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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:クールでドライなトロンで涼む(レガシー)

岩SHOW


 クールさを追い求め、日夜クールなデッキやカードを探求し続けるのが我らマジックプレイヤー。そんなクール探究者の仲間に捧ぐCool Deckのコーナー、今回は……この気温だもんな、いつも以上にクールさが追い求められているだろう。クールだけじゃなくてドライなのも日本の夏には必要だよな……というわけで湿気とは縁遠そうなデッキを探してみた。そんなものあるのかって?膨大なカードが眠る環境、レガシーをちょちょいと漁れば……良いのが見つかったぞ。

Mark Dudas - 「トロン」
Charity Day @ Card Empire トップ4 / レガシー (2026年7月26日)[MO] [ARENA]
4 《古えの墳墓
4 《次元の結節点
4 《ウルザの塔
2 《ウルザの鉱山
2 《ウルザの魔力炉
4 《ウルザの物語
4 《不毛の大地
-土地(24)-

4 《磁石のゴーレム
-クリーチャー(4)-
4 《コジレックの命令
2 《エルドラージの合流点
4 《厳かなモノリス
1 《オパールのモックス
2 《多用途の鍵
1 《探検の地図
1 《溶岩拍車のブーツ
1 《影槍
4 《抵抗の宝球
4 《三なる宝球
2 《世界のるつぼ
3 《アイアンマン・アーマー
3 《大いなる創造者、カーン
-呪文(32)-
3 《攪乱のフルート
2 《倦怠の宝珠
2 《墓掘りの檻
1 《トーモッドの墓所
1 《危険な罠
1 《街並みの地ならし屋
1 《罠の橋
1 《液鋼の塗膜
1 《マイコシンスの格子
1 《一つの指輪
1 《荒地
-サイドボード(15)-
MTGTop8 より引用)

 

 

 モダンの「トロン」!トロンとは「ウルザトロン」の略称。《ウルザの塔》《ウルザの鉱山》《ウルザの魔力炉》の3種類の土地はそれぞれにタイプを参照し、3種類が揃えば鉱山と魔力炉は無色2マナ、塔は無色3マナを生み出す。この爆発的に生産されるマナから様々なアーティファクトないし無色の呪文を唱える、工場のようなデッキがトロンである。色を持つ呪文はほとんど採用されず、茶やグレーの枠で構成されたデッキ……湿度厳禁な機械の世界、このドライでクールな質感はまさに今日本の我々に必要なものだ。

 レガシーのトロンデッキはモダンのそれとは異なる部分があり、それが塔・鉱山・魔力炉の扱い。モダンではそれぞれに4枚ずつ採用するのが当然の構築であるが、レガシーではいびつな構成が見られる、このリストでも塔が4枚に対して残りは2枚ずつであり、また多くのリストでは塔のみが採用されるという構築が施されていたりする。これは何故か?

 答えは《次元の結節点》。この土地はテキスト欄を見ればわかる通り、基本以外の土地タイプ……夥しい数のそれを持っている。そのタイプの中には「ウルザの・塔・鉱山・魔力炉」が含まれている。つまりこれ1枚でトロン土地は全て揃った扱いになり、これと並んでいるだけで塔から3マナが供給されるのだ……レガシーらしい裏技を利用し、土地から無色マナを確保。《厳かなモノリス》と《多用途の鍵》も組み合わせて大量のマナを得て、無色のカードを叩きつけて勝つ……これがクールなレガシーのトロンだ。

 

 このトロンの特徴的な部分は、対戦相手に自由に呪文を唱えさせない構成になっているところだ。たとえば《抵抗の宝球》。プレイヤーが唱える呪文に問答無用で{1}の追加コストを課す、強烈な減速系アーティファクトだ。レガシーは《渦まく知識》《思案》などの軽い呪文を連打してナンボのデッキが多い。特に《ファンタスティッカー》を用いるデッキが人気を博している今、そういったデッキをまとめて大幅ペースダウンさせる宝球……こちらはマナがたっぷりあるので苦にならない、クールでクレバーな妨害手段だ。

 《磁石のゴーレム》もアーティファクト以外の呪文をコストアップさせる強烈な嫌がらせ役であり、パワーも5と高いのでフィニッシャーも兼ねる。《三なる宝球》は呪文のコストが3マナになるように要求するという、やや変化球だがこれまたエグイ妨害。レガシーと言えば《意志の力》のようにマナを支払わずに唱えられるカードが使える環境というイメージがあるだろう。《三なる宝球》はそれらも強引に3マナ払えよと、強烈な圧をかける。このデッキと相対するデッキは、これらの妨害により機能不全に陥ってしまうことだろう。《大いなる創造者、カーン》と、それから持ってくる《液鋼の塗膜》《マイコシンスの格子》でマナの支払いさえロックしてしまうというゴールまである。何もしてこない相手は恐れるに足らず!

 

 このデッキに採用されている最新カード《アイアンマン・アーマー》!アイアンマンだぞ、世界中で愛されるあのクールなヒーロー、アイアンマンのアーマーがアーティファクトに!装備しているクリーチャーのパワーを上昇させて飛行を持たせる、自動で装備される使いやすい装備品……これで《磁石のゴーレム》や《ウルザの物語》が生成する構築物トークンにまとわせて空から攻撃……あるいは、これ自身もクリーチャー化させることが可能。構築物トークンと同じ、アーティファクトの数だけのパワーとタフネスを持つ飛行クリーチャーとなるので、このデッキなら多くのケースで装備させるよりもこれ自身をクリーチャー化させた方が大きなダメージに繋がるだろう。《ウルザの物語》からサーチしてきた《溶岩拍車のブーツ》《影槍》も用いて、マシン軍団で圧倒するのがこのデッキのクールな勝ち筋だ!

 というわけで今回はほとんど色を持たない、無色のカードで構成されたレガシーのデッキをピックアップさせていただいた。この無機質で機械的なデッキ、その無感情にも思えるドライさが、汗と湿気にまみれがちなこの季節にはよりクールに感じられるはず。アイアンマンという最高にクールなヒーローの要素も含んでいるので、楽しく暑さを忘れられるはず!それじゃあ今週はここまで。Stay cool! feel the colorless coolness!!

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