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プロツアー『ドミナリア』

2017-18ドラフトマスター:エリアス・ワッツフェルト

2018年6月2日
今週末の2017-18ドラフトマスターのタイトル争いは、取り立てて際どいものではなく、トーナメントを通して接戦になることもなかった。写真判定なし、タイブレークなし、最後の数分のエキサイティングな競り合いもなし。とはいえドラフトの最中にレースが終わったというわけでもない。代わりに、土曜日の最初のラウンドで先頭者が引き分けた一方で、その一番近いライバルが負けてしまった。フロントランナーが先頭を譲ることはなくなったのだ。
エリアス・ワッツフェルト/Elias Watsfeldtが2017-18のドラフト・マスターを冠することになった。控えめなスウェーデン人は直前2つのプロツアーのドラフトで華麗なる12-0の成績を残した。金曜日の2-1でアンドレア・メングッチ/Andrea Mengucciに2マッチ分の差をつけており、ワッツフェルトの第9回戦が勝者なしの引き分けになったとき、誰も彼に追いつけなくなっていた。

形式張らない終わり方はワッツフェルトが望んだものといえるだろう。スカンジナビア地域の少人数のプレイヤー・グループがフィーチャーマッチエリア横に集まって彼のプレイを見守っており、試合後に若干の祝辞を受けた。北欧の明らかに冷静なプレイヤーと、ちょっとした内輪ネタとごくわずかな笑いを共有し、ワッツフェルトはトーマス・エネヴォルドセン/Thomas Enevoldsenとのハイタッチに言及はしたが、今年度の世界選手権に招待される3人目のプレイヤーとなったことへの大きな祝福はなかった。
2017-18のドラフトマスターとして、プロツアー『イクサラン』チャンピオンのセス・マンスフィールド/Seth Manfieldとプロツアー『イクサランの相克』チャンピオン、ルイス・サルヴァット/Luis Salvattoのほか、21人のベストプレイヤーとともにマジックの世界最高峰のイベントに参加するのである。
反応のなさに、一瞬驚いてしまった。どういうわけか、 レースはまだ終わっていないのだろうか? 「フランク・カーステン/Frank Karstenに計算結果を尋ねないとね」ワッツフェルトは笑った。 合計を単純に差し引きした計算は、確かめるのが困難というわけではない。 マイケル・ボンデ /Michael Bondeのダブルチェックを経て、ワッツフェルトが間違いなくドラフトマスターであることを確認した。
「こんな感じに早く終わって良かった」 ワッツフェルトは語る。 「ラスベガスの世界選手権でプレーするのは楽しいだろうね。一番のポイントは肩の荷が下りていることだ。リラックスして休暇を楽しむことにするよ」
ところが彼は手綱を緩めなかった。 実際、続く2ラウンドのドラフトマッチを勝利し、16-1-1の記録でレースを終えたのだ。 ワッツフェルトは、明らかに言葉よりも行動で多くを語る。「言葉が見当たらないってわけじゃないんだ。 とはいえ、正直言いたいことがあるわけでもない。世界選手権? 大会のひとつだよね」
間違いない。プレッシャーが見当たらない。
(Tr. AOKI Chikara)
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