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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ケトラモーズ・コントロール:光と闇、新カードで白黒つけるぞ!(スタンダード)
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』まであと少し!このセットにはマーベルが世界に誇るヒーロー(英雄)、そしてヴィラン(悪人)が多数収録されている。終わりなき正義と悪、光と闇の戦いと言っても良い。マジックでもそういった終わりなき戦いをカード化し続けてきた。この2つのコンテンツが交わるのは運命だったのかもしれない……光と闇、といえば白と黒。
この2色はそれを司るギルドの名前を取って「オルゾフ」と呼ばれる。オルゾフカラーのカードやデッキの得意分野は……白と黒、それぞれの色が担う役目、パーマネントの除去だ。黒と言えば死をもたらす闇の色、呪いや邪悪な力を用いてのクリーチャーへの除去は得意中の得意!さらにプレインズウォーカーを除去することにも長けており、生殺与奪は我にありと言わんばかり。そして白は裁きを下す光の色……こちらも浄化や法の力でクリーチャーをはじめ、アーティファクトやエンチャントなどのパーマネントにも触れることができる。
この2色をそろえたデッキは、自ずとパーマネントを掃除するのに優れたものになる……盤面の支配を手にする、ボード・コントロールと呼ばれるタイプのデッキを組むことが可能だ。では現スタンダードのオルゾフカラーのボード・コントロール、見てみようじゃないか。
| 4 《神無き祭殿》 4 《ブリーチボーンの境界》 2 《眠らずの城塞》 2 《沈んだ城塞》 4 《解体爆破場》 2 《噴水港》 2 《平地》 6 《沼》 -土地(26)- 4 《新たな夜明け、ケトラモーズ》 -クリーチャー(4)- |
4 《強迫》 4 《報いの呪詛》 3 《失せろ》 3 《戦略的裏切り》 1 《一巻の終わり》 3 《害獣駆除》 2 《審判の日》 3 《死人に口無し》 3 《除霊用掃除機》 3 《精神迷わせの秘本》 1 《執念の徳目》 -呪文(30)- |
3 《古からの確執》 4 《残虐爪の強奪》 1 《死人に口無し》 1 《エリクサー》 2 《真昼の決闘》 1 《精神迷わせの秘本》 1 《極悪非道の盗人》 2 《カルシの帰還者》 -サイドボード(15)- |
《報いの呪詛》に始まりまとめて流せる《審判の日》、万能除去《失せろ》、1マナ以下を一網打尽の《害獣駆除》……揃いも揃えた除去のラインナップ。このリストの中で一際存在感を締めているのは、それら除去の中にぽつんと一行だけたたずむクリーチャー、《新たな夜明け、ケトラモーズ》!破壊不能を持つため《審判の日》に巻き込まれず、絆魂でライフを得られるのでコントロールには理想的なこの神……しかし重要なのは、誘発型能力の方。自分のターンの間に、墓地や戦場からカードが追放領域に置かれる度に、ライフ1点と控えに1ドローをもたらす……このアドバンテージ獲得能力に目を付けての採用だ。
これとカードを追放するタイプの除去を組わせることで、手札を減らさずに脅威への対処が可能になる。特にクリーチャー除去の枠に採用されている《戦略的裏切り》は、クリーチャーと同時に対戦相手の墓地も追放する。流行りの墓地利用デッキへの対策も兼ねたこの1枚は、現環境における有力な1枚であり、それでいてケトラモーズと噛み合っている。《一巻の終わり》で追放したり、あるいは《死人に口無し》の追加コストで自分の墓地を、その効果で相手のライブラリーなどからカードを追放することでも、カードを引くことができる。そうして追放→ドローで切れ目のないコントロールを行いつつ、追放領域に7枚以上のカードを送り込めばケトラモーズが戦闘に参加できるようになる…そういったロングゲームに引きずり込んでいく、アリ地獄系のデッキだ。
追放を行う除去ももちろん大事だが、このデッキにとってはアーティファクトも重要な存在だ。《除霊用掃除機》はこれまた墓地利用デッキへのアンチカードであり、毎ターン1枚ずつそのリソースを奪っていく。これを自分のターンに起動すれば、タップするだけで1枚ドローを得られる……お手軽にもほどがある。
ドローと言えば《精神迷わせの秘本》、これは占術かドローを行える起動型能力を持つ。マナに余裕があればドロー、切羽詰まっていればタップするだけで占術してドローを操作。そうやって起動し続けてページ・カウンターが4個以上になれば、これを追放して4点回復……追放ということで最後の一滴まで美味しくドローでいただけるし、ライフを得られるのでケトラモーズのドロー誘発で減った分を回復できる。このカードの噛み合いも素晴らしいね。こうしたカードの組み合わせでそれぞれのポテンシャルを最大限に引き出す。これぞマジックの醍醐味!

さて、この「ケトラモーズ・コントロール」に迎え入れてみたい、『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』の新カードを見てみよう。まずはデッキのカラーとも合致する《絡み合う絆、クロークとダガー》!接死と絆魂、白と黒らしいキーワード能力を持つクリーチャーで、クロークとダガーは戦場に出ると対戦相手の手札orクリーチャー1体を追放できる。クロークとダガ―が戦場を離れると追放したカードは戻ってしまう期限付きの能力ではあるが、盤面だけでなく手札にも触れられる妨害要員という柔軟さは魅力的だ。
また《ソウル・ストーン》に続く待望の1枚、《マインド・ストーン》は白いマナ加速であり、装着能力を起動すると、ターン終了時にパーマネントを追放してから戦場に戻す、ブリンクと呼ばれる能力が誘発!これによりクロークとダガーを追放して、ケトラモーズでドロー→クロークとダガーの能力でクリーチャーを追放してケトラモーズで…と動ければ気分の良いゲームになること間違いなしだ。

全カードリストを「追放」で検索することで新戦力候補をチェックできるというのも、ケトラモーズデッキの面白さだと思う。そしてコモンやアンコモンにも、しっかりとクリーチャーを追放する類の除去が見られるので、お手軽に新カードを試せる予感。《スーパーヴィランの拘束》は瞬速を持っており、対戦相手のクリーチャーが攻撃してきてタップ状態になったところに投げつけて追放を狙える。これも《マインド・ストーン》でブリンクして使いまわしが期待できる。
《マードックの聖戦》は今セットにおける新能力、チームワークを用いる呪文だ。モードを持っておりそれらを選択して使い分けるものだが、チームワークで定められたパワーになるようにクリーチャーをタップできれば両方のモードを選ぶことが出来る。このソーサリーは条件は設定されてはいるが、クリーチャーとエンチャントを追放する除去である。チームワークの値は4なので、ケトラモーズ一人でチーム分の働きを見込めるのが嬉しい。今後のスタンダードにおいてタフネス4以上のクリーチャー、マナ総量4以上のエンチャントが両方並ぶシチュエーションがあるのであれば、最高にシブいサイドカードとして忍ばせておくのも良いかもしれない。
ヒーローとヴィランの戦いは、白と黒を司る「ケトラモーズ・コントロール」にも恩恵をもたらすか?カード1枚1枚を吟味しながら、デッキを組んでみたいところだ。幸いケトラモーズデッキというものは主役以外のカードは、追放さえ行えれば細かい部分は問わない自由度が高いもの。思い思いのカードを使って、光と闇の戦いを再現してみよう!
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