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カラデシュ特務大使 現地取材レポート

カラデシュ特務大使 現地取材レポート:ウィザーズ社オフィス探訪記
by Asako Seo
はじめまして、カラデシュ領事府より特務大使に任命された瀬尾亜沙子と申します。自己紹介しておきますと、15年くらい前からマジック関連本の編集に携わっており、現在は国内グランプリでの写真撮影や、マジック専門誌「マナバーン」の編集などをしております。よろしくお願いします。

9月1日、まずはウィザーズ・オブ・ザ・コースト社のオフィス見学に行ってきました。

世界各国の特務大使ら30人以上の大所帯ツアーを、主席デザイナーのマローことマーク・ローズウォーターさんが率いていろいろと説明してくれました。
この4階建ての建物がウィザーズ社です。シアトルから車で20分くらいのレントンというところにあります。入り口の1600という数字は番地です。

受付にいるマスコット、ドラゴンのミッツィーの前で解説するマローさん。

いわゆる社訓。最初の項目に書いてある、「ドラゴンもエルフも私たちの世界の一員です」という言葉が、とてもウィザーズらしいなと思います。

各エレベーターにブレインズウォーカーたちの絵が描かれています。

受付にあるドラゴン型の電話は、受話器を取ると目が派手に光ります。

ロビーにはさまざまな製品が陳列されています。「デュエル・マスターズ」のコーナーで、「日本のはアメリカの商品と違って、カードやパッケージがとにかく光ってるんだ!」とマローさん。

《黒き剣のダッコン》のほか、廊下のあちこちにアイスエイジ版《魂の絆》の猫を抱えた女性像、ティムこと《放蕩魔術師》などの等身大の像が立っていて、そのたびにマローが「これは誰だかわかるかな?」とみんなにクイズを出しました。

会議室にはそれぞれ「ジェイスの聖域」や「ドラゴンの巣」といった名前がついており、それを象徴する絵が飾られています。
オフィスエリアは撮影禁止だったので、ざっと文章でご説明しましょう。
人々が働くオフィス内は黒が基調で、落ち着いた感じの内装に広い机が並び、フィギュアやイラストなどがいっぱい飾られています。開発チームのディレクター、アーロン・フォーサイスさんの部屋があったのでちらっとのぞいてみたら、とても散らかっていました。今はPAXの準備で大変忙しいのでしょう。
壁にはマジックやダンジョンズ&ドラゴンズ、デュエル・マスターズの大きな一枚絵が飾られ、広々しているからか全体的に静かです。社員もさすがウィザーズという感じで、シルクハットをかぶった男の人が横を通りすぎていったりもしました。
開発部にはアルファ版のアンカットシートや大判カードが飾ってあり、マローさんは「昔この巨大カードを使ってリチャード・ガーフィールドを倒したんだよ」と言っていました。2007年に横浜で行なわれたプロツアーの併催イベントで、巨大カードを使って人間将棋ならぬ「人間マジック」をやったときのことですね。

最後に案内されたのは、リーベンデールという名前の部屋。指輪物語に出てくるエルフの美しい隠れ里のことなのですが、なぜかこの部屋に飾ってあるのは全然そんな雰囲気じゃない現代アートっぽい絵で、マローさんも「なんでこの部屋がこういう装飾なのかよくわからない、ジョークかな?」と言っていました。
なんとここには、カラデシュの世界設定アートがたくさん飾られていました! 特徴的な乗り物や風景、衣装や武器に装飾品の模様など細かい描写がたくさんあり、特務大使たちのテンションも上がります。
その中の1枚の絵を指して「この変てこなやつはなんなんですか?」という質問が出ました。「金曜日までは発表できないんだ、みんな言っちゃダメだよ」と前置きつきでこっそりマローさんが我々だけに答えを教えてくれ、盛り上がりました。
また、「開発はどれくらいかけてやるの?」という質問に対し、2019年くらいまで見据えてやっており、スパゲティとかミルクとかスープとかいう何かのコードネームがついているようなのです。

最後に、どのテーブルにも巨大プレイマットがひかれたドミナリアという大きな部屋でランチをいただき、見学ツアーは終了。

この部屋にはゲーム機などが置いてあり、よくマジックの社内トーナメントなども開かれているそうです。写真はマローさんと特務大使の人たちが遊んでいるところ。
1時間半に渡ってじっくりとオフィスツアーの案内をしてくれたマローさん、とっても面白そうな話もあったのですが早口でほとんど聞き取れず......。英語がもっとできるようになりたいとつくづく思います! しかし、私の持っていた自撮り棒を発見したら嬉しそうに自ら写りにきてくれたり、サービス精神全開で特務大使らを楽しませてくれました。さすがマジックの顔ですね。

それでは、次回のカラデシュ特務大使レポートもお楽しみに。
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