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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:戦隊の鷹

浅原 晃

 昨日が一富士の《》じゃったから、次は二鷹の鷹じゃな。今日のカードは《戦隊の鷹》じゃ。

 これは、もっとも有名な鷹の1枚と文献にも記されておる。当時のスタンダードをプレイした人なら、親の顔より見た可能性もあるんじゃないかのう。登場時は空を綺麗に隊列を成して飛んでいる鳥という程度じゃったが、ワールドウェイクで《精神を刻む者、ジェイス》と《石鍛冶の神秘家》の2名が現れてからは、それはもう優しかった鳥達が豹変、突如、物騒な剣を持って、襲いかかって来る凶暴化事件があってのう、あの時は大変じゃった。《極楽鳥》が《怨恨》で襲って来る以来の鳥の凶暴化事件じゃったからのう。

 その事件はどうやって収束したのかって? ほどなく、鳥を煽動した罪でその2人は《一斉検挙》されたのじゃな。ちなみに《戦隊の鷹》はその鳴き声からCawと呼ばれておってな(デッキ名にもCaw-Goなどと付けられておった)、カウ(caw)が2人をロス(loss)して、居なくなった(gone)ということで、カウロスゴーン事件と呼ばれておるとか。鷹が所持していた《饗宴と飢餓の剣》はプロテクション(緑)が付くから、日っさん……じゃなくて、ニッサは大喜びだったそうじゃ。そんな《戦隊の鷹》じゃが、今はというと、Pauper(コモン構築)あたりをパタパタと飛んでいるそうじゃぞ。

 そう言えば、みんなの初夢はどうじゃったかの? 一富士二鷹三茄子の語源、諸説はあるのじゃが、ここで取り上げるのは徳川家康が挙げた、駿河国の高いものの順位じゃ、富士山は高く、愛鷹山はついで高く、ついで、初茄子の価値という奴じゃな。今風に言うと、一富士二鷹三『アルティメットマスターズ』になるかもしれんのう。

 そうじゃ、実は徳川家康もマジックの愛好家だったという説もあるんじゃ、関ヶ原の戦いも実はマジックで勝敗を決めた説もあるくらいじゃぞ、愚直なビートダウンを使う石田三成に、大人気なく《支配魔法》で対抗したとか……あの有名な一句「鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥」は、青使いは先に動いたら負けという意味じゃったんじゃな。ふぉっふぉっふぉ、ためになったじゃろう?

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