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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:伝説のリベリオン、そして白ウィニー(Premodern/プレモダン)
プロツアーがはじまる!というわけで本日2026年5月1日、深夜よりプロツアー『ストリクスヘイヴンの秘密』が開幕となる。競技マジックの至高の舞台、最強の座をかけてプレイヤー達が火花を散らすこのクールなトーナメント……皆も時間と体力が続く限り観戦していただきたいものだ。プロツアーは参加するだけでも超大変!会場に行って「まいど~俺やけど~」と言っても参加させてはもらえない。世界各地やオンラインの予選を突破したり、過去のプロツアーにて好成績を残すなどして権利を獲得しなければ参加すらできない、まさしくトップ中のトップのみが立つことを許された世界。
そんな強い面々が集う大会なのだから、勝つことも超大変!優勝はもちろんのこと、勝ち越すことも並大抵のことではない。そんな大会で安定して好成績を残し続ける者だけが到達する、唯一の頂……プレイヤー・オブ・ザ・イヤー/Player of the Yearの称号。年間プロツアー等の成績により得たポイントが最も多かったプレイヤーが、そのシーズンの最強の存在として讃えられる。トップ、最強、即ち世界最高にクールなプレイヤー!前回のプロツアー『ローウィンの昏明』では行弘賢選手が昨シーズンの頂点として讃えられるセレモニーで幕を開けたね。今年は誰がその座に輝くのか、今回の成績も頂点を狙う者達にとって重要なもの。全員手加減無しのフルパワーで臨んでいることだろう。
そして忘れてはいけないのは、この賞に関するトロフィーは現在「カイ・ブッディ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー・トロフィー」となっていること。カイ・ブッディ/Kai Budde……あの悲しい発表から季節が変わり、次のプロツアーがやってきたことで筆者も落ち着いてこの話題を取り上げることができる。
彼は……まず僕らの世代にとって、はじめてその阿を認識した海外のプロプレイヤーだ。1999年、日本で開催されたことで注目を集めた世界選手権。そこで優勝したブッディは小冊子、雑誌、そして当時は対戦のダイジェストが収録されたVHSなどでその名を目にすることができた。覚えやすいその名前と、カッコいいデッキリストが、当時のマジック少年の頭にクールなインパクトを与えたものである。
ブッディは3年連続を含む4度のプレイヤー・オブ・ザ・イヤーに君臨しており、かれこそまさにこのタイトルの象徴。そんなブッディは前回プロツアー開催時にその死がアナウンスされた。残念だ、この一言に尽きる。世界はクールなジャガ―ノートを失った……しかしその功績は永遠に語られ、そして今後トロフィーにその名が残り続ける。マジックとはなんとクールな文化なのだろう。これからもそれを後世に伝えていかねば。
| 4 《低木林地》 4 《リシャーダの港》 2 《黄塵地帯》 16 《平地》 -土地(26)- 4 《レイモス教の兵長》 3 《不動の守備兵》 3 《長弓兵》 2 《果敢な隼》 4 《果敢な勇士リン・シヴィー》 2 《果敢な先兵》 1 《熱風の滑空者》 1 《反逆者の密告人》 2 《レイモス教の空の元帥》 -クリーチャー(22)- |
4 《増進 // 衰退》 4 《キマイラ像》 4 《パララクスの波》 -呪文(12)- |
4 《ハルマゲドン》 1 《果敢な先兵》 1 《光をもたらす者》 3 《獅子将マギータ》 3 《神の怒り》 3 《浄化の印章》 -サイドボード(15)- |
そんなわけでプロツアー開催にあわせて、今回はブッディが初めてプロツアーでの優勝を勝ち取ったデッキをご紹介。プロツアー・シカゴ2000の優勝デッキ、当時のスタンダードの「リベリオン」!このアーキタイプは白いクリーチャー主体のもので、レベルというタイプを持ったものが主役である。レベルの特徴は、マナを払ってタップすることで同タイプのクリーチャー・カードを探して戦場に出せるリクルートと呼ばれる能力。これを用いて、1枚のカードが複数のクリーチャーに繋がるというジワジワと確実に強い盤面を作ることが「リベリオン」の戦術。
中でも最重要パーツは《果敢な勇士リン・シヴィー》!彼女はXマナ支払ってX以下のレベルを戦場に出せる、マナ効率に優れたリクルーター。そして墓地のレベルをライブラリーに戻す能力を持っており、これによりどれだけ除去しても延々と軍勢を立て直してくるという異常なまでの継続戦闘能力こそがレベルの魅力。《熱風の滑空者》などプロテクションを持つものがいたりするのでそういうものを潜ませておけば、効果的な相手に対してサーチして活躍させられるという寸法だ。手札を消費せずにクリーチャーを増やしていける、当時としては唯一無二と言ってよい安定感に満ちたアーキタイプだった。懐かしくって全身のクール細胞が疼いてしまう!
