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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

イゼット・スペレメンタル:墓地利用と別ベクトルの勝ち手段(スタンダード)

岩SHOW


 『マジック:ザ・ギャザリング|マーベル スーパー・ヒーローズ』までもうあとわずか!『ストリクスヘイヴンの秘密』シーズンが煮詰まってきたと思ったらもう次のセットがやってくる!スタンダードは新たな刺激の投入により、さらにエキサイティングなゲームへと進化することだろう。あんなキャラやこんな名シーンでどう遊ぼうか……そんな妄想が捗る時期だが、まずはスタンダードの有力デッキをおさらいしよう!ということで「イゼット(青赤)スペレメンタル」をピックアップ!

duke12 - 「イゼット・スペレメンタル」
Magic Online Standard Challenge 32 優勝 / スタンダード (2026年6月5日)[MO] [ARENA]
1 《マルチバースへの通り道
4 《蒸気孔
4 《尖塔断の運河
4 《リバーパイアーの境界
1 《嵐削りの海岸
6 《
-土地(20)-

4 《かまどの精
4 《渦泥の蟹
4 《刻み群れ
-クリーチャー(12)-
3 《すべきでない悪ふざけ
2 《噴出の稲妻
4 《選択
4 《手練
2 《没頭
2 《冬夜の物語
2 《呪文嵌め
1 《呪文貫き
4 《プリズマリの魔除け
2 《今のうちに出よう
2 《傷残す批評
-呪文(28)-
2 《無効
1 《否認
1 《軽蔑的な一撃
1 《瞬間凍結
1 《魔法無効化「シェル」
1 《呪文嵌め
1 《除霊用掃除機
1 《金屑の嵐
1 《舷側砲の一斉射撃
4 《彩嵐の雄馬
1 《液状の重罪犯、ハイドロマン
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 スペル=呪文、ここでいう呪文とはインスタントおよびソーサリーのこと。そしてエレメンタル……言うまでもなくこのタイプを持ったクリーチャーのことで、これらを併せた造語、スペレメンタルという名が示す通りにこれらでデッキが構成されているのがこのアーキタイプ。墓地のスペルの枚数を参照し、コストが軽減される《渦泥の蟹》と《かまどの精》が主力であり、これらをより軽いコストで早いターンに繰り出すことがデッキの至上命題だ。そのために用いるのは《手練》《選択》などの軽いドローが中心で、これらでその都度必要なカードを目指して掘り進めながら、墓地にスペルを貯めて蟹や精霊の降臨を目指す。クリーチャー除去も《すべきでない悪ふざけ》《噴出の稲妻》と軽いものが選ばれ、それらで序盤の足止めをしつつ、相手の中型クリーチャーなどは蟹でタップして攻撃やブロックを防ぐ。

 そして……最終的には《刻み群れ》に繋げる。これはエレメンタルのマナ総量の最大値分、コストが軽減される。精霊がいれば3マナ、蟹がいれば2マナとコストは激軽に。それでいて5/5飛行と優秀なスペックで、さらにエレメンタルでない全てのクリーチャーをオーナーの手札へとバウンス!この能力のえげつなく強いことといったらないね、真面目に盤面を構築して戦うデッキは強制リセットにより、往々にして敗北を突きつけられるだろう。スペルによるエレメンタルのコスト軽減と《刻み群れ》という明確なゴール、これが「イゼット・スペレメンタル」というデッキが織りなすストーリーだ。

 

 さて、スペレメンタルの明確なウィークポイントはサイド後だ。言うまでもなく、対戦相手に墓地対策を用いられることになる。《除霊用掃除機》《魂標ランタン》など、墓地を追放する類のカードを用いられるだけでエレメンタルの到来が大幅減速し、それは即ち《刻み群れ》を唱えることを不可能に近いものとする……もちろんそういった対策カードへのアンサーとなる《削剥》や《無効》を用いるなど対策への対策は用意されているが、それだけでは終わらないのが本当に強いデッキというものだ。墓地に関係のない勝ち手段を用意して、むしろ墓地対策カードを空振りさせるというのも重要なテクニックだ。

 《彩嵐の雄馬》はそんな枠を担っており、これは3マナ3/3に速攻と護法を持ち、そしてスペルを唱えれば演目能力が誘発。単にサイズアップするだけでなく、《噴出の稲妻》をキッカー込みだったり《傷残す批評》のXの値を3以上で唱えられれば、雄馬のコピーまで生成される。墓地対策を華麗にスルーしつつ雄馬で殴る展開は理想的だね。これ自身もエレメンタルであり、微力ながらもコスト軽減に貢献するので、最後は《刻み群れ》でフィニッシュという動きも狙えるのが嬉しい。

 またエレメンタルと言えば《液状の重罪犯、ハイドロマン》もサイドでよく目にするカードだ。青い呪文を唱えればサイズアップ、攻撃役としても優秀だし、ターン終了を迎えると土地に化ける。これで《今のうちに出よう》などのインスタントを唱えやすくなるのがサイド後は特にうれしい。こういった軸をずらす別ベクトルのカードを駆使して、墓地対策も乗り越えよう。

 

 さて、そんな「イゼット・スペレメンタル」に『マジック:ザ・ギャザリング|マーベル スーパー・ヒーローズ』の新カードが採用されるかは興味深いところだ。このセットの青はアーティファクトがメインテーマとなっているようで、《インビンシブル・アイアンマン》のようにアーティファクト自体やそれを参照するカードが多くを占めている。そのため『ストリクスヘイヴンの秘密』の時のような大収穫は起こらないだろうが……たとえば《パワー喪失》などはクリーチャーで攻めてくるデッキ相手に、手数を減らさずにダメージをやり過ごし、墓地のスペルも増える。攻撃クリーチャー相手に1マナで唱えられればテンポも良い。

 また軽量クリーチャーを並べるデッキ相手の全体除去枠は、3マナで全クリーチャーに3点ダメージを与える《金屑の嵐》が担っていることが多いが、同様のスペックであり、土地破壊も行える《アベンジャーズ解散》も今後使われる可能性が高い1枚だ。こういったサイド後に活躍しそうな候補を1・2枚お試し採用してみるところからスタートするのが良さそうだ。現環境の強さはそのままに時期スタンダードでも有力デッキ候補である「イゼット・スペレメンタル」、引き続きプレイをやり込み&しっかり対策して、スタンダードを楽しもう!

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