READING

戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

ティムール・デルバー(モダン)

Melissa_DeTora.jpg

ティムール・デルバー(モダン)

Melissa DeTora

2015年6月5日


 「ティムール・デルバー」はこれまでもモダンにおいて一定数のプレイヤーを集めていましたが、プレミア・イベントでのトップ8入賞はめったに見ることがなく、まして優勝とは思いもよらないことでした。本日ご紹介するデッキは、ウースターで行われた「StarCityGames Premier IQ」にて、ジョーダン・ボワヴェール/Jordan Boisvertが使用したものです。ジョーダンのデッキは、私がこれまで見てきた中でもとりわけ面白い「デルバー」デッキでした。

 《宝船の巡航》と《時を越えた探索》の禁止を受けて、私は他の(《黄金牙、タシグル》も除いた)「探査」呪文が隆盛するのも時間の問題だと感じました。そのため、ジョーダンのデッキに《わめき騒ぐマンドリル》が採用されているのを見ても、さほど驚きませんでした。《わめき騒ぐマンドリル》は「ミニ・《タルモゴイフ》」として機能し、またフェッチ・ランドや軽いキャントリップ呪文を駆使するこのデッキでは、ゲーム序盤に《マナ漏出》を構えながら《わめき騒ぐマンドリル》を繰り出す、という動きも比較的難しくないのです。多くのデッキで《稲妻》が除去の枠に採用されているモダンにおいて、その《稲妻》に耐えるというのは、極めて信頼のおけるものです。

 《わめき騒ぐマンドリル》4枚に《タルモゴイフ》4枚と採用しているこのリストにおいては、《頑固な否認》も素晴らしい選択だと言えます。ほとんどの場合で、《頑固な否認》は1マナの安定した打ち消し呪文として機能するでしょう。また、《撹乱する群れ》もなかなか悪くない打ち消しです。代替コストを持つおかげでタップ・アウトの状態でも自軍を守ることができ、安心して脅威を繰り出せるようになるはずです。大抵は、《撹乱する群れ》をX=1で唱えることになるでしょう。モダンにおける除去呪文の多くが1マナであり、またこのデッキには代替コストに使える青の軽いキャントリップ呪文が十分に入っているのです。

 このデッキリストで私が最も興味を惹かれたものは、《好奇心》です。かつて私も「ブルー・スカイ」デッキでこのカードを楽しく使っていましたが、昔のお気に入りカードがこうやって再び日の目を見るのは、嬉しくなりますね。《好奇心》はトランプルや飛行を持つクリーチャーにうってつけなカードですが......《タルモゴイフ》に付けても決して悪いものではありません。それにより、対戦相手はチャンプ・ブロックに向かうか、それともあなたに多くの恩恵をもたらすカードを与えるか、選択を迫られることになるのです。

Jordan Boisvert -「ティムール・デルバー」
モダン[MO] [ARENA]
3 《
1 《
1 《繁殖池
2 《蒸気孔
1 《踏み鳴らされる地
4 《霧深い雨林
4 《沸騰する小湖
1 《樹木茂る山麓

-土地(17)-

4 《秘密を掘り下げる者
4 《タルモゴイフ
2 《瞬唱の魔道士
4 《わめき騒ぐマンドリル

-クリーチャー(14)-
4 《ギタクシア派の調査
4 《稲妻
4 《血清の幻視
4 《思考掃き
3 《頑固な否認
2 《好奇心
3 《マナ漏出
1 《シミックの魔除け
4 《撹乱する群れ

-呪文(29)-
4 《高原の狩りの達人
1 《蒸気の絡みつき
2 《古えの遺恨
2 《破壊的な享楽
1 《瞬間凍結
1 《シミックの魔除け
3 《血染めの月
1 《四肢切断

-サイドボード(15)-
  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索