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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

マルドゥ・ドラゴン(スタンダード)

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マルドゥ・ドラゴン(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年9月17日


 先週の火曜日に「Standard Super League」が決着のときを迎え、マジックの生放送を行っているギャビー・スパルツ/Gaby Spartzが優勝を果たしました。彼が操った「マルドゥ・ドラゴン」は、殿堂顕彰者をはじめとした長年にわたるマジック・プレイヤーたちがひしめく厳しい戦場を駆け抜けました。各出場者の使用デッキはこちらからご覧いただけますが、まずはギャビーのデッキをご紹介しましょう。(各リンク先は英語)

 『タルキール覇王譚』の5つの「楔3色」の中でも、マルドゥは最もアグレッシブな色の組み合わせですが、取り扱いが最も難しいアーキタイプでもあります。土地を置く順番や最初に繰り出すべき脅威など、マルドゥ・デッキを使用する際は考えるべきことが多いのです。マルドゥはマナ基盤が不安定で、しかも土地の多くがタップ状態で戦場に出ます――そのため、置く土地を間違えるとかなりの痛手になるのです。

 マルドゥ・デッキを使用する利点のひとつは、環境最高の除去が使えるようになることです。現在の環境では軽いコストの除去呪文を用意するのに苦労しがちですが、マルドゥなら必要なものすべてが手に入るのです。《残忍な切断》や《マグマのしぶき》、そして《龍詞の咆哮》はみな優秀で、欠かすことはできません。どれも2マナ以下で唱えられるため、ドラゴンをプレイできるようになるまでに1発は撃ち込めるのです。とりわけ、《龍詞の咆哮》は多くの活躍を見せてくれるでしょう。それはクリーチャーを除去するだけでなく、対戦相手に3点のダメージを与えてくれます。マルドゥの持つアグレッシブな性質を考えると、これはデッキに必須と言えるでしょう。

 しかしながら、マルドゥを使用する最大の利点は、《はじける破滅》が使えることにあります。『タルキール覇王譚』ブロックから最高の除去を1枚挙げろと言われたら、私はこのカードに票を投じますね。クリーチャーを除去しつつ対戦相手にダメージを与るという点は、《龍詞の咆哮》と同じです――しかし、《はじける破滅》は相手がコントロールする最大サイズのクリーチャーに対処できるのです。

 マルドゥは素早くアグロなデッキですが、ゲーム後半にも信じられないほどの力を持っています。ドラゴンたちは強打を繰り出し、ゲームを突然終わらせることでしょう。それから、《ゴブリンの熟練扇動者》のことも忘れないでくださいね。こいつもまた、すぐに対処しなければならない脅威です。この「マルドゥ・ドラゴン」は、隙を見せればあっという間にゲームを圧倒してしまうクリーチャーを多く搭載しているのです。

Gaby Spartz - 「マルドゥ・ドラゴン」
スタンダード[MO] [ARENA]
3 《
1 《
4 《血染めのぬかるみ
4 《遊牧民の前哨地
1 《悪意の神殿
3 《戦場の鍛冶場
2 《凱旋の神殿
3 《コイロスの洞窟
3 《静寂の神殿
2 《精霊龍の安息地

-土地(26)-

4 《魂火の大導師
2 《道の探求者
3 《ゴブリンの熟練扇動者
4 《雷破の執政
4 《嵐の息吹のドラゴン
2 《嵐の憤怒、コラガン

-クリーチャー(19)-
3 《思考囲い
2 《マグマのしぶき
4 《龍詞の咆哮
4 《はじける破滅
1 《コラガンの命令
1 《残忍な切断

-呪文(15)-
1 《マグマのしぶき
1 《思考囲い
2 《究極の価格
1 《自傷疵
3 《神々の憤怒
1 《忌呪の発動
1 《骨読み
2 《前哨地の包囲
1 《命運の核心
2 《太陽の勇者、エルズペス

-サイドボード(15)-
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