヤーも居たとか居ないとか。最近のパックはあまり匂いがしない感じで寂しいのう、昔は紙の匂いも含めてマジックの魅力のひとつじゃったからのう。

 さて、匂い繋がりということで、今日、紹介するカードは《燃えがらの匂い》じゃ。

 《燃えがらの匂い》は『ウルザズ・デスティニー』の匂いサイクルの1枚じゃ、手札の他の赤いカードを見せる枚数によって、効果が可変するバーンカードというわけじゃな。

 何となく分かることは、序盤で使えたら結構なダメージが期待できること、後半トップデッキした場合は何の役にも立たないということじゃな。とはいえ、本体狙いのバーンデッキ専用として考えると消耗戦にはなりにくいからのう、総合的にはそこまで効率の悪いカードというわけでもなかったのじゃ。かつて、殿堂プレイヤーである藤田剛史が《燃えがらの匂い》を入れたフルバーンデッキ「匂いバーン」で世界選手権にも参加しているほどじゃて。

 匂いカードはサイクルなので、他にもジャスミン、塩水、ベラドンナ、キヅタといった匂いカードが存在しておるが、どれも、手札のカードを公開する枚数によって効果が変動するタイプのカードじゃな。使えるデッキは限られるが、手札を貯められるデッキではちょくちょく使われるものもあったようじゃのう。

 そうそう、匂いカードが封入されているというわけもあるかもしれんが、わしは、ウルザブロックのパックのカードの匂いが大好きでのう。あの、インクの匂いがたまらんのじゃな。想像すると、手が震えてきたのう、ウィザーズさんや、また、わしにあの匂いを嗅がせてくれんかのう、頼む、少しでいいんじゃ少しで……

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