伝説のブッディにプロツアーでの初栄冠をもたらした「リベリオン」。そんなクールなレジェンドと、2026年現在のデッキでリンクすることは可能だろうか?リベリオンの血脈は果たして今日まで……あった!あのフォーマットならと思い探してみると、ビンゴ!
| 19 《平地》 4 《不毛の大地》 -土地(23)- 4 《サバンナ・ライオン》 4 《ルーンの母》 4 《レイモス教の兵長》 4 《鞭縄使い》 4 《銀騎士》 3 《サルタリーの修道士》 4 《賛美されし天使》 -クリーチャー(27)- |
4 《剣を鍬に》 3 《解呪》 3 《呪われた巻物》 -呪文(10)- |
3 《沈黙のオーラ》 3 《浄化の印章》 2 《トーモッドの墓所》 2 《絶対の優雅》 2 《絶対の法》 2 《ハルマゲドン》 1 《黄塵地帯》 -サイドボード(15)- |
プレモダン……マジックの古き時代を舞台にした特殊なフォーマットだ。モダン以前の名の通りモダンでは使用できない『スカージ』以前のセットのカードが使用可能。それでいてレガシーやヴィンテージとは異なるカードやデッキが活躍するように、クールな調整が施されている。Magic Onlineでは公式のイベントも開催されるようになり、テーブルトップでも世界で密かに、しかし確かな熱を持って盛り上がりを見せているクールな新顔フォーマットだ。
このプレモダンにおける白いクリーチャー主体のデッキ……今の分類で言えばアグロになるリストをピックアップ。白単アグロ……ではなく、こういうリストは「白ウィニー」と呼びたい。1、2マナのクリーチャーを中心に組まれ、最序盤からそれらを並べる。《サバンナ・ライオン》のような1マナでパワー2、デメリット無しは現在のカードパワーでは当たり前にも思えるが、当時は稀有な頭一つ抜けたハイスペック!そんなありし日の名軽量クリーチャーの中に、レベルがいる!1マナの《レイモス教の兵長》と、その能力でサーチされるのは……《鞭縄使い》!三葉虫をぶん投げるクールが過ぎるイラストのこのレベルは、『レベリオン』の時代にはいなかった後発のレベルである。プレモダンだからこその景色……兵長から《鞭縄使い》を持ってきて、対戦相手の大型クリーチャーを寝かしつけて攻撃を封じ、こちらの攻撃をねじ込むべし!《賛美されし天使》とかをまた使えるのってめちゃcoolだなぁ。
カイ・ブッディの名は我々の心にいつまでも残る。彼を目指したプロプレイヤーが、今では目指される側になっている。今現在も現役の選手たちが新たな伝説を創り上げている。時に著名なプレイヤーの戦績を調べて、過去のデッキを確認してみよう。様々な感情がわいたなら、それが何よりのクールだ。
それじゃあ今週はここまで。Stay cool! Watch the Pro Tour broadcast!
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