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戦略記事

中村修平の「デイリー・デッキ」

中村修平の「デイリー・デッキ」:ジェスカイ・英雄的(スタンダード)

中村修平の「デイリー・デッキ」:ジェスカイ・英雄的(スタンダード)

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編集より:中村修平が日替わりで注目のデッキを1日1個紹介するミニコラムです。本コラムは掲載の1~2週間前に英語圏向けに制作され、英語サイトから全世界に発信されています。そのため、一部記事と内容が重複することがあります。

日本公式ウェブサイトでは、日本語の原文を掲載いたします。今週は6日(月)~10日(金)の掲載です。


 小さな変化に見えて大きな強化となったかもしれません。
 『タルキール龍紀伝』で再録されたオジュタイ氏族のキーワード能力「反復」が、同じ源流を持つジェスカイ氏族の「果敢」と相性が良いことは言うに及びませんが、それは対象を取る呪文の頭数があればあるだけ良い「英雄的」にも同じことです。

 Joe Lossettの英雄的デッキに投入された《魂の基点》により、対戦相手からの妨害を弾くという役割のみならず、状況によってはプロテクションを自分から付けに行き、反復と合わせてブロック不可能な攻撃を2ターン続けるという積極的な運用をしていくことが可能となりました。

 《魂の基点》の有用性はそれだけに留まりません。
 反復の二撃目に際しては自分からマナを使うことはないのです。アップキープに0マナで対戦相手に対応を迫り、《魂の基点》が解決されて対戦相手の手出しが不可能になったのを確定させてから、全力で英雄的クリーチャーを強化するのです。

 そこにこれまた新機軸、色を足してまで投入された《ティムールの激闘》が素晴らしい働きをします。
 ノーガードのところに叩き込まれる二段攻撃。第1打が英雄的クリーチャーによる《魂の基点》で5点程度だとすれば、この動きだけで7×2=14点。

 それ以前の仕込みがあるでしょうし、そうでなくてもフェッチランドやダメージランドがこれだけ多用されている環境を考えると、19点というのはほぼ致死ダメージ。
 一撃ならぬ二撃必殺の切れ味です。

Joe Lossett
StarCityGames.com Standard Open Richmond (2015/3/28) 優勝 / スタンダード[MO] [ARENA]
4 《平地
1 《
4 《溢れかえる岸辺
1 《神秘の僧院
4 《啓蒙の神殿
2 《戦場の鍛冶場
1 《凱旋の神殿
4 《マナの合流点

-土地(21)-

4 《恩寵の重装歩兵
1 《ラゴンナ団の先駆者
4 《戦識の重装歩兵
4 《イロアスの英雄
3 《道の探求者

-クリーチャー(16)-
4 《果敢な一撃
4 《神々の思し召し
4 《タッサの試練
4 《ティムールの激闘
3 《魂の基点
2 《ヘリオッドの試練
1 《勇敢な姿勢
1 《宝船の巡航

-呪文(23)-
1 《ラゴンナ団の先駆者
2 《頑固な否認
2 《軽蔑的な一撃
2 《ヘリオッドの試練
1 《アブザンの優位
1 《異端の輝き
1 《否認
2 《雲変化
2 《宝船の巡航
1 《凱旋の神殿

-サイドボード(15)-
StarCityGames.com より引用(英語)

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