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グランプリ・シドニー2016

観戦記事

第7回戦:Andrew Cuneo(アメリカ) vs. 玉田 遼一(大阪)

By 伊藤 敦

「毎ラウンド、プロプレイヤーとしか当たらないんだけど(笑)」とは、先ほどのラウンド以降、アレクサンダー・ヘイン/Alexander Hayneとウィリー・エデル/Willy Edelといった面々と当たって苦しんでいる齋藤 友晴の言である。

 グランプリの序盤では、ラウンドが進めば進むほど上位に勝ち残っているプロプレイヤーの比率は高くなっていく。そして今回のように世界中からプロプレイヤーが集まっているような大会となると、毎ラウンド毎ラウンドそこかしこでカバレージファンが涎を垂らすようなフィーチャーマッチ級の好カードが実現するのだ。

 事ほど左様に、恐ろしいほど「濃い」トーナメントとなったグランプリ・シドニー2016。

 この第7回戦でも、6勝0敗ラインで日本と海外の強豪同士が激突することとなった。

 日本が誇るプラチナ・プロ、玉田 遼一と、マジックオンライン上では"Gainsay"として知られる古豪、アンドリュー・クネオ/Andrew Cuneoとの対決だ。

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ゲーム1

 マリガンスタートのクネオだが、後手2ターン目に《波止場の潜入者》を送り出すと、玉田がプレイした《収穫の手》を「潜伏」でかわしながらルーター (=《マーフォークの物あさり》) 能力を起動し、何と3枚目の土地があるのに《罪を誘うもの》をディスカードしてまでエルドラージ・ホラー・トークンを生成する。他のカードのどれを捨てるよりもマシということなのだろうが、ノータイムで選んだ割りに豪胆な選択だ。

 一方玉田は《近野の司祭》をプレイしてダメージレースの構えを見せるが、これは玉田が攻撃をスルーされたところで「マッドネス」の《錬金術師の挨拶》の餌食に。やむなく返すターンに墓地から追放してスピリット・トークンを生成し、《波止場の潜入者》への受けとする。

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 さらに玉田は《縫い師の移植》をスピリット・トークンの片方に装備させて攻めにいくが、ここでクネオはエンド前《嵐乗りの精霊》プレイから、自身のターンに《波止場の潜入者》を生け贄に捧げて《不憫なグリフ》を「現出」、加えて《ぼろぼろの憑依者》を展開と、一気に飛行8点クロックを形成する。

 玉田も1体残ったスピリット・トークンに《信者の杖》を握らせて一転守りに入るものの、続けてクネオが《熟読》から《癇しゃく》を「マッドネス」でプレイすると、飛行クリーチャーの群れが止まらない玉田はカードを畳まざるを得ないのだった。

クネオ 1-0 玉田

ゲーム2

 クネオが再びマリガン。《ケッシグをうろつくもの》《ウルヴェンワルドに囚われしもの》という玉田の怒涛の展開を《流電砲撃》2枚で華麗に捌くが、続いて《収穫の手》、《罪からの解放者》で土地を生け贄に捧げて生成したエルドラージ・ホラー・トークンと、玉田のアタッカーは尽きない。

 これに対して召喚した《罪を誘うもの》を即座にブロッカーに回して耐えようとするクネオだったが、なおも玉田は《辺境林の生存者》を送り出すと、次のターンには《信者の杖》を装備して強烈な6点クロックを形成する。

 《苦しめる声》で引き込んだ《波止場の潜入者》も《罪からの解放者》で止まっており、そもそも盤面の基本サイズが違いすぎて戦闘にならない。

 そのままクリーチャーを押さえきれなかったクネオは3ゲーム目へ進むことを選択した。

クネオ 1-1 玉田

ゲーム3

 マリガンながらも《ケッシグをうろつくもの》《ウルヴェンワルドに囚われしもの》という回りを見せる玉田だが、クネオも《ぼろぼろの憑依者》で空からクロックを刻む。

 さらに後手3ターン目に玉田が4マナを構えてターンを終えた返し、クネオは《ステンシアの亭主》で玉田の土地を寝かせにいき、《敏捷な巣紡ぎ》を釣りだす好プレイを見せる。

 土地が詰まっている玉田は有効なアクションがとれず、クネオの《怒り刃の吸血鬼》の返しでようやく《辺境林の生存者》を送り出すが、《錬金術師の挨拶》で《敏捷な巣紡ぎ》を落とされてしまうと、飛行持ちである《ぼろぼろの憑依者》のクロックが止まらなくなってしまう。

 仕方なく《シガルダ教の僧侶》と《縫い師の移植》をプレイし、次のターンからは何とかクロックを押しとどめようとする玉田だったが。

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 クネオは2枚目の《錬金術師の挨拶》を「マッドネス」! これには玉田も思わず苦笑が漏れる。

 それでもブロッカーとして《近野の司祭》を用意し、ターンが返ってくれば反撃の可能性がどうにか見えてきそうだ。

 ......というところで、《放たれた怒り》が玉田の残り少ないライフを一瞬にして刈り取ったのだった。

クネオ 2-1 玉田

